戻る 目次へ戻る 次へ

新鋭が描く胸打つSFロマン。第6回スニーカー大賞金賞受賞作品

楽園 戦略拠点32098

Click Here!

ジャンルSF
著者長谷敏司
初版発行 2001年 12月
角川書店(スニーカー文庫)
価格(第1巻)419円 (税込:440円)
達郎さん一押し!(男性・15歳)

■ 解説                               


 青く深く広がる空に、輝く白い雲。波打つ緑の草原。大地に突き立つ幾多の廃宇宙戦艦。
 ―千年におよぶ星間戦争のさなか、敵が必死になって守る謎の惑星に、
 ひとり降下したヴァロアは、そこで、敵のロボット兵ガダルバと少女マリアに出会った。
 いつしか調査に倦み、二人と暮らす牧歌的な生活に慣れた頃、
 彼はその星と少女に秘められた恐ろしい真実に気づいた!

 新鋭が描く胸打つSFロマン。
 第6回スニーカー大賞金賞受賞作品。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 まず、手にとってみてください。そして読んでください。
 
そうすればこの物語は、あなたの心に刻み込まれることでしょう。

 と、少し演出を入れてみました。200ページ以下という薄さ。
 主要登場人物は3人のみ。戦略拠点32098「楽園」、
 そこは銀河同盟にとって無価値にもかかわらず、人類連合が必死に守る場所。
 そこに運良く生きながらにして降り立った降下兵のヴァロワは、
 「楽園」の住人である少女、マリアと人類連合軍制御官ガダルバと出会う。
 「楽園」を基点に描かれる三人の物語が淡々と展開します。
 「楽園」の真実を知ってしまったヴァロワと、ガダルバの感情のぶつけ合い。
 そしてマリアの「楽園」での存在意義。

 非常に切ない。しかし切ないがゆえに心に残る。まさに秀作。
 残念ながら認知度は低いようである。しかし

 スニーカー大賞金賞の実力は本物!

 「切なさ」で群を抜いているライトノベル作家、秋山瑞人、乙一に頭を並べる作家です。
 僕個人の主観では超えていると思っています。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 なんと言ってもマリアです。そう、マリアなんです。

 元気で無垢な心の持ち主であるマリア、その感情に隠れている必然性。
 これを書いていると切なくなってきます。

 
好きなところをあげるのならば、長谷敏志さんの洗練された文体、単純ながら重い構成、

 そして「切なさ」。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『楽園 戦略拠点32098』のご注文は、こちらから >>>

第7回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作家の新作

ラスト・ビジョン


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 0
 おもしろいです! 1
 なかなか良いです。 1
 ふつうです。 1
 イマイチです。 0
 おもしろくないです。 0
 買うと損します。 0

ジャンルSF
著者海羽 超史郎
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月: 2001年10月
本体価格 670円 (税込 704 円)
街道さん一押し!(男性・17歳)

■ 解説                               

 高校三年生の初乃素直は、最後の夏休みを利用して、
 クラスメイトの間ノ井忠、神無月さよりと共に旅行に行く。
 行き先は、同じくクラスメイトの高井深奈が招待してくれた彼女の故郷。
 深奈は三年の春に転校してきた謎めいた女の子だった。
 三人が着いた先は、故郷という名に全くそぐわない人工的な離島。
 実はそこは、大企業・高井産業の研究施設だった。
 なかなか深奈に会うこともできない初乃たち三人は、夏休みを満喫していた。
 だが、研究所内の事件に巻き込まれ、初乃は銃で撃たれてしまう。
 その直後、彼に異変が起こる――!?
 第7回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作家の新作、早くも登場。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 孤島とロボと恋と友情とループと関西弁! ほんのりボーイミーツガール風味。

 完成度の高いタイムスリップ物。

 友人の誘いで南の島に遊びに来た主人公は、事件に巻き込まれ瀕死の重傷を負い、意識を失います。
 次に目覚めた時、そこは……。と言う奴。

 ネタそのものは、まんま『タイムリープ』で新鮮さはありません。
 文章も普通。下手ではありませんが、取り立てて魅力的と言うわけではない。

 が、それら全てを帳消しにするほど構成が上手い。

 伏線がばら撒かれ、ポンポン飛ぶ時間軸と、容赦なく変わる語り手のおかげで、
 錯綜しっぱなしだった物語が、クライマックスで一気に解きほぐされた時のカタルシスは、
 ちょっとしたものです。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 ヒロインの高井。
 最近ようやっと日の目を見てきた(気がする)クーデレです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 第一に序盤の展開がダルイ。
 第二に、これは長所でもあるのですが複雑な構成ゆえに、読んでて混乱する時がある。
 第三に、全編ほぼ関西弁オンリーで書かれている(地の文も!)為、
 読み辛く感じる人がいるだろうという事。



■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『ラスト・ビジョン』のご注文はこちらから >>>

あなたの知っている隠れた名作を教えてください
 
 一押しのライトノベルのレビューを大募集中! 投稿してくださる方は、

 『一押しのラノベ募集係』 『一言感想係』 よりお願いします。
お買い上げ1,500円で送料無料!日本最大級のオンライン中古書店 eBOOK-OFF

戻る トップへ戻る 次へ