ライトノベル作法研究所
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ヘヴィーオブジェクト

ジャンル:SF
著者:鎌池 和馬
出版社: 電撃文庫
発行年月: 2009年10月
本体価格 610円(税込 641 円)
○読者投票結果
最高です!一押し。 15
おもしろいです! 7
なかなか良いです。 2
ふつうです。 0
イマイチです。 1
おもしろくないです。 0
買うと損します。 1

まりおさん(男性・22歳) オブジェクトさん(男性)一押し!

■ 解説

 結局、戦争はなくならなかった。でも、変化はあった。
 くだらない殺し合いが淡々と続く中にも、変化はあった。
 超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた。
 戦場に派遣留学した学生・クウェンサーは、整備基地で、奇妙な雰囲気を持つ少女と出会う。
 その少女は『エリート』と呼ばれていた―『オブジェクト』のパイロットとして。
 近い将来。このちっぽけな少年は、少女のために、最強の兵器『オブジェクト』へと、
 生身で立ち向かうことになる。これは、そのきっかけとなる出会いだった―

■ まりおさんの書評

 僕がこの本を手に取ったきっかけはいたって単純
「あの鎌池和馬の新作があるぞ!!」
 と、友達から聞いたからです。
 禁書目録シリーズが大好きな僕は盲目的に買ってしまいました。

 実際読んでみると世界観・人物の面白さ・相手を打ち負かすための策略等にとても強いインパクトを受けました。

以下少々ネタばれ

 世界は戦争のある世界。
 そしてその勝敗を決定するのは超大型兵器オブジェクト。
 このオブジェクトの強弱が国(作中では利害の一致する集団)の力の強弱を表していた。
 オブジェクト同士の戦いのみで勝敗が決してしまうため戦士が戦場で死ぬなんてことはなくっていた。

 しかし、戦場で仕事をする(一応戦士?)主人公クウェンサーとその友人ヘイヴィアはオブジェクトとの戦いに巻き込まれてしまうが奇抜な策略でオブジェクトを倒していくという物語。

ネタばれ終了

 この作品自体には賛否があると思いますが面白い作品だと思います。
 少々文量が多いとは思いますが楽しめると思います。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 主人公のクウェンサー。
 かっこいいと思うし、ヘイヴィアやヒロイン、女上司とのやり取りが面白いです。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 登場するキャラクターのセリフに皮肉や例えの表現が少々多いように感じられて、読みにくいなと思うかもしれません。

■ オブジェクトさんの書評

 『とある魔術の禁書目録』の著者である鎌池さんの作品なので、『と禁』好きには面白く感じられるはずです。

 この作品の中で『オブジェクト』という50メートル以上の核兵器を2、3発くらっても平気でいるとんでも兵器が出てくるのです。
 それを主人公のクウェンサーとその仲間であるヘイヴィアが、

 この怪物を銃や爆弾という普通なら傷一つ付けられない武器で倒してしまう爽快感が最高です。

 オブジェクトの設計士を目指しているクウェンサーの気転と、軍人であるヘイヴィアの知識がうまくかけ合わさり、絶望的な状況を脱するのです。
 まさに『最強コンビ』と言ったところでしょうか。

 また、『ギャグ』や『萌え要素』といったものもバッチリ組み込まれているので気疲れしません。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 クウェンサーとヘイヴィアの上官であるフローレイティアです。
 あと、ヒロインのミリンダも可愛いですね。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 強いて言うのであれば、ヒロインをもっと会話に参加させて!
 ってぐらいでしょうか。

■ 一言感想コメント

・SFとしては期待しない方がいいです。
 サイエンスなのに全くロジカルではありません。
 キャラ萌えモノとしてなら登場人物が可愛いのでオススメです。
2015/10/07

・勢いはある。頭空っぽにして楽しむのはいいと思う。けど、第三世界で動くオブジェクト、なんてのも存在するならやっぱり内部からの 破壊は警戒されてしかるべきで、更に言うならソレ専用の部隊が編成されていてもなんらおかしくないと……思うんだけどナァ。まぁ勢いはあ りますけど。
2013/07/03

・キャラは魅力的。だけどそれだけ。
 軍事面や物理面に対する掘り下げや考察が無く、突っ込みどころが多い。フィクションであることは百も承知だが、それはリアリティを放棄していいという意味ではない。
 勢いとネタだけの作品と言うのが正直なところです。
2012/08/01

・フィクションとしては爽快です。
 ただ物理考証(特に物性、)軍事考察に関しては調査不足と思います。
2012/03/20

・この人は下手に軍事とかリアル要素を絡めないほうがいいと思う。
 熱血ファンタジーの方が似合う。
 作者の軍事知識不足が目立つ。
2012/02/19

・キャラが禁書から引っ張ってきたような性格ばっかりで、掛け合いも微妙。台詞に不自然な説明が多すぎる。
 そもそも、核兵器の直撃にすら二、三発耐えるオブジェクトを内部から破壊することなんていの一番に考えてもよさそうなことなのに、まるっきり対策が為されてないのが不自然。そのための戦闘機だの戦車だのじゃねーのか。
 まあ巨大兵器ものに新しいジャンルを加えたのはいいと思う。

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