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空の中
200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。 「変な生き物ゆうたわね? そやね?」 ――秘密を拾った子供たち。 「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」 ――秘密を探す大人たち。 秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。 “電撃”が切り開く新境地。 第10回電撃小説大賞大賞受賞作家・有川浩待望の第2作。
小気味良い文体や、巧みな動きの描写、そして恒例のラブストーリー。 どこをとっても「さすが有川さん!」といった感じです。 【白鯨】を守ろうとする者、憎む者。 携わる人たちの思いはとても人間的で、それ故に綺麗です。 もちろん有川さんらしく、戦闘機の操縦風景なんかも非常に細かく描写されてます。 読む本に迷っているなら、文句なしにオススメできる一冊です! お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 武田三尉でしょう! 普段の突っ張った性格と、時折見せる一面とのギャップがたまんなく可愛いです。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 見当たらないですね。 強いてあげるならば、専門用語が時々使用されていること位でしょうか。 わからなくても全く問題ないんですが。
それは勿論、設定です。 二度に渡る事故と空にかかわった人たち…… それぞれが複雑に絡み合い、最後にはすごく綺麗に終わっています。 文章力も電撃と言って侮らないでください。 感動します、高知の温かさにも涙です。 映画化して欲しいと色々な所で絶賛されている理由が分かると思います。 特にカッコいい女の子好きは買うべし! お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 武田光稀三尉です。 もうこのカッコよさは反則です。 何ていったって強くて意地っ張りでカッコ可愛い空自衛官! カッコいい女の子好きにはたまりません。
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タイム・リープ
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。 ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。 そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“ あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…” 若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香の記憶を分析する。 そして、彼が導き出したのは、謎めいた時間移動現象であった。 “タイム・リープ―今の君は、意識と体が一致した時間の流れの中にいない…” 第1回電撃ゲーム小説大賞で「金賞」を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。
全編にわたってちりばめられた複線と回収に、唸り、また膝を叩きます。 現在入手すると文庫版(上)(下)になるかと思われますが、時間を取って読み始めてください。 音読する速度で読んで、4時間少々というところでしょうか。 読むのが速い方なら2時間あれば充分です。 ページをめくる手を止めることが困難でしょうし、 また一気に読むことで縺れ合った糸が解けるかのような快感を得られます。 つまり、全編を通して時間というSF要素を用いたミステリー作品ともいえます。 『構成とはなにか?』という疑問をお持ちの方は、特に一読をお勧めいたします。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 登場人物が少ないだけに、全員ということで。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 本来は欠点でも残念なところでもないのですが、あえて。 1995年の作品だということを念頭に置いてください。 決して古くさいという意味ではなく、携帯電話が高校生に普及していないのです。 作家を目指している方は、『携帯電話(メール)が普及していたら作品がどのように変化するか』 を考えてみるのも面白いかも知れません。
ライトノベル部門の1位を挙げるなら「タイムリープ」です。 題名からもわかるかと思いますが、タイムトラベルものです。 完璧なんですよね。タイムトラベルものの理想といった感じです。 伏線を張りまくり、全てを回収する。 わかりやすい文章。 ウィットの効いた会話。 とりあえず、読んでみてください。損はしないと思います。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 若松ですかね。 キャラ数が少ないのでなんともいえませんが。 若松君はものすごく頭がいいんですよ。 現実では見たことがないほどの頭脳の持ち主です。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 「クリスクロス」という作品とリンクしているところ。 高畑京一郎さんの作品で「クリスクロス」という作品があるのですが、 その作品と一部リンクしていて、それを読まないとわからない箇所があります。 読まなくても十分面白いのですが、読んだ方が楽しめると思います。 問題なのは「クリスクロス」という作品は本屋で売られていないんですね。 絶版になったのかはわかりませんけど、紀伊国屋なんかにも置いてません。 古本屋で手に入れるしかないのではないかと思われます。
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