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 「電撃hp」誌上では、予想外の大人気! 編集部も困惑した話題の作品、ついに文庫デビュー

撲殺天使ドクロちゃん

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ジャンル学園
著者おかゆまさき
初版発行 2003年 06月
電撃文庫(メディアワークス)
価格(第1巻)510円 (税込:536円)
ライラさん(男性・16歳) トニーさん(男性・13歳)
奥井樹さん(男性・20歳)はまさん(男性)一押し!


■ 解説                               

 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜。
 謎の擬音と共に、草壁桜くん(中学二年)の家に突然やってきた一人の天使。
 その娘の名前は、撲殺天使ドクロちゃん!?
 いつのまにか桜くんちに居候しはじめたドクロちゃんは、
 桜くんを(いろんな意味で)誘惑しはじめて…!
 「電撃hp」誌上では、予想外の大人気!
 
編集部も困惑した話題の作品、ついに文庫デビュー。


■ ライラさんの書評                      

 こんな小説見たこともないです。
 なので初めて見たときは吸い込まれるようになって、今や中毒者です。

 飽きない擬音とドクロちゃんの撲殺。おもしろいです!

 他のクラスメイトもそうなのですが主人公に対してあまりにも不条理。
 
 ここから先はネタバレですが……。

 ドクロちゃんが気絶している人は人肌の温度であっためれば良い、という情報を勘違いして、
 保健室で寝ている主人公である桜くんに抱きついていました。
 そこにちょうど、クラスの皆が見舞いにやってきて、誤解を生んだ時。
「トイレで気を失ったって聞いたから、お見舞いにきたのに(南さん)」
「ほんと、気絶するまでなにをしていたのか(田辺さん)」
「な、なにもしてないよ!? ただ、ドクロちゃんがぼくの(形をしたチョコ)を口に……!!」
「ドクロちゃんが桜くんのを、口に?(田辺さん)」
「ち、ちがうっ!! そうじゃなくてーーーー」
「いや、もう言わなくていいよ桜。わかってる。俺たちは、なにも、みてなかった。
 それでいいじゃないか(宮本)」
「まって! 今のセリフは思いやるフリして本当は僕を信じてない!! だめだよそれじゃあッ!」
 これを見ておもしろいと思う人は中毒警報を発令します。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 南さん。
 優しいようで、とても冷たくて非情な人間。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ちょっと描写が少なすぎる。もう少し入れた方が分かりやすい。



■ トニーさんの書評                      

 なんか、いままで読んだラノベの中ではかなり異質でした。
 だから、新鮮に最後まで読めました。ぜんぜん飽きないです。ほかに似た作品がないから。
 
 あと、全体的にシュールです。
 シュールが故、後の予測が不可能に近いので、一気に読みたくなります。



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 やはりドクロちゃんかな。
 ヒロインとして。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ちょっと設定が手抜きだったり。そんなに気にならないんですけどね。
 他は、非常に人を選ぶことでしょうか。シュールすぎですね〜




■ 奥井樹さんの書評                      

 ライトノベルの革命児とも言える作品ですね。

 ふすまを閉めて出て行く表現を<スパァン!>という音だけで表現したり、
 すばやい動きを表現する際、
 セリフの後ろに(しゅばばばばばばー)と言った意味不明な効果音も入ってきます(笑)

 それだけに、読む人を選ぶ作品なのは間違いないでしょう。

 この作品が読めてしまうという方は……破壊力と中毒性には充分注意してください(笑)


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
  ドクロちゃんですね。桜くんが何かしようものなら即座に撲殺!
 最強であり、最恐であり、そして最も萌えるキャラでもあります(笑)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 マニアックなネタが多いというところですね。



■ はまさんの書評                       

 いまラノベの歴史が大きく展開点を迎えている。

 
そのテクストとして、後世まで重要参考図書となるであろう作品。
 それが『ドクロちゃん』だ。

 物語を読解するのに、文化背景の理解は必要である。
 だがラノベはここまで行き着いてしまった。
 この作品は「メタのメタ」もしくは「パロディのパロディ」として成立している。
 だから例えば、数百年後の人間が読んだとしたら、
 そうでなくとも現代でもオタクが読まない限り、理解できないだろう。
 
 物語のための物語。オタクが書いたオタクな物語。
 しかもエロゲオタと言う、ものすごく限定された世界のための物語。
 オタクの極北に位置する作品と言えよう。


 恐竜は身体を巨大に進化させることで、一時は地球の覇者となった。
 だが究極の進化とは、同時に生物としての袋小路でもある。
 
 そして、ラノベの進化はついに
 『ドクロちゃん』という究極生物を誕生させてしまった!

 果たしてこれからのラノベがどうなるのか。
 恐竜のように衰退するのか、もしくは更なる進化を遂げるのか。
 『2ちゃんねる』で中毒者を量産した問題作。いろんな意味で金字塔となるべき作品だ。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 あえて言うなら……作者のおかゆまさき自身?


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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