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「あんた誰?」―才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。

ゼロの使い魔


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 559
 おもしろいです! 111
 なかなか良いです 67
 ふつうです 22
 イマイチです 34
 おもしろくないです。 19
 買うと損します。 63

ジャンル異世界ファンタジー
著者ヤマグチ ノボル
出版社:MF文庫(メディアファクトリー)
発行年月:2004年06月
本体価格 580円 (税込 609 円)
まっしゅるさん(男性) 間桐桜さん(男性・16歳)
Butter-Flyさん(男性・13歳)
 ガンダールヴさん(男性・18歳)一押し!

■ 解説                               

 「あんた誰?」―才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。
 見回すとあたりは見知らぬ場所で、魔法使いみたいな格好をしたやつらが、
 才人と女の子を取り囲んでいた。
 その女の子・ルイズが才人を使い魔として別の世界へ「召喚」したらしい。
 訳がわからず面くらう才人に、ルイズは契約だと言って、いきなりキスしてきた。
 俺のファーストキス! と怒る間もなく、
 手の甲にヘンな文字が浮かび、才人は使い魔にされてしまう。
 仕方なく、ルイズとともに暮らしながら、元の世界に戻る方法を探すことにした才人だが……
 才人の使い魔生活コメディ。


■ まっしゅるさんの書評                     

 ゼロの使い魔には読みたいと思える要素が多々あります。

 第一にキャラクターが素晴らしいです。

 主人公の才人、才人を使い魔にしているルイズはもちろん、敵味方、関係なく憎めないようなキャラになっています。
 ルイズ・才人の成長なんかもうかがえるシーンもあるので、それだけでも見どころは盛りだくさんなのではないかとも思います。

 第二に”駆け引き”や”策謀”といったいわゆる”萌え”とは違う面が非常に充実しています。

 ゼロの使い魔を読んで、高校の世界史の授業を思い出したのは私だけではないはず。
 第三に先に「”萌え”とは違う面」のことを書きましたが、

 やはり”萌え”の場面も相当に充実しています。
 ルイズが非常にかわいいです。


 第四に痛快活劇、アクションといった場面です。
 魔法での戦闘シーン、才人の殺陣シーンは文面から躍動感が伝わってくるようです。

 最後に、書いてきたとおり物語全体に様々な要素があって、濃厚な時間を過ごせると思います。
 笑うところあれば、悩むとこあり、泣くところまであるので否が応でも楽しめるでしょう。

 様々な要素があり、メリハリがあるので、飽きずにテンポよく存分に楽しめることだろうと思います。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 好きなキャラはやっぱりルイズですね。
 品位があって、気高く、誇り高い中世貴族のいい所がルイズに顕れていると思います。

 また、自分のことを客観的に見つめて、それを受け止めることができる人だと思います。
(才人もそうですが)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 たま〜〜〜に描写が『もう少しほしいな』というときがありました。

 たま〜にね。


■ 間桐桜さんの書評                       

 ここ一年でライトノベルにはまりまくりの間桐桜です。本の冊数は二百を超えました。

 ツンデレ、ヤンデレ、ロリ、巨乳、エトセトラエトセトラ。萌える作品。
 正直なことを言ってしまうと、読んでいるこっちが恥ずかしくなります……。
 学校では人の目をはばかっています。
 まず、おもしろい!

 魔術中心にもならず、恋愛中心にもならず、
 うまい具合に両方の要素がミックスされている分だけ、読み分けが利きます!


 そして感動!
 なんでだろうか、泣ける。指折りに入る感動作でもあります。

 サイトは男の鑑です!
 心情から何から全てが正直に偽りないです。
 他の作品は現実世界で思わないことが書いてあっても、この作品は全てが真正直。


 まさにこんな物語を待っていたんだと言わんばかりの恋愛模様。
 ルイズのツンデレっぷりは史上最強!他にここまでのツンは見たことないです。
 その分だけデレたときは萌えが十個くらいつきそうです。

 他の人も言っていましたが、平然と裏切りが多いですよね。
 あの人が!? ええ!? などと思います。
 戦争と日常があまりにも現実味を帯び過ぎて、読んでいてとても共感できる。


 あとは、最初の一巻はやたらと王道。でも、それもこの作品の醍醐味ですけどね。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 タ……ではなくサイト。
 こいつは男として尊敬できる。乳のでかさに揺れる心情には、大賛成!
 わからない男はいないと思いますよ!? そして、かっこいい!

 タ……ギーシュ。
 最も癖があり個性のあるキャラ。
 キザでありながらもなかなかおもしろい。恨めないですよね、こんなキャラ。
 口はうまいのにボキャブラリーがやたらと少ない。それも個性!?

 ごほん、お待たせしました。
 一番はタバサです。
 第一に絵で惚れ(絵的にはアニメの方がいいかな)、キャラに萌え、口の少なさに更に萌えました。
 正直なところを言えばお嫁さんにほしいです。
 典型的な無口なのになぜか他の無口キャラとは違う雰囲気が漂う。
 無口だけど立派な可愛い女の子ですよ。思春期です! 絆を築けば恋愛もするんです!
 最もお勧めです!


