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小説ハウツー本


おもしろい物語の作り方が勉強できます!

物語の体操
みるみる小説が書ける6つのレッスン

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 著者大塚 英志
 初版発行 2003年 04月
 サイズ:文庫 / 230p
 出版社:朝日新聞社
 価格 560円 (税込:588円)

メガケルビンさんのオススメ!

■ 解説                            

 物語を作るのに特別な才能はいらない。
 トレーニングを積みさえすれば、誰でもどんどん物語を作れるようになる。
 カードや方程式を使ったプロットや登場人物の作り方など、具体的な小説練習法を公開。
 実用的な小説入門書であり、文学はそれでも特別なのかを問う批評的な書物でもある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 大塚 英志

 1958年東京生まれ。筑波大学卒。
 「おたく」語の発祥の場となったロリコンまんが誌『漫画ブリッコ』の編集人など、
 おたく系まんが誌専門の編集者として80年代後半を過ごし、
 現在の本業はまんが原作者及び小説家、
 さらにはサブカルチャーから政治経済までを幅広く論じる評論家でもある


■ 目次                            

 第1講 本当は誰にでも小説は書けるということ
 第2講 とりあえず「盗作」してみよう
 第3講 方程式でプロットがみるみる作れる
 第4講 村上龍になりきって小説を書く
 第5講 「行きて帰りし物語」に身を委ね「主題」の訪れを待つ
 第6講 つげ義春をノベライズして、日本の近代文学史を追体験する


■ メガケルビンさんからの書評(良かった点、役に立った部分など)

 一応、創作ハウツーものに分類される本です。
 しかし、その内容は、
 物語を自力で作れるようになるためのトレーニング方法が中心となっています。
 そのため、小説を書きたいけど書けないという人が物語を勉強するために向いています。

 小説の具体的な書き方はありませんが、
 テーマがどうとかオリジナリティーがどうとかという、
 抽象的で分かりにくい言葉も使われていません。

 いわゆる「小説の書き方」が文章技術中心の本であるのに対し、
 この本はその前段階である面白い物語の作り方が勉強できます。

 例えば、第一講に出てくる「解体と再構成」のレッスンでは、
 キーワードが書かれたカードを使って物語の作り方を学べます。
 これは、何度物語を作っても似たような話しかできない人向けのレッスンです。

 また、第二講では盗作の仕方が学べます。
 盗作と言っても、著作権を侵害するようなものではありません。

 ちょっとわかりづらいかもしれませんが、この講で述べられる盗作は、
 ディズニーアニメ『バンビ』から手塚治虫の『ジャングル大帝』を作ったり、
 『ジャングル大帝』からディズニー映画『ライオン・キング』を作ったり、
 あるいは『どろろ』から『魍魎戦記摩陀羅』や『鬼童』を作ったりという形での盗作です。

 この盗作を繰り返しレッスンすることで「物語の構造」が理解できるようになります。
 

■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 この本はあくまでトレーニング本なので、
 まじめに訓練する人以外には向いていないかもしれません。

 また、全部で六講で構成されていますが、
 内容が分かりやすいのは最初の三講までで、それ以降は難しくなります。

 ただし、これは私の意見なので他の人なら大丈夫かもしれません。

小説の書き方をトレーニングしたい方は、どうぞ! >>>
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日本SF界の重鎮。野田昌宏宇宙軍大元帥が、プロの創作の秘訣を教えてくれます!

スペース・オペラの書き方

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 著者野田昌宏
 初版発行 1994年 10月
 サイズ:文庫 / 431p
 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫)
 価格 660円 (税込:693円)

yahoさんのオススメ!

■ 解説                            

 魅力的なキャラクターを創る方法とは、ストーリーの盛り上げかたは、
 作ったアイデア・カードの活用方法とは、
 といった創作の秘訣から、ホテルでのカンヅメの仕方、ライティング・デスクとチェアの選び方、
 さらにはSFプロ作家のワープロ・ソフト大公開まで、
 具体的な創作方法をわかりやすくおもしろく語る。

 星雲賞を受賞した文章読本を文庫化にあたりバージョンアップ。
 これを読めばあなたもプロ作家になれる。



■ 目次                            

 0 そもそもなんでこんな本を書く気になったかというと…それには深いわけが…。
 1 古典的スペース・オペラ…そして、私のスペース・オペラ。
 2 それではひとつ、君もスペース・オペラを書く気になってみようじゃないか。
 3 スペース・オペラを書きたい奴は毎日の心がけを忘れてはならない。
 4 わが天敵・姐御の話…名作は骨までしゃぶりとれ!―名作解剖法。
 5 そのピンクのビルを見たとたん、私はキラリと閃いた…。―スペース・オペラの筋作り。
 6 私をブチのめした言葉―"読者を結末まで疾走させるベクトル感覚"
 7 スペース・オペラいよいよ書きます!
 8 弘法大師じゃないんだから…。"筆"を選ばなければならないンである。
 9 傑作スペース・オペラついに誕生。
 10 書き残した大切な事がひとつあった。


