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正義の味方、図書館を駆ける! 狩られる本を、明日を守れ!

図書館戦争


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 130
 おもしろいです! 41
 なかなか良いです。 11
 ふつうです。 5
 イマイチです。 2
 おもしろくないです。 1
 買うと損します。 1

ジャンルSF
著者:有川 浩
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月:2006年03月
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円)
片目さん(男性) 銀の稲荷さん(男性)一押し!

■ 解説                               

 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として、
 『メディア良化法』が成立・施行された現代。
 超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
 敵は合法国家機関。
 相手にとって不足なし。
 正義の味方、図書館を駆ける!

 笠原郁、熱血バカ。
 堂上篤、怒れるチビ。
 小牧幹久、笑う正論。
 手塚光、頑な少年。
 柴崎麻子、情報屋。
 玄田竜介、喧嘩屋中年。

 この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!


■ 片目さんの書評                        

 実際にありえそうな未来設定なので、
 本、ラノベ好きには決して無視できないストーリーだと思います。

 主人公はじめ、キャラ達が一様に濃い!

 熱血、策士、猪突猛進…コレ一冊であらゆるキャラがよめるような錯覚がおきます(笑)


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 怒れるチビ・堂上篤!

 彼に勝る男キャラは、珍しいとしか言いようがない!
 ことごとくツボだ!


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 特になし!
 エエ話や!!



■ 銀の稲荷さんの書評                      

 「正義の味方、図書館を駆ける!」「狩られる本を、明日を守れ!」
 大学で図書館司書資格過程を履修している関係上、
 タイトルとキャッチコピーを見た瞬間に購入を即決した一冊です。
 
 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」が、
 成立・施行された時代の日本。
 法務省直属の合法メディア検閲機関によって狩られる本を守るため、
 戦う図書館司書集団「図書隊」の面々が立ち上がります。

 主人公の笠原郁(かさはら いく)は、購入しようとした本を検閲機関に奪われかけた際、
 とある図書隊員によって救われたことをきっかけに、図書隊への配属を志願。
 嫌味だが何かと気遣ってくれる上司・堂上や同期の柴崎など、
 個性豊かな面々と共に、表現の自由を侵害する「メディア良化法」や、
 検閲機関との戦いを繰り広げていきます。
 もちろん、検閲機関は銃やら何やらを装備しており、図書隊の面々も武装するわけですから……
 著者お得意の自衛隊的ドンパチが今回も炸裂しています。

 作中のギミックを見ても、検閲に対抗する根拠として図書館法を使ったり、
 見計らい図書や配架業務など、実際の図書館司書の仕事を上手くストーリーにからめており、
 骨太で興味深い世界を構築しています。
 
 しかし、何を置いても注目すべき点は、
 昨今のメディア規制による功罪を真剣に取り扱った点です。

 
 メディア規制が合法的にまかり通る日本社会はどうなってしまうのか、
 その答えのひとつが作品の中に描かれています。
 ライトノベル作家を目指す人にとって、メディア規制は他人事で済ませられる問題ではありません。
 そのことを考えるための資料として、ぜひご一読を!
 

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 この作品に登場する図書館員は本当に格好良い! 
 特に主人公である郁の「本が好きだから、本を守りたい!」という気持ちのストレートさ、
 そして、その気持ちに裏打ちされた行動の痛快さが小気味良いです。
 また、やや屈折気味の上官・堂上との掛け合いもコミカルで、
 全体的に真面目なテーマを扱っている中、良い清涼剤として機能しています。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 司書過程を履修している身から意見を述べさせてもらえば、
 日常殆ど見ることのない図書館司書の「裏方業務」についてもっと触れて欲しかったです。


 作中でも幾つか描かれているのですが、どうもドンパチのおまけ的な印象が。
 しかし、続編が出る気配が濃厚なので、この点の補完は次回に期待したいと思います。


■ 一言感想コメント                       

・キャラ一人一人が魅力的で、 恋愛、アクションなどがあるのが好きです。

・メディア良化法という現実にもあり得る悪法の施行された現代日本。
 ともすれば重々しくなりそうなテーマを持ちながら、
 人物同士の掛け合いや各シークエンス毎の目的がハッキリしていることで面白く、
 読後も実に痛快、爽快感を得られる。

・登場人物の心理描写が絶妙で読みいってしまった。
 また、世界観や恋愛の要素もとても好きです。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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