ライトノベル作法研究所
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  4. 僕は友達が少ない公開日:2012/03/16

僕は友達が少ない

ジャンル:学園
著者:平坂 読
出版社:メディアファクトリー
発行年月: 2009年08月
○読者投票結果
最高です!一押し。 376
おもしろいです! 56
なかなか良いです。 16
ふつうです。 4
イマイチです。 5
おもしろくないです。 2
買うと損します。 7

2011年度ライトノベルBESTランキング第2位 (書籍・このライトノベルがすごい!)

しめじさん(女性・19歳)つむぎーさん(男性・19歳) 百合さん(男性) 愛華哀歌さん(男性・17歳) 小鷹さん(男性・14歳) ZVRさん(男性・15歳) 別府さん(男性・27歳) ヒズキさん(男性)一押し!

■ 解説

 学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。
 「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」「(駄目だこいつ…)」
 小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。
 しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて─。
 みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と、迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?
 アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生。

■ しめじさんの書評2012/02/27

※少しネタばれに準ずる要素を含むかもしれません。
 ご注意ください。

 「はがない」(作品略称)といえば、鈍感な主人公が残念な美少女に囲まれてドタバタを繰り広げる、ハイテンションなコメディだと認識する方がほとんどだと思います。
 しかし私にはこの作品が、笑わせてくれるだけのラブコメと思えませんでした。

 主人公の小鷹はあんなにたくさんの美少女に囲まれながらも、自分を非リア充だと言っています。
 なんでだよ、リア充じゃん。うらやましい!
 そう思う人もたくさんいると思います。
 でも、考えてみてください。

 同性の友達が一人もいない学園生活。
 これは、とても寂しいものではないでしょうか。

 私は女なので彼とは少し立場が違いますが、もしイケメンに囲まれて暮らせても、理解してくれる女友達がいなければ深い孤独を覚えるでしょう。

 人は恋人がいなくても生きていけます。
 でも友達がいなければ、少なくとも恋人がいない場合よりは、楽しく暮らすことが難しいでしょう。
 そんな中で他愛ない話ができる知り合いができたら。
 そんな知り合いが、一気に何人もできれば。

 美少女に囲まれながら恋人を作ろうとせず、あくまで皆と友達であろうとする小鷹の気持ちが私にはわかります。
 可愛い女の子に好意を寄せられても、その恋の芽を上回るほど友達という存在は大切なのです。
 タイトルに「友達」という言葉がついているように。

 小鷹だけではなく、他の部員達も皆不器用です。
 友達が少なくコミュニケーションにあまり慣れていません。
 その場の勢いで調子よく喋れたとしても、本質的に人との距離の測り方が不器用です。ものすごく。

 だから6人もいる女の子達は皆仲良しこよしなわけではなく、どこかぎこちない関係です。
 少なくとも、気軽に遊びにいったりメールしたりという関係では決してありません。
 歩み寄ろうとしたり喧嘩したり、いろんなイベントを経ながら少しずつ経験値を積んでいる状態です。

 コメディパートが注目されがちな本作ですが、人と人の距離の描き方がとてもリアルなんです。
 コミュニケーションが苦手な人たちが悩んだり葛藤したりする話だから、たくさんの現代の若者が共感できる。

 笑いながらも、あーそうだよな、わかるわかる、と思っちゃう。
 それが、「はがない」の支持される理由の一つではないでしょうか。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 夜空と理科とマリアと小鷹が好きです。
 とくに、マリアが好きです。

 原作者がマリア大好きとか、そういうの関係なく、マリアが好きです。
 どんなマリアが好きかというと、ギャーギャー騒ぎながらうんこうんこ言ってるマリアが大好きです。
 小学生はうんこが大好き。
 そんな当たり前の事実に、改めて気付かせてくれますね。

 忘れられがちな設定ですが、このマリアさん、10歳で高校入学を果たしてしまった超絶天才少女なんですよ。
 勉強のできる人が必ずしも知性と品位を備えている訳ではない。
 という大切なことも、マリアさんは教えてくれるんです。
 うんこ。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 強いていうなら、短編の連続という形をとっているので物語に厚みが欠けてしまっていますね。

 しかしこのおかげで頭を使わず気軽に読める作品となっているわけですし、なにより些細な出来事から生まれる少しずつの変化が楽しめるので、一概に欠点とはいえないでしょう。
 正直このライトノベルは、好きな人は全面的に肯定できるし、嫌いな人は全く受け付けない類のものだと思います。
 私は好きな人なので、わりと全面肯定してしまいますが。

