人間の性格パターンが詰め込まれた性格テストの本

性格がわかる・変えられる

著者：別冊宝島 　出版社：宝島社 　サイズ：ムックその他 ／ ２８７ｐ 　発行年月： 1997年 10月 　本体価格：933円 (税込：980円)

６月さんのオススメ！

■ ６月さんからの書評（良かった点、役に立った部分など）

　ネクラなインドア生活に別れを！　……ではなくて。
　性格テストを集めた本なので、
　人間の性格パターンがこれでもかと言うほどに詰め込まれています。

　キャラクター作成のバリエーションに威力を発揮します。

　紹介されている性格パターンには個性がありながら、
　完全ランダム作成のような破綻・不整合を起こさず、
　実在しそうなリアリティを持っている点も高く評価すべきでしょう。

　中でも圧巻は、実に100以上の性格パターンが出てくる
　「性格101黄金分割テスト」です。
　
　これだけのためにでも、買う価値のある本だと思います。
　もちろん、自分自身を診断するのに使っていただいても構いません。

■ この本の欠点、残念なところはどこですか？

　あくまでも性格診断の本なので、
　キャラクター作りには直接関係してこない部分（テスト項目なども含む）も相応に入っています。

キャラクターの性格設定の参考にどうぞ >>>

物語の登場人物(キャラクター)の作り方をプロの視点から徹底解説！

プロの発想法でつくる！　ゲームキャラクター

著者：エルスウェア (編集), 柳川 房彦 　出版社：エクシード・プレス／ビー・エヌ・エヌ新社 　サイズ：単行本 ／ ２３９ｐ 　発行年月： 1999年 03月 　本体価格：1,600円 (税込：1,680円)

６月さんのオススメ！

■ 解説

　物語の登場人物(キャラクター)のつくりかたをプロの視点から徹底解説。
　キャラクターの発想法を磨くアイデアを一挙大紹介。
　3分でつくれる「キャラクター作成チャート」付き。

■ 目次

1 導入編(製作現場インタビュー―株式会社キャメロット
　製作現場インタビュー―株式会社ガスト
　キミも魅力的なキャラクターをつくろう！)

2 製作編(塔の中の姫君
　さまよえる跛行者　武装戦闘美女 ほか)

3 実践編(ついにキャラクター完成!でもそのあとは?
　巻末特別座談会「ゲームキャラクターデザインの理論と実践」)

4 資料編

■ ６月さんからの書評（良かった点、役に立った部分など）

　大塚英志氏も提唱した「キャラクターは要素の組み合わせ」の実践版。

　作中におけるキャラクターの立場・役割をパターンに分類し、
　それに合わせて舞台と物語を創っていくための本です。

　紹介されているパターンは「塔の中の姫君」「ふたつの顔を持つ男」など９種類。
　章立てされた各パターンに対して、理解と知識を試される演習問題が載っているので、
　実技試験を繰り返しながら読む事ができます。

　巻末には前述した９種類のパターンの「作成チャート」が載っており、
　これにキャラクターの設定や話の場面・展開などを記入していくだけで、
　すぐに物語の骨格が作れます。

　８ページにも及んでびっしりと挙げられた参考文献目録も役に立ちます。

■ この本の欠点、残念なところはどこですか？

　すべてのキャラクターと物語が、本当に９種類のパターンだけで分類しきれるのかは疑問です。
　うまくパターン化できないキャラクターもいるように思えます。
　（その時点で私が何かを間違えているのかも知れませんが）

プロのキャラクター制作テクニックを知りたい方へ　>>>

この手法を使えば想像の域を超えたキャラクターを続々と生み出すことができる！

キャラクターマトリックス

著者：塚本 博義 　出版社：マール社 　サイズ：単行本 ／ １７１ｐ 　発行年月： 2004年 11月 　本体価格：2,200円 (税込：2,310円)

６月さんのオススメ！

■ 解説

　キャラクターを創作しようとしてアイデアにつまったら、
　その時こそ、この“キャラクターマトリックス”の手法を活用しよう。
　宇宙に存在するすべてのものはキャラクター創作の材料になる。
　分解パーツにして記号化し、“マトリックス表”で配合すれば、
　新種の亜人種と合成獣を無限に創り出すことができる。
　どんなに優れたクリエイターであっても、何もないところから発想するのはとても難しいことである。
　この手法を使えば想像の域を超えたキャラクターを続々と生み出すことができる。

■ 目次

マトリックス虎之巻
　（形態のマトリックス／衣装のマトリックス／個性のマトリックス）

マトリックス自由創作之巻
　（天使／堕天使・悪魔／竜／人外・幻獣／妖精・精霊／人工生命体／怪物／異世界の窓）

マトリックス極之巻
　（狂喜／発狂／愛）

■ ６月さんからの書評（良かった点、役に立った部分など）

　大塚英志氏も提唱した「キャラクターは要素の組み合わせ」の実践版。

　ただ漠然と「新しいキャラクター」を考え出すのではなく、
　「既存の諸要素を一度分解してから、それらを組み合せていく事で、
　新しいキャラクターを生み出す」という手法を紹介しています。

　また本書では「形態×衣装×個性」によって、
　オリジナルのキャラクターを作れるとしています。

　実際にどこまでオリジナル化を図れるか、あるいは浮かんだイメージを
　どのようにして具現化するかは、創作者のセンス次第だと思いますけどね。

　中でも「個性」については、
　「性格／身分・職業・立場／生態／特殊能力／弱点／渇望」という
　「個性の６角形表」なるものも紹介されています。

　オールカラーで図版が多いので、絵を描く方にもオススメです

■ この本の欠点、残念なところはどこですか？

　キャラクターの作り方以外に、世界と物語の作り方も載っていますが、
　こちらはあまり参考になりません。

　値段も2200円と、少し高めです。

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