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所長もおすすめ! ロスト・ユニバース
"やっかいごと下請け人"ケインが押しつけられた金にならない仕事、 それは単純な家出人探し、のはずだったが……。 虚空にひろがる星々の片隅で、邪悪なるモノの胎動が始まっていた―。 黒いマントをひるがえし、サイ・ブレードで悪を断つ。 颯爽登場、"下請け人"ケイン=ブルーリバーの活躍を描く、 ファンタスティック・スペース・アドベンチャー。
宇宙を舞台に活躍するギャグあり、シリアスありのSFファンタジーです。 お堅い文字も少なく初めて小説を読む人にも良いかと思います。 全5巻で、おそらく古本屋で1冊100円で買えるかと。 10年以上前の作品で漫画化やアニメ化もされましたが 小説が一番面白かったです。
アブナイ刃物マニアのナイスガイなどと言われたり、 レンタカーのドアや後部座席をぶった切ったり(笑) とにかくハチャメチャです。
今の世代の方に受け入れられるかどうかですね…… あとは説明文が多いのも目につきます。
もともとアニメ放映されていたのを先に見て、これはおもしろい! と思って買いました。 そのため、ほとんどネタバレの小説でしたが、 ラストがアニメ版と大きく違っていたのが好印象でしたね。 この小説の見所は、 なんといっても失われた超古代文明の宇宙戦闘艦ロストシップ同士の対決ですね。 主人公ケインの操るロストシップ・ソードブレーカーは、すごい奥の手を持っているのですが、 それを使うと何百年も機能停止してしまうという制約があります。 それを使わずに、性能面で上回る敵をどうやって倒すかという所が、戦闘シーンでの醍醐味です。 またソードブレーカーの制御システム「キャナル・ヴォルフィード」は、 人間の少女の立体映像となって、ケインたちと意志疎通をします。 このキャナルが、かなり破天荒な性格と、メイドさんみたいな格好をしておりまして萌えます(笑)。 普段は、ケインたちと冗談を言い合っている彼女? が戦闘になると、 一転、雰囲気を変えてシリアスになるところもイイですね。 「キャナル! サイバリアー展開。プラズマブラスト発射用意!」 「はいマスター!」 というやり取りが、今でも思い起こせば、しみじみと思い浮かびます(笑)。 また、キャナルは結構、重い宿命を背負っていまして、 それが回を進むごとにチラチラ分かってくるのがいいのだなぁ。 今読んでも、絶対におもしろいと思いますので興味のある方どうぞ。
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ロボット妹―改め人類皆兄妹! 目醒めよ愛の妹力
岩鉄巌男は今時ちょっと古風なバンカラ高校生。 だが、最終人型決戦兵器・妹ロボットもえみちゃん一号のパイロットに任命された瞬間から、 平凡な男道を歩んできた彼の人生は一変する! もえみちゃん一号の前に立ちはだかる宇宙からの侵略者C・スコニー! 奴らの魔手から地球を救えるのは『もえみちゃん』しかない! 行け! 巌男! 真の『妹力』を解放する時は今だ!! 佐藤ケイが贈る幻のボツ原稿が完全版となってここに蘇る! 巻末には『撲殺天使ドクロちゃん』のおかゆまさきによる解説付き。
この作品ほど、熱く語ることで、人格および品性を疑われるものもないというのに。 まあ、そんな逡巡はともかく―― 担当編集者をして「これが応募されていたら、私が落とす」と言わしめ、 佐藤ケイ氏の一部ファンからも焚書として指定されている本作。 巻末には、おかゆまさき先生の微妙にへたれな解説も付き、 まさに一石二鳥のお手軽感があります。 かくいうわたしも、読了後、新古書店に売るために持ちよりながら、 表紙のもえみちゃんがうるうる見つめ返す姿に心を痛め、何度、持ち帰ってしまったことか。 ……えっ? 内容について触れていない? ええと、まあ、そのう、あれですよ、あれ。 一言でいうなら、硬派な主人公がロボットの妹に乗って宇宙人を倒す、っていうやつです、はい。 まあ、あまり難しいことを考えず、ただ、ただ、アホな小説を読みたい方にお勧めします。 なお、きちんとした作品を読みたい方には、同氏の『LAST KISS』(電撃文庫)をどうぞ。 というか、普通はそっちを勧めるべきなのかな。
もえみちゃんのイラストにあることは誰も否定しないでしょう。 しかし、この作品は「立派なお兄ちゃん」を求道する岩鉄巌男くんの成長の物語。 声変わりしてしまった剛田タケシくんに勝るとも劣らないお兄ちゃん道を進む彼の真摯な姿勢に、 わたしはうなだれ、ついつい、 『ふたりはプリキュア Max Heart』(第15回放送分)を見逃してしまいました。 そうです、妹萌えは、ザケンナどころか、宇宙人をも倒すのです!
また、極めてアホな小説ですので、この作風がお気に召さなければ書籍代は塵と消えます。 こんな紹介文にごまかされず、きちんと店頭にて数ページほどご確認くださいませ。 なお、本作は『撲殺天使ドクロちゃん』と同様に、 電撃読者の反響から出版に到ったという経緯を持つ作品であることを、最後に付記いたします。
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