■ つむぎーさんの書評

 この本の長所といえば、まずは設定を無駄に考える必要がないこと。
 内容も設定もシンプルなだけにごちゃごちゃとした感覚がなく、読みやすさというものがあります。

 2つ目にやはりといえばやはりですが、非常に残念な行動が多く、そこが見事にコメディとして成立している。見ているこちらが元気になります。

 個人的な感想をいえば、全体のテンポもよく話の流れはかなり読みやすくなっています。
 活字に慣れない人でも手に取れると思います。
 もうこれを読んだら中毒間違いなしです。

 一人一人の思考がいい意味で見事に他人とかみ合わないので、今までの作品にはないやりとりができてます。それぞれの残念な言動がやはり個性として生きてます。

 そしてこの平坂ワールド。これ読んでると顔文字や大文字すら自然にみえてくる不思議。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 廚二病全開の小鳩ちゃん。無理、萌えます。
 見た目と言動が全く一致しないのになぜか可愛い。

 夜空。やっぱり女の子らしい恥じらいとか時々見せられると可愛いなぁと思います。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 嫌いな人には嫌いだけど下ネタ。好きな人には好き。

 やっぱりここは長所であり短所です。
 まあ、割と1巻からルーカスのくだりに惹かれて読み始めた人もいるんじゃないかなぁ。
 自分がその口ですが。

■ 百合さんの書評

 まず主人公の小鷹のツッコミが面白いです。

 あと夜空の悪口。星奈のことを肉よばわりしてるのにほとんどのキャラがスルーというのも笑えます。
 それに幸村のBL感漂う発言や行動など言えばきりがありません。
 読んでるときににやけてる自分に笑った時もあったwww

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 三日月夜空でしょう 。
 あそこまで人の悪口を言ってるきゃラクターは見たことがありませんwww

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 下ネタ自重。

■ 愛華哀歌さんの書評

 この物語の主な内容は友達作りと、リア充(リアルが充実している)になった時の為に、色々とリア充がしていそうな事を練習する事です(笑)
 隣人部と言う部活に主人公の羽瀬川小鷹(はせがわこだか)は所属しているのですが、其処で起きる出来事の一つ一つがマジで笑えます!

 それは何故かと言うと隣人部に所属しているメンバーが一人ひとりが残念すぎるんです!

 でも隣人部のメンバーには共通の目的があります。
 それこそが友達作りなんです!

 そして何より登場キャラの個性が恐ろしい位に強烈です。

 みんながみんなぶっ飛んだ発言を普通に飛ばしてきます。
 笑えます。僕なんて家族が近くにいる時に爆笑してしまいました。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 三日月夜空です。
 エア友達に笑ったのと、四巻での駄々っ子みたいな仕草にやられました。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 ちょっくら下ネタが駄目な人はきついかも。
 でも、下ネタだから笑える部分もあります(笑

■ 小鷹さんの書評

 この作品の面白い所! それはずばり、

 主人公の小鷹と隣人部の残念な美少女達との漫才です。

 思わず『クスッ』と吹き出すような笑いとスラスラと読み続けられるテンポ。
 2巻では小鷹の妹の『ブラコン』ぶりが最高でした(笑)

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 皆魅力的だけどやはり『羽瀬川小鷹』
 ……美少女達に愛されてリア充な気もするが(笑)

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 やはり下ネタが多い所ですかね。

 『レイプ』とかの発言も出てきてますからね……。  
 欠点なのかは分からないですけど 『もっと読みたい』と思わせるような。

 ……悪く言えばまとまっていない感じが。

■ ZVRさんの書評

 主人公囲む美少女達が罵り合ったり、ゲロったり、もう色々と残念な学園コメディ? ラブコメ? です。

 友達を作るために日々、主人公とヒロイン達が部室で、ギャルゲーやったり駄弁ったりしているだけなのですが、とにかく面白いです。

 残念系青春ラブコメディーというフレーズに惹かれて購入しましたが、なかなかどうして彼らの残念具合がとても面白いです。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 三日月夜空です。
 僕は彼女の、「友達と話していただけだ。エア友達と!」の台詞で一発で気に入りました。

 ネタバレかもですが。
 一巻の最後の方に夜空の気になる伏線があったので今後が楽しみです。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

