ライトノベル作法研究所
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  4. 大正野球娘。公開日:2012/03/06

大正野球娘。

ジャンル:学園
著者:神楽坂 淳
出版社: トクマ・ノベルズedge
発行年月: 2007年04月17日

TFAさん(男性)一押し!

■ 解説

 時は大正十四年、七月―洋食屋“すず川”の一人娘、小梅は東邦星華高等女学院に通う十四歳。
 良家の子女が通う学院で、仲良しの“お嬢”こと晶子が突然、「一緒に野球をしていただきたいの!」と。
 なんとなく頷いてしまった小梅だが、九人集まるのか、道具は何をどう使うのか、ルールはどんなものなのか、分からないことだらけで…。野球で女子は男子に勝てるのか?
 男尊女卑の世界に一泡吹かせたい、大正時代の乙女たちの奮闘物語。

■ TFAさんの書評2012/04/22

 婚約者に侮辱されたお嬢こと小笠原晶子が、級友たちと野球チーム「櫻花会」を結成し、婚約者のいる学校の野球部と試合をする。

 物語の発端はこういうところですが、大正時代に女子野球という発想が斬新で、読んでいると、如何にも本当にあったのではないかという錯覚に陥ります。
 以前、某局でアニメ化されたので、こちらので知っているという人の方が多いかも知れませんが、原作も大変面白いです。(アニメは2巻分まで放映)

 作者は当時の風俗や流行についても、丹念に詳細に調べて書いており、好感が持てます。

 物語は現在、関西のライバル女子校との対抗試合を行うところまで進んでおり、その結果如何で、級友の結婚の有無が決まるという重大な局面を迎えています。
 委細をお知りになりたい方は原作をお読みください。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 一応ヒロインは洋食屋の一人娘の鈴川小梅ということになっていますが、それぞれの登場人物の性格や内面、プロフィールが詳細にわたって書かれており、メンバー(アメリカ人の女性教師を含む)全員が魅力的です。
 誰が一番かはお読みいただいて、各自で決めてください。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 女性に比べて、男性がややぞんざいに扱われているところか?(人数も科白も少ない)
 まあ、この物語の性格上仕方ないといえばその通りですが見せ場もいくらかあります。
 ただ、欲をいえば女の子たちの内面をもう少し掘り下げてもいいのではという感じもします。(モノローグを多用する等)

 もうひとつ、作品が未完であること。
 作者のあとがきによればあと1巻で完結するとのこと。
 早い出版が望まれます。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

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