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ラーゼフォン 時間調律師
もう何度、繰り返したのだろう? ドーレムの襲撃によって死んだはずの村瀬明は、十六歳の少年として目覚めを迎えた。 死と生のリフレイン。 彼に分っているのは、もうすぐこの東京がMUの攻撃にさらされるという事実だけ。 しかし今回は違った。 パソコンのチャットを通し、異空間に存在する“自分”から、この時間ループを抜けだすには、 “ラーゼフォン=未知なる音を奏でる太陽神の乗り物”を見つけだすことだと知らされる……。 アニメ『ラーゼフォン』の世界を再構築した書き下ろしシェアワールド・ノベル。
特に時間棒の接触によってゼフォンが復活するシーンなどは鳥肌が立ちました。 アニメの『ラーゼフォン』が物語の雛形となっていますが、 ノヴェライズではなく、まったく別の話になっているので、 アニメを見たことのない人(事実僕がそうです)、または見たことのある人でも十分楽しめます。 所詮二次創作でしょ? などとは思わずに一度手に取って、読んでみてください。 ラスト一行を読み終えたとき、心地よい余韻を味わえると思いますから。
文中で活躍するのは文頭を除けば全て十六歳の彼なんですけど、 時間ループのせいで、心がとても十六とは思えないほど老成しています。 達観した人って好きなんですよ(笑)。
聞き覚えのない単語がいくつかあることでしょうか。 もっとも、大体のニュアンスは理解できるので、読み進めるのに弊害はないと思いますが……
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ロケットガール
「…ちょっとしたアルバイト?」 怪しげな男の何気ない誘いが、自分の人生と、 宇宙開発史を大きく塗り替えることになろうとは、森田ゆかり自身、知る由もなかった―。 父を捜しに訪れたソロモン諸島・アクシオ島で、ゆかりはある男に出会う。 ソロモン宇宙協会の所長、那須田と名乗ったその男は、父親捜しを手伝うかわりに、 ゆかりを協会にスカウトしたのだった。 アルバイト―そう、協会の開発した宇宙ロケットの、史上最年少の宇宙飛行士に! 小型で軽量、知能と度胸は抜群―日本の誇る“女子高生”は宇宙を目指す! スラップスティックSFの傑作、新装版としてついに復活。
既に一般SF作家としての地位を確立されている方です。 (一応わからない方のために説明しますと、SFファンなら誰でも知っている、 40年近い歴史を誇る由緒あるSF専門の文学賞です) そんな野尻さんの書いた小説なので、ラノベとはいえ全く手を抜かず、 きちんとハードSFしているのが最大の特徴と言えます。 これほど科学的裏づけがなされたラノベは殆ど無いでしょう。 アニメ化されたのですが、その公開に先駆けて、 秋田大学にて「ロケットガール養成講座」という企画が実施されました。 これは文部科学省が推進するプロジェクトの一環ですので、 「省庁とのタイアップがついた稀有なラノベ」とも言えるでしょう。
マッドサイエンティスト一歩手前のアブナイ女性ケミストですが、憎めないキャラです。
あくまでSFを読むのだという心持ちで読むのがポイント。
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