  少し下ネタが多いところですかね。

 一巻はそれほど気にならなかったのですが、2巻は下根田が苦手な人にはちょっと無理かもしれません。
 ブラックジョークと言えば聞こえはいいですが、やはりそこを許容できる人でないと楽しく読めないかもしれません。
 でも、そこも含めてこの作品は面白いと思います。

■ 別府さんの書評

 美少女二人が開始十ページでゲロを吐き、表紙のメインヒロインが「リア充は死ね!」と叫ぶ、色んな意味で間違っているラノベです。

 これを面白いと思って薦める僕も、かなり病んでいます。
 ちなみに、

 とにかく臨機応変に隣人
 とも善き関係を築くべく
 からだと心を健全に鍛え
 たびだちのその日まで、
 共に想い募らせ励まし合い
 皆の信望を集める人間になろう

 という部員募集のポスターに隠された暗号を解けば、あなたも隣人部の部員になれるかもしれません。
 残念な美少女達と仲良くなりたい人は是非、頑張って下さい。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 羽瀬川小鷹です。
 傍から見ると(残念な)美少女達に囲まれて「リア充」なのに、本人はそう思っていないところが腹立たしい!
 でも、面倒見のいい性格で憎めない奴です。
 他のキャラ達も、とても可愛くて残念で大好きです。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 第一巻では部員が全員、揃わないのが少し物足りない気がします。

 また、ヒロインがエロゲーのテキストを朗読させられたり、表紙のメインヒロインが「レイプ」という単語を連呼したりといったシーンがあるので、そういうのが苦手な人にはお薦め出来ないかもしれません。

■ ヒズキさんの書評

 とにかく、おもしろい!
 この話は、とてもとても残念な人たちが、
(ブリキさんが絵を描いている為、ヒロイン達がとてもかわいいけど!)
 日々、どうしたら友達が出来るかを語り合うだけの話だけど、

 彼女たちの残念な思考がとてもコミカルに書かれているので、めちゃくちゃ面白い文庫でした。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 羽瀬川小鳩と楠幸村(!!)の二人です。
 まず、羽瀬川小鳩はとにかくロリと電波系のハイブリットの感じがツボに入りました。
 楠幸村は、女子の中にはびこる腐女子の気持ちが理解できてしまった為。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 寿命がつきるのが早そうなのがとにかく怖いです。
(ぶっちゃけ『生徒会の一存』と同じ運命を辿らない事だけが心配)

■ 一言感想コメント

・何も考えずにサクッと読めるのがよい。
2013/05/08

・少し下方向きキャラが多いですが、ギャグも面白い。故にシリアスな場面が印象に強く残るので、内容がわかりやすい。
2012/12/11

・兄に勧められて読みました。
 私が小学生と言うことを忘れているのか、、アホ!
2012/11/16

・小鷹のツッコミがたまらない。また、残念なキャラ同士の掛け合いも面白い。とにかく面白い。
 志熊理科は変態だけれど天才。そのギャップが面白い。またやる時はやってくれるところもいい。一番はかわいい点だけれど。
2012/10/22

・小鳩の厨二病なところw 不思議ちゃんがいい
2012/03/14

・三日月夜空は、容姿がきれいでとてもかわいい。デレたときなどもかわいい。夜空、結婚してくれー。
2012/03/14

・ちょっと下も入っているけれど、ギャグが面白い。

・全体的に自分と重なる部分が……

・キャラクターが可愛い・笑いの要素が多い・読みやすい。

・面白くて読みやすい。軽いタッチの割には、その一文一文で主人公の心情や背景などが頭に入ります。読むのが苦手な僕でも、簡単に手にとって読める作品です。

・話の流れが読みやすかった。

・細かい所にまで笑いが行き届いていた。それにより退屈しない。

・はがないは、出てくるキャラクターが個性的でかつ、身近にいそうなので、読んでて頭に入りやすいです。
 そして、一話一話がダラダラ長くないので少し読みたい時とか、凄い最適です。
 絵が可愛い所も好きです!

・文章がとても自分的にしっくりきて、読みやすかった。
 ほのぼのとしたコメディでクスリと笑えるネタばかりだった。読んでいる最中終始にやけっぱなしだった。
 ラブコメ要素とのバランスも良いと思った。
 そして何よりキャラが個性的で面白い。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
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