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 なんだろうな。
 一巻がひたすらの王道なだけかな? これは他の人と同意見です。




■ Butter-Flyさんの書評                     

 まあ一言で言うと《面白い》と言った所でしょうか。
 実を言えば小説では無くアニメ版から先に見始め、
 それから小説版をせっせと小遣いを貯めながら買って見ているのですが……。

 一言で言うと買っておいて損は無いです。

 個人的に言うとイラストをもう少しアニメ版に近くして頂きたかったのですが、
 まあその辺は人の好き好きでしょうねw
 取りあえずはまず、第一巻の表紙を捲った瞬間にドサッと取り落としそうになりましたw
 中学生には余りに刺激的な挿絵でしたねwオイオイって思うほどにw
 
 ここからはネタバレが入ります。

 そうですね、まず裏切りが多いですね。
 まさかと思う人物が裏切ると軽いショックを受けます(泣)


 この物語は余りに私の好みと一致していました。
 異世界ファンタジーがホントに好きなんですよww
 笑いあり涙あり感動あり少々アレもありwこれは中学生レベルで面白いと感じますかな?


 ちなみに主人公(?)の平賀才人《ヒラガ サイト》は、
 現実では出会い系サイトに登録していたにもかかわらず、
 異世界では超が付くほどにモテモテです(少々皆気は荒いけど)。
 修理を頼んだパソコンを取りに行った彼は、ゲートを不意に潜り異世界へと旅立ちます。

 
 そしてそちらでは身分制度がそりゃもう恐ろしいほどにキツイ国で(笑)
 サイトはキザな貴族野郎(ギーシュファンすまない!)に気が利いてないと言われ、
 突然決闘を申し込まれます。
 そして少々不満が溜まっていたサイトはそれを受け、ボッコボコにされます……
 その時彼の左手のルーンが光り……?

 後は本屋で立ち読みでも何でもしてください。全て話すと面白みが無くなるのでねw
 まあ第一巻は凄い爽快感が溢れ出すほどです。
 まあ609円ならば直ぐに読み終わる漫画よりこちらの方がいいかと(笑)



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 お気に入りのキャラ……そりゃもちろんルイ……(ry
 ゴホン!ゴホン!
 まあサイトですね、あの性格が気さくで友達ならばおそらく楽しいだろうしね。
 ただ……出会い系サイトに登録するとは何とも言いがたい……。
 ガンダールヴというのも名前カッコいいし兵器自由自在だし面白いですね。
 
 まあ最初にいきなり異世界でキスとは……
 そういう自慢話を聞けばブッ飛ばしたい気持ちでいっぱいですな。

 まあしょうがない、一応女性陣の方も言っておかないと(こっちが本音

 好きなキャラはルイズかなぁ
 どちらかというと大人しい人よりもこういう怖い怖いタイプの方が絶対に楽しいと思いますしね(笑)
 ただ……鞭を使われるのだけは勘弁願いたいですがね(笑
 ツンデレとか言われてるんですか一体どういう意味なんでしょうか……(笑)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 さあ………強いてあげれば……何でしょうねぇ(笑)
 まあ私は一応アニメで全て見たのですが小説は一巻しか持ってないもので、
 これから二巻を買いに行く所ですが(笑)

 う~ん残念といえば……他の方と同意見です、
 一巻は相当なる王道、王道の道を突っ走っております。



■ ガンダールヴさんの書評                    

 やぁーっとアニメ化されました! ゲーム化もあるそうでw
 自分的には、どうして今までアニメ化されなかったんだ? という疑問が浮かぶほど面白いです!

 これは異世界を舞台にした、ラブコメあり、戦闘あり、
 涙ありの自分内ランクトップ3にランクインしているラノベです!


 まず、キャラがいい!

 主人公の才人は、地球の日本の東京から、突然、前触れも無くいきなり異世界に召喚されました。
 その上、召喚したヒロインの使い魔としてキスで契約されてしまいます。
 そしたら、普通はかなり驚き、多少の精神障害があってもおかしくないです(現実的ですいません)。
 しかし、才人は、ある程度驚いたら、すぐに納得してしまいました。
 この順応性がスバラシイ!
 しかも、よく妄想して自意識過剰になってすぐ調子に乗るんですが、
 一度落ち込むととことんドロ沼に沈んでいくように性格もどんよりしていきますw

 そしてヒロインのルイズ。かなりの美少女なんですが、
 悲しいことに胸が無い、というか洗濯板です。
 このルイズが、才人を呼び出した張本人のメイジ(魔法使いのことです)なんですが、
 魔法の才能が全くの皆無。
 なので先生やクラスメイトからは『ゼロ』の二つ名で呼ばれてしまっています。
 その上、かなりのツンデレっ娘!
 と言ってもツンデレっぷりを発揮するのは一巻の終わりからなのですが・・・
 とりあえずそのツンっぷりが激しい!

