ライトノベル作法研究所
  1. トップ
  2. 一押しラノベ
  3. 異世界FT
  4. 偽りのドラグーン公開日:2013/02/26

偽りのドラグーン

ジャンル:異世界FT
著者:三上 延
出版社:電撃文庫
発行年月:2009年08月

ほっこもっこり(男性・32歳)さん りのんさん一押し!

■ 解説

 レガリオン帝国の急襲。そしてアバディーン王国は地上から消滅した。
 最愛の兄を失い、復讐に燃える亡国の王子ジャン。
 だが、相手は超大国……ジャンの想いは空回りするばかり。
 そのとき運命は彼に転機をもたらす。
 「あなたを騎士学院に入学させます」美しき少女は無表情を崩さずそう言った。
 竜と契約し空を駆り、強大な力を振るう竜騎士。
 一握りのエリートにだけ許された竜騎士養成学院へ、ジャンを入学させるという。
 だが、それは亡き兄になりすますという偽装入学だった―。
 眠りし己の力を知らず、竜騎士に力を求めた少年の物語、開幕。
 陰謀渦巻く学院を舞台に繰り広げられる学園ファンタジー。

■ ほっこもっこりさんの書評2013/02/15

 王国崩壊からの父と兄が殺され、引き取られた孤児院から家出で始まる壮大物語と知り合いに聴かされ思わず買った作品です。
 最初は落ちこぼれと自分で評価しまいがちな主人公が、世界と王族の自分を取り巻く情勢に突き動かされていく内に自らの在り方を見つけ変わり、また他者のために変わっていく王子の物語です。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 この物語の核心を突いている人物、神父のありかたは惹かれるものがありました。
 この作品の中では一番好きかもしれない、贖罪を背負った人物です。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 唯、惜しまれるのは全5巻というところでしょうか。
 個性のあるキャラクターとの触れ合いというより身の上話でしょうか、何を持って偽になるかをもう少し広げて欲しかったという所です。

 いや、5巻だからといって全部が丸投げではなく話の大筋がきっちりと通っていることです。ここが作者三上さんの凄い所でしょうか。

■ りのんさんの書評2010/12/03

 ドラグーン、というように、竜を基準とした物語です。
 物語の紹介文は省かせてもらいます。

 個人的な感想は、「偽りの多い物語」です。
 人物を偽ったり、恋愛を偽ったり、性別を偽ったり。

 しかし、その偽りから生まれる共有や世界感が私は好きです。
 主人公が最後、どうなるか見届けたくなる感じです。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 欠点、といえば、これも個人的なことになるのですが、 ジャン(主人公)が鈍感な件です。
 想ってくれる相手は少なからずいるのに…みたいな感じでしょうか。

 でも、私はかなりオススメの作品なので、 学園異世界ファンタジーが好きな方にはオススメします。

■ 一言感想コメント

・細かい設定と主人公の戦う理由、動機が上手くまとまっていた。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-

『偽りのドラグーン』のご注文はコチラから >>>

一言書評コメント 作品の感想を送って下さい。

←前の小説レビューへ
(異界の旅人―ハイランディア)
次の小説レビューへ→
(いちばんうしろの大魔王)

一押しのライトノベルのレビューを大募集!

あなたの知っている隠れた名作を教えてください。投稿してくださる方は、

『一押しのラノベ募集係』 よりお願いします。