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戦闘妖精・雪風(改)
南極大陸に突如出現した超空間通路によって、地球への侵攻を開始した未知の異星体「ジャム」。 反撃を開始した人類は、「通路」の彼方に存在する惑星フェアリイに実戦組織FAFを派遣した。 戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに、孤独な戦いを続ける特殊戦の深井零。 その任務は、味方を犠牲にしてでも敵の情報を持ち帰るという非情かつ冷徹なものだった―― 発表から20年、緻密な加筆訂正と新解説・新装幀でおくる改訂新版。
アニメ化もなされており、これは1984年に発売されたものの改訂版です。 遥か彼方の惑星<フェアリイ>。いつ終わるとも知れぬ、異星体<ジャム>との戦い。 戦いに人間は必要なのか、人間的とは、非人間的とは。 さまざまなことを語りかけてくる作品です。
非情な特殊戦の司令官でありながら、非常に人間的なところがおかしくもあり、 また、それゆえに悲しくもあります。
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千里眼
デビュー作『催眠』で書評家たちの絶賛を集め、 第二作『水の通う回路』(幻冬舎)で作家としての地歩を固めた松岡圭祐、 待望の新作がふたたび小学館から登場します。 今年6月に全国東宝系でロードショー公開される『催眠』ワールドを大胆に新展開させ、 超一級のアクション・サスペンスに仕立てあげた950枚の大作です。 主人公は、航空自衛隊F15主力戦闘機のパイロットから、 医大の付属病院のカウンセラーに転身した経歴をもつ女性、岬美由紀(みさき・みゆき/28歳)。 人心救済を旗印に国家の機構を破壊しようとするカルト教団と内閣官房との攻防に巻き込まれ、 次々に起こる予測不能かつ解決困難な事態に、 持てる能力のすべてを出しきって主人公が挑みます。 展開の巧さとサスペンスの切れ味は、 自身の前二作をもはるかに凌駕する極上のエンターテインメント作品、 いよいよの登場です、乞う御期待!
しかしこの主人公は自衛隊に前いたので戦闘機も乗れます。 民間人なのに戦闘機で空中戦を仕掛けたりします。 著者が元臨床心理士なのでカウンセラーについてとても深く書かれています。 この本を読んでカウンセラーのイメージが変わりました。 しかしそれだけじゃありません。この話はとても現実に近い話です。 そう言うとあまり面白くなさそうに思えますが、 この話はそんなことを感じさせないほどスケールが大きいです。 主人公は世界を何度も救います。おいおいやりすぎだろ、みたいな状況になります。 しかし人の死が極力少ないところがまたいいです。 今のところ10作以上『千里眼』シリーズが文庫で出ていますがどれも面白いです。 これとは違い『催眠』シリーズというものもありそれもカウンセラーが主人公なのですが、 とっても面白いです。 『千里眼』シリーズが冒険物だとしたら『催眠』はミステリという感じがします。 そしてこの『千里眼』シリーズはファンサービスが多いです。 『催眠』の人が『千里眼』シリーズに登場したりします。 著者の本を結構読んでいるとニヤリとさせられます。
正義感が強すぎて突っ走ってしまったりしてしまいますがまたそこがいいです。 4ヶ国語ぐらい扱えて、戦闘機を乗り回し、人の心を仕草から読み取ることが出来る超人ですが、 そういうところに人間味を感じます。
シリーズを通して読むのなら文庫のほうがいいです。 『千里眼のマジシャン』という本がありますが、 ハードカバーと文庫本でまるっきり内容が変わってきます。 それについての解釈が『千里眼の死角』という小説の中でされたりします。 思わずニヤリとしてしまいました。
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ゾアハンター
「アザエル計画」。 それは人類の環境適応能力を飛躍的に高め、 どんな条件下でも生存可能な新人類を造り上げるという極秘プロジェクト。 だがウィルスのヒトゲノム干渉によって生み出されたのは、 新しい人類などではなく、異形の生物「ゾーン」だった……。 バトル・ホイールレースのデビュー戦で鮮烈な勝利を飾った黒川丈は、 その祝賀会の会場で「ゾーン」に襲われ、行方不明となってしまう。 だがそれは、苛烈な戦いの、ほんの始まりにすぎなかった。 圧倒的なスピードと迫力で展開される超絶バトル。 本物のヒーローが、ここにいる!
昨今の、女の子が異様に強くて、男の子がおまけでついてきてしまうという、 男としてはちょっと残念な風潮を払拭するような、カッコイイストーリーです。 SFとしての完成度もとても高く、またストーリーの伏線の張り方も巧みで、 読み進めるほど緊迫感が押し寄せてきます。 主人公の寡黙さや、隠された聡明さも、話にわざとらしさを出さない要因だと思います。 一度絶版になった本の再版だということですが、 筆者自身があとがきで書いているように、「これは面白い、失望はさせない」作品だと思います。 特に、サイバーパンク、SFが大好きな方にはおすすめです。 サイボーグや遺伝子干渉など、思いっきりSFな世界を、渋くかっこよく描き出していますよ!
ワイルドで粗野な印象もあるのですが、年相応の頭の良さを兼ね備えているところが魅力です。 あと、ちょっと米沢さんが気になります。(笑)
ほかは特に見あたらないです。 文章もわかりやすいですし、SF初心者の方でも十分楽しめます。
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