 「ご主人様に起こされる間抜けな使い魔には罰を」が最初の頃の口癖で、
 「朝っぱらからご主人様を不愉快にさせる無礼な使い魔には罰を」が
 最初の頃のルイズのモットーですw

 基本、罰は食事抜きか体罰ですw
 しかし、だんだんとそのツンっぷりもやわらいできて、
 後のほうになるとデレの部分も出たり出なかったり・・・w

 そんなツンデレの比率が9:1くらいの可愛いヒロインです!!
 ツンデレ好きにはモッテコイダ――――ッ!!


 あと、自分が気に入った理由は、その異世界が、二巻から戦争時代に入ることです。

 裏切りや諜報活動、破壊、そして悲しき死・・・。
 日常では、才人がモテモテでラブコメ風だったりするのが、
 戦争時になると何度も悲しい出来事が起こってしまいます。

 それに立ち向かう才人とルイズの姿が、自分にはとても格好よかったですw


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 お気に入りは主人公の平賀才人とヒロインのルイズ、伝説の剣デルフリンガーそしてタバサです。

 才人は、異世界に召喚され、そして伝説の使い魔『ガンダールヴ』になってしまいます。
 武器に触るだけでその武器の使い方が分かる神の左手、

 その力を使い、才人はルイズを守るため、どんどんたくましく成長していきます。
 7巻の最後の方とか、カッコよすぎでしたw


 ルイズはもう、可愛すぎww
 魔法が全く使えなくて、失敗バッカしてしまう彼女の姿は、
 ほんと抱きしめたくなるくらい可愛かったですw したらボコボコにされてしまいそうですが。
 しかし、そんなルイズも3巻でついに魔法に目覚めます! 
 しかもその系統は四大属性のどれでもない、失われし伝説の系統『虚無』だったのです!
 
 伝説の虚無の担い手として彼女は辛い運命を背負うかもしれませんが、
 それに立ち向かっていく姿はすばらしいですw
 個人的に4巻で惚れ薬を飲んでしまったルイズは最高でしたw

 デルフは六千年前(だっけ?)にガンダールヴに使われてた伝説の大剣です。
 喋る剣で、才人とルイズ、二人のお互いの気持ちをちゃんと知ってて、助言をくれるいい奴です。
 その助言が的確かどうかはおいといて。

 タバサは無口なルイズ達より年下の眼鏡っ子です。
 得意な系統は風で、二つ名は『雪風』です。氷や風を使うとかなり強い女の子です。
 感情はほとんど表に出しません。ちょっとハルヒの長門有希に似てますw


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 欠点はやはり1巻が王道過ぎてちょっと先が読め過ぎてしまうところですかね。
 でも2巻以降は面白いですよw


 あと、裏切りがちょっと多いです。
 後の方になってくると、こいつも敵なんじゃねーの?、とか思ったりしてしまいます。仲間なのにね。
 まぁそれも、面白さの一つですけどねw


■ 一言感想コメント                       

・ファンタジーが好きだからという理由が一番大きいですが、やっぱり筆者が自分の紡ぎ出す世界観へ引き込んでやろうとする工夫が随所に見られ、実際に引き込まれてしまう。読者は、常に現実から非現実への逃避を望んでいるからだと思うんですけど、正直よくわからないです。
2012/10/22

・ツンデレは、男の本能が求める究極の理想だ。しかし現実世界では優しいお母さんみたいな女性を好む。空想の世界に存在する人だからルイズは美しいのだ。現実にこんなやつがいたら絶対に避ける。
2012/10/22

・シエスタの素朴で純粋、直球な性格が良い。
2012/03/14

・巻数が多いけど、ちゃんとストーリーがまとまっている。

・初め声優繋がりでアニメを見ようと思ったが、あまりの声の違和感に引いたりしてしまった。
 その後、また見てみると意外にも面白く原作を読むことにした。
 物語は読み手を感情移入させるのが巧い形でなっている。

・文章の呼吸が自分の波長に合った感じだった。
 王道は典型と同義になりがちだが、「ゼロ魔」は確実に前者だと言える展開の広がりが存在している。

・世界感と設定が良かった。
 あと作品の半分ぐらいを占めるラブコメ要素。

・可愛い女の子のために頑張るってのは、男としてとても共感できる。

・内容は実に陳腐。
 だが、それを補うほどの文才は、まさに圧巻。

・この作品がなぜおもしろかったのか、というと。
 王道的ファンタジーにもかかわらずどこか個性が感じられ、
 キャラの心理描写、構成、世界感がしっかりして読んでいる人にどきどきを感じさせるからです。
 また周りにでてくるキャラも主人公だけ! というわけでなくしっかり使い、
 物語にあわせて成長していく様も素敵だと思います。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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