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学校の階段
季節は春?? こらからはじまる高校生活を楽しく送れるラク?な部活に入るため見学に余念のない神庭幸宏は、 ひょんなことから学校非公認ながら校内を走り回る「階段部」の存在を知る。 ムリヤリ体験入部させられた幸宏だったが、 部員たちとの交流を経て自分の中に芽生えた欲求に気づく?? 「とにかく走りたい!」 そして、入部を決意した幸宏は全速力で駆け出した!! 若気の至りウェルカム! Viva青春の無駄足! ちょっと変わった部活動を通して真正面から「若さ」を描く青春グラフィティ!
校内を走り回る”カイダン部”なるものに出会います。 彼は階段部との交流を経て自分のなかで ”走りたい”という欲求が芽生えたのに気づき、入部を決意します。 カイダン部は、傍迷惑な部活です。 周りの生徒達からも忌み嫌われ、生徒会の執行部からも厳しい責めに遭います。 それらの逆境はカイダン部のメンバー全員が自分なりに理解し、呑みこんでいます。 そこから溢れでるテーマ性が、この作品の魅力の一つでしょうか。 そして一番の醍醐味は、なんといってもラストのカイダンレースです。 ここでの伏線回収と、スリルある展開は見事という他ないです。 校内の緻密な構図もそうですが、キャラ同士の絡ませ合いが抜群に上手いです。 ちなみに一巻での出来事はより強く、次巻で一人のキャラのに焦点をあてたエピソードと上手く絡み合い、 新たなテーマを生み出します。そこがまた読み応えがありました。 一巻だけではままならず、どんどん先を読みたいと思わされます。 (余談ですが、実写映画化もされるそうです)。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 主人公の神庭をカイダン部へと引っ張りこんだ、”静かなる弾丸”こと、 九重ゆうこです(二つ名がある理由については、よければ本書をご覧の上、お確かめください)。 ちょいと不純な動機ですが、わがままなノリが個人的に好きでした。 三年生の部長という立場だけどみんなの前で駄々こねたり、微妙に魅力的なセリフを囁いたりと、 地の文の少なさも相まってかあまり気取らない可愛らしさが伝わってきます。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 伏線の使い方やキャラ同士の絡ませあいは非常に上手いのですが、 無理に生かそうとしてやや話の展開が強引になる部分が散見されるところでしょうか。 後もう一つあげるなら、会話主体で話が進んでいく代わりに情景描写は少なめなので、 場所が所々分かりにくいと思われるかもしれません。
青春をひたむきに謳歌する姿勢はとても爽やかです。 そしてどこまでも続く「走りたい衝動」というものに羨望さえ覚えてしまいます。 いけないことをしている筈なのにここまで感情移入させるすばらしさ。 上手く言葉にできませんが、熱く込み上げてくるものが感じられる作品です。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 刈谷健吾。 実力、常識をかね備えており、とても先輩らしさか感じられる人物です。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 要である階段レースの描写が分かりにくいこと。 頭でイメージしてもどうしてもこんがらがってきます。
とてもきれいにわかりやすく表現されていて、凄い上手な方だと思う。 また、はた迷惑な部活と、その取り巻きの微妙な関係や、 個性あふれる4人の従姉妹などの魅力的なキャラクターが多くていいと思う。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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