著者の20年にわたる指導経験を生かし、主語や接続詞など、日本語ならではのポイントをきめ細かくフォロー。 ビジネス文書、eメールの書き方まで、すぐに使えるノウハウ満載。 1995年以来売れ続けるバーバラ・ミントの定番書 『考える技術・書く技術』の副読本としてもGOOD。
マッキンゼー初の女性コンサルタント(分かりやすく言えば、あたしのようなエリート)であるバーバラ・ミントによる『考える技術・書く技術』の日本人向けアレンジ。
ビジネスにはロジカルシンキングが不可欠であって、ラノベもまた「ビジネス」である以上、論理思考を身につけるのは書き手として当然ね。
「競馬物はラノベで売れるか?」を題材に、ここでやり方を紹介するわよ! あたしに感謝しなさい!
1・読み手の疑問に答える
え? 当たり前じゃないかって?
甘い! 大甘よ! デビルアーマーよ! 地獄アーマーよ! 私と愚民どもの回答の違いを刮目なさい!
Q:競馬物はラノベで売れるか?
良い答えの例:売れるor売れない
悪い例1:個人的には読んでみたい
悪い例2:読んでみたいです
悪い例3:そんなの出版してみなければわからない
悪い例4:魅力あります
悪い例5:物語によりけりかな?
「読んでみたい」じゃないわよ! あんたの感想なんて聞いてないっての!
しかも例3と例5に至っては思考停止だし。結論出せないならコメントするなーーーーーっっっ!!!!!
2・結論メッセージの理由説明を(3つほどの)グループに分ける
……はぁ、はぁ…………疲れたわ……
もうね、質問に正確に答えられてない時点で論外だってのに、「根拠のグループ化」なんて高度な芸当をこなせるなんて期待できる?
はぁ……まとめるのが苦痛だわ……
・あたしの例(もちろん良い例よ!)
結論:競馬物はラノベで売れない
理由1:ラノベの主流は学園ものかファンタジーだから
理由2:競馬は大人の娯楽であり、主要読者である中高生には馴染みの薄い世界だから
理由3:『ダンスインザウインド』といった過去の競馬ものがヒットしていないから
・悪い例1
結論:書き様によっては売れると思う(結論が曖昧)
理由1:手付かずの畑だから(競馬に限った話じゃない)
理由2:ラノベに合う要素も何気に多い(具体例が示されていない)
理由3:ある程度の地力と優れた発想さえあれば、案外と受賞しやすいかも(根拠の無い憶測)
・悪い例2
結論:可能性はあるでしょう(0%でない以上は当たり前)
理由1:「狼と香辛料」だって、「経済」というかなり尖ってる題材でヒットしてますから(早まった一般化)
理由2:競馬は娯楽の一種ですから付け入る隙間はある(ゲームのような「子供向け娯楽」とギャンブルのような「大人の娯楽」を同一視してる)
理由3:ラノベと読者層が近い少年漫画でも競馬のマンガはいくつかありましたし(ラノベと少年漫画の読者層の違いを認識できてない)
「売れると思います(市場から目を背けながら)」としかコメントできない人間ばっかり。
ね? 論理の重要性が分かったでしょ?
あたしみたいなロジカルに分析できるエリートワナビになりたければ、今すぐ購入よ!
禁書やSAOを超えるのだって夢じゃないわ!
「ビジネス書がラノベにどう応用できるんだよw」と考えてる人間には無駄なことかしら。
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