ライトノベル作法研究所
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ランジーン×コード

ジャンル:異世界FT
著者:大泉 貴
出版社:このライトノベルがすごい!文庫
発行年月:2010年09月
本体価格 480円(税込)
そるとさん一押し!(男性・15歳)

■ 解説

 コトモノ―遺言詞によって脳が変質し、通常の人間とは異なる形で世界を認識するようになった者たち。
 27年前にその存在が公になって以降、社会は人間とコトモノとの共存を模索し続けていた。
 そして現在―全国各地でコトモノたちが立て続けに襲われるという事件が発生。
 事件を追う武藤吾朗(ロゴ)は、犯人が6年前に別れた幼なじみ・真木成美であることを知る――。
 遺言詞の文字が綴る、ヒトとコトモノの幻想詩。
 第1回『このライトノベルがすごい!』大賞大賞受賞。

■ そるとさんの書評

 遺言詞"という言葉が、脳内の構造自体をも作り変え、人は「コトモノ」という人間とは似て非なるものへと変化を遂げる――。

 僕の場合、こんな設定だけでもう買う気満々にさせられてしまいました。
 彼らコトモノにとっての現実は普通の人間にとっての現実と異なり、あるコトモノは、操り人形を自分の本体だと思い込んだり、自分は植物だと思ってたりなどなど。そしてまた、自分たちの世界をそれぞれに持っているからこそ、常人では理解し得ない理論体系を打ち立てたり、風の流れを読むことができる。

 僕は、この「コトモノそれぞれが物語を持っている」というのに惹かれましたね。
 コトモノたちが、「詞族」という集まりを作って、自分たちの物語を社会に役立てているというのも現実的で、いいと思った設定の一つです。

 ほら、たいてい特殊能力持ってる連中って普通の仕事してないじゃないですか。
 もしくは、昼と夜の顔をもってるみたいなんとか。だから、正直珍しいなと。

 ちょっとミステリーの混じった雰囲気を醸しているストーリーなんですが、ますっぐ単純に進むんではなくて、「えっ、そうなん! そこそうくんの!」とか、結構楽しんで読んでた気がします。

 もともと、伊坂作品が大好きなんですが……あそこまでは及ばないにしても、ミステリ要素はやっぱり大切ですねぇ。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 名瀬由沙美かなぁ。銀髪及び白髪の女の子は結構好きなほうなんで。
 ルックスのイメージだけじゃなく、出会ったときに、遺言詞の詠唱をしていたりだとか、いろいろと謎を持っています。
 謎多き銀髪美少女……うん完璧ですね、僕の中では。
 ……すいません、調子に乗りました(汗)

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 設定はすごく面白いのに……。
 なんか全部生かしきれずに、後半部が力抜けちゃったーってな感じなってることですね。

 ただ、言葉とか色とか使った作品はやっぱり好きやし、書いてみたいなぁと思いますね。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

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