べっとさん一押し!(男性・19歳)
「幻想症候群」。それは、ごく一部の人間のみに発症して、その深層心理にある願望が現実になる謎の現象。
秘められた幻想が現実になることで、少しずつ崩れゆく世界。そして創造されていく美しい幻想世界。
人生の喜びと悲しみ、そして終わりと始まり。
あなたの真実(たいせつなもの)は見つかりましたか?
『二四〇九階の彼女』の著者、西村悠が贈る、悲しくも心温まる幻想SFファンタジー連作短編集。満を持して登場。
タイトルでもある架空の病気、「幻想症候群」を題材にした短編連作です。
とても、とてもきれいな物語。ネタバレは好きじゃないのであまり多くは書けませんが、とにかく読後感が最高です。
作者様の構成力、言葉の選び方には脱帽するばかり。
すべての人におすすめできる一冊です。
お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
短編が4本、同じ世界観で繋がってはいますが、基本的にそれぞれ登場するキャラクターは違います。
そして、その誰もが魅力的なキャラクターです。
この作品の欠点、残念なところはどこですか?
一迅社文庫って少しマイナーですよね。
非常に良作なのに、埋もれてる感があります。そこだけが残念