■ yahoさんからの書評(良かった点、役に立った部分など)    

 スペース・オペラをいかに書くか。
 日本SF界の重鎮。野田昌宏宇宙軍大元帥が、プロの創作の秘訣を教えてくれます。


 私はこれで「アイディア・カード」を憶えて活用してます。
 役に立ってます、ありがとう野田さん。


 そしてファンにはおなじみの「野田節」炸裂の雑談や、
 趣味丸出しの執筆グッズ&アイテムの面白さには、思わずにやり。

 数々の「黎明期のスペオペ」などの引用もあり、読み終わったら、一本書ける様な気になります。
 でも何より、野田さんのSFが読みたくなるのは……ファンだからでしょうか(笑)。


■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 各SF作家の執筆環境などのデータが、「1994」年度作成の為に、とっても古いです(笑
 そのあたり加筆して欲しいところですね。
 インターネットの活用具合やHPデータ等も知りたいところ、
 日本SF協会のHPに行けば、HPのLINKはありますが(笑

『スペース・オペラの書き方』のご注文はこちら >>>
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他では知ることのできない貴重な知識の詰まったミステリー小説のハウツー本!

ミステリーはこう書く!

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 著者若桜木 虔
 初版発行: 2002年 09月
 サイズ:単行本 / 407p
 出版社:文芸社
 価格 1,400円 (税込:1,470円)

所長のオススメ!

■ 解説                            

 警察や毒物・鑑識の基礎情報からトリックの創り方まで、書くために必要な知識を徹底解説。
 有名作品の分析も加えた、ミステリーファンも読んで楽しめる完全マニュアル。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 若桜木 虔

 昭和22年、静岡生まれ。東京大学大学院博士課程修了。
 NHK文化センター、読売文化センターで小説講座の講師を務め、
 13名の生徒をプロ・デビューさせる実績をもつ。



■ 目次                            

 第1章 警察取材の仕方
 第2章 ミステリーと法律―刑事訴訟法
 第3章 医学・毒物・鑑識(科学捜査)の基礎知識
 第4章 アリバイ・トリック
 第5章 密室トリック
 第6章 身代金奪取
 第7章 読者の心を掴む「動機」


■ 所長からの書評(良かった点、役に立った部分など)      

 警察組織の仕組みや、捜査の仕方。医学・毒物・鑑識の基礎知識。
 密室トリック、アリバイ・トリックの作り方など、
 他では知ることのできない貴重な知識の詰まったミステリー小説のハウツー本です。
 
 例えば、「毒物の致死量=人間が死ぬ量ではない」ということ、あなたは知っていましたか?
 毒物の致死量は、マウスやラットでの実験から得られたデーターを元に、
 人間なら、おおよそこれくらいで死ぬだろうということを算出したものに過ぎないのです。
 またトリカブトなのど自然植物の持つ毒は、含有量や組成などの個体差が大きく、
 場合によってはぜんぜん効かないことがあるそうです(汗)。
 
 こういうことを知らないで、安易に毒物などを作中で使用してもリアリティが出ませんよね。
 
 名探偵シャーロックホームズの生みの親コナン・ドイルは、
 元々イギリス・ポーツマス郊外の開業医だったそうです。
 またミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティも薬剤師の資格を持っていました。
 ミステリーの偉大な創始者である2人の作品は、
 仕事で培った医学・毒物などの専門知識を生かして書かれています。

 医学・毒物・鑑識の知識は、ミステリー小説には必須の要素なのですね。

 この本は、普段接する機会のないこれらの専門知識を、
 ミステリー小説を作るための予備知識として解説してくれるので非常に重宝します。

 また、なんと言っても密室トリック、アリバイ・トリックの作り方を、
 実際のミステリー作品を例にあげて解説しているのが魅力ですね。


 警察の捜査を攪乱する方法などが書かれていることも驚きました。
 ライトノベルの中に、ミステリー的要素を組み込みたいと思っている方には、かなり役立つでしょう。
 

■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 解説されている医学・毒物・鑑識・警察の知識などは、
 予備知識として必要な範囲を広く浅くカバーしている程度のものなので、
 私としては、もっと突っ込んだ内容を載せて欲しかったですね。


 もっとも、これらの専門知識をすべて盛り込むとなると、
 とても一冊の本にはまとめきれないので、仕方がないかもしれません。
 
 ともあれ、重要なポイントは押さえられていますので、
 ミステリー小説の入門書としては申し分ないでしょう。
 
 富士見ミステリー文庫の新人賞などに挑戦したい方は、ぜひ、手にとってみてください!

ミステリー小説を描くために必要な知識が手に入ります♪ >>>
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 創作に役立つ資料やハウツー本などは、個人の力ではなかなか探し出せないモノです(涙)。
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