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電撃が贈る衝撃の問題作、登場。

僕らはどこにも開かない


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 60
 おもしろいです! 35
 なかなか良いです 20
 ふつうです 7
 イマイチです 12
 おもしろくないです。 2
 買うと損します。 18

ジャンル学園
著者:御影瑛路
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月: 2005年 05月
BEさん一押し!(男性・15歳)

■ 解説                               

 鎖の音がする。高校受験やら恋愛だかで辛苦を味わっている奴らを縛る、鎖の音。
 世界という濁流の中に流れる様々な情報で、張りぼてでしかない見てくれを形成し、
 それを正解だと信じ切っている奴らを縛る、鎖の音。
 ―がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。その音から逃げ出したくて、俺は―。
 電撃が贈る衝撃の問題作、登場。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 異世界に飛ばされるわけでも、モンスターが現れるわけでも、
 ぶっ飛んだ萌えキャラが登場するわけでもない。
 加えて、ライトノベルだというのに挿絵すら一枚もはいっていない。
 否、挿絵がはいっていないのではなく、挿絵を必要としないのだ。
 いや、適した挿絵が見つからなかったのかもしれない。
 ファンタジー要素は全く無いと言うのに、
 ファンタジーを越えた奇抜さと魅力を持ち合わせている。

 3人のキャラクターの視点を用いて語られるこのストーリーは、
 一度ハマッたら最後まで止まることを許さない。

 決して心が安らぐわけでも、気分が良くなるわけでもない。
 道徳と言う道徳を完全に無視しながらも、完璧に、合理的に、物語は進行する。

 ―――がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。
 その音から逃げ出したくて、俺は――。

 著者の御影瑛路さんは、今回のこの作品が初。
 別に、電撃ゲーム小説大賞で賞を取ったわけでもないけれど、
 僕はこの作品を、過去最高の作品とします。
 挿絵が無いので、そっちの方面に期待している方々は残念でしょうが、
 この作品は、挿絵を必要としない位に面白いです。
 普通のライトノベルというものに飽きてしまった方、必読です。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 どのキャラクターも、特徴は有るけど、これといった魅力が無いので、
 どのキャラクターが好きかと断言することは出来ません。
 また、作品全体に、異様な雰囲気が漂っていて、どの部分を読んでも退屈しません。

 しかし強いて言うならば、最後の決着シーンは最高に興奮します。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 今のところ、この作品の欠点は無いように思えます。
 挿絵が無いというのも、この手の作品に明確な挿絵をつけてしまうと、
 どうしても作品のイメージが偏ってしまうので、
 挿絵なしという選択は正しかったように思えます。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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