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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

ジャンル:学園
著者:渡 航
出版社:ガガガ文庫
発行年月:2011年03月
本体価格 630円(税込)
○読者投票結果
最高です!一押し。 127
おもしろいです! 12
なかなか良いです。 2
ふつうです。 0
イマイチです。 1
おもしろくないです。 1
買うと損します。 3

2015年度ライトノベルBESTランキング第1位(書籍・このライトノベルがすごい!)

ネクサス系統さん(男性・13歳) 渡航さん(男性) ヨシさん(男性・14歳)一押し!

■ 解説

 青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ。

 孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。
 青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、
 将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう――
 そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。
 さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?
 と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!
 繰り広げられる間違いだらけの青春模様――俺の青春、どうしてこうなった!?

■ ネクサス系統さんの書評2013/05/24

 あらすじなどはほかの人のを参考にしてほしい。

 この作品の長所は、間違いなく主人公の八幡の存在である。

 3巻くらいまではただのひねくれぼっちで、歴代ラノベでもかなりかっこ悪くてだダサイ。
 でもそこが彼の「ぼっちらしさ」を引きたてており、八幡が地の文で話すぼっち語りには、笑いが止まらなくなる。
 同時に、彼のぼっち思考に激しく同意してしまう。
 良くも悪くも、序盤の八幡はただのぼっちである。

※ここからネタばれ激しく注意

 しかし、4巻以降、彼は最高の主人公となる。
 4巻の主軸として「ぼっちの小学生をどうやって救うか」という部分がある。
 葉山という男を中心としたリア充グループは「みんな仲良く」をテーマに、全員の仲を取り持とうとする。

 だが、八幡は言いう。「そんなことは不可能」だと。
 彼はぼっちだから、底辺の人間の気持ちがわかる。
 ぼっちのつらさがわかる。
 だからこそ彼は、仲良くなることなんて不可能だとわかるのだ。
 そして、彼はこういう。

「――グループを壊してしまえば、みんながぼっちになって、問題がなくなる」

 これは、問題の解決でない。物語的にいえば完全にバットエンドだ。
 でも、問題の解消をすることはできる。
 八幡はぼっちである。だからこそ、リア充にはわからない解決法がある。

 6巻では、彼は自己犠牲で文化祭を成功に導く。
 よくある文化祭イベントでは、主人公が大成功に導いて、まわりから大絶賛されるだろう。

 が、この小説は違う。

 八幡のとった方法は、効率的で、でも最低な方法だ。
 普通のラノベでは、絶対見ることのないやり方で、八幡は自ら悪となり、負を背負う。何の見返りも貰うことなく、誰にも認められず、彼の功績は認められないまま、文化祭は成功して終わって行った。

 自らが傷つくこともいとわない。「負けることに関しては俺が最強」と自ら言い、誤解も解かずにいつものぼっちに戻る。これで、彼が本当にぼっちであったら、とことんバットエンドであるが、彼には理解者がいる。
 だから八幡は救われている。

 そして、物語は後半の7巻へとつながっていく。

 稚拙な表現の上、長文なので伝えたいことの一割も伝わっていないのかもしれない。
 でも、これだけは言える。

 八幡は、最低で、でも最高の、皆の大好きな主人公なのだ。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 主人公の八幡。
 自己犠牲で誰もかもを救っていく姿は、まさに主人公。
 最低な行動を自らとって嫌われ者になり、自らを傷つけることすらいとわない。
 そんな姿勢を見て、彼のことを好きにならない人がいるはずがない。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 話が動くのがやや遅いこと。

 本番は4巻からだが、1,2巻はほかの残念系ラブコメと大差なく、ちょっと飽きる人がいるかもしれない。

■ 渡航さんの書評

 全体にバランスがとれている作品だと思います。
 設定自体ははがないに似ていますが、読んでみると別物だということが分かると思います。今後の展開に期待です。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 八幡です。
 自分を犠牲にしても他人を助けようとするところが泣けます……

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 千葉ネタが多すぎる所ですか……
 面白さの一つではあるのですが、万人受けとは言い難いですね……

■ ヨシさんの書評

 超おもれぇええええええええええええ!!
 以上。

 え?何?もうちょっとは書け?しょーがないなー。
 最初のページには長々と文章が書かれたレポートが載っています。

 最後にでかでかと『リア充爆発しろ』とあります。
 主人公のダメっぷりとツッコミが最高です。

 全国の非リアの皆さん!!仲間がいました!!

 「家が大火事、涙が洪水、なぁんだ?」それただの火事じゃねぇか。
 には笑わせてもらいました。

 他にも笑えるトコが満載!! 買って損はない一冊です!!

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 主人公の比企谷八幡(ひきがやはちまん)です。
 自分からぼっちを名乗れる生きざまと中途半端イケメンと死んだ魚の目がcool!!
 青春大嫌いなくせに、ラブコメはまやかしとかなんとか言ってるくせに自分はちゃっかりラブコメしちゃってやがるので『なめてるの?』と言ってやりたい。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 親(?)の欲目かもしれませんが特に見当たりませんね。
 強いて言うならラストですかね。
 なんとぼっちの八幡が(以下自粛)

■ 一言感想コメント

・もっと評価されるべき作品。
2015/03/28

・タイトルで損していると思ってしまう程面白い作品。
 主人公がひねくれていて、その分、地の文で好き嫌いが分かれるけれど、色々と考えさせられる濃い作品。
2013/11/16

・おもしろすぎ!!
2013/08/19

・一般文芸を含めて、今まで読んだ全ての小説の中で一番面白い。
2013/08/08

・主人公の八幡の言動、思考、行動全てがおもしろい。これを読まずにラブコメは語れない。
2013/07/17

・展開が読めないから読んでてかなり面白い。
2013/07/02

・この作品大好きです!
2013/05/27

・6巻はやばい。
2013/05/17

・神!読んだ中で一番いい!
2013/04/26

・ラブコメ要素は少なめ、だと思います。地の文が超面白い。それと千葉愛に溢れすぎてます。なんやかんやで、人間関係とかに踏み込んだ結構真面目な作品。読んでるとたまに古傷が抉られます。
2012/10/14

・超面白い。主人公の心情が面白い。学園ものなのに主人公がひねくれているのが良い。
2012/08/02

・いやぁ・・・うん。面白い!主人公の八幡の友達が少ないところが!共感できる点でもあります。けっこう人間関係について考えさせられるね。
2012/08/02

・とても面白いです。
 ガガガ文庫から出版されているためか、知らない人が多く残念。
 個人的には、似たような”はがない”より、好きです。

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最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
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