ラノベ研シェアワールド企画10

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【改稿】秘密の魔研戦隊ゴースト・ファイターズ (No.46465への返信 / 2階層) – ねね

改稿してみましたが……。
上は文字の都合でまとめて、下半分はまるっと変更しました。
**********************************
純研究派の優等生にして、委員長。状況を把握し、的確に対処できることで皆から頼りにされているジュリアには、実は秘密があった。
「ゴーストアターック」
乙女チック全開なステッキを振り回し、悪霊をばったばったと成仏させていく。――先端のハートモチーフが魔法を発動する仕様だ。
レースで縁取った大きなリボンが、その下の今にもボタンがはちきれそうな胸と一緒に上下に揺れる。フリルたっぷりのチェック柄スカートをひらひらと舞い踊らせながら、ステッキを振り回す。
時刻は午前2時。悪霊退治にはうってつけの時間だ。ここから1時間が勝負なのである。
それにしても今日は数が多すぎる。これじゃ埒が明かない。ジュリアは途方にくれそうになる。
でも放おってはおけない!
キリっと表情を引き締めて、目の前の悪霊に集中する。
事が事なだけに、誰にも秘密でジュリアは日々黙々と退魔を行ってきたのだったが……。
秘密は、秘密のままにしておけないものなのである。
「あれ、委員長? こんなところで……っていうか、何、そのステッキ」
「キャー! サ、サトーさん! ここここ、こんな時間に、どうしてここに? こ、この格好は、その、あの。わわわわ、わたしには不似合いだってわかってるんですけど、本当はフリフリとか、可愛いい物が大好きで……は、恥ずかしい……」
コウ・サトー。――某管理官のための委員会メンバーの一人だ。
「外界に降りて、戻りが遅くなったもんだから、裏口から戻ったところ……って、ここ、やっばいなー。この時間ここには居ないほうがいいよ。部屋まで送るから。行こう」
「あの、もしかしてサトーさんは視えるんですか?」
「ああ、まあ。てことは委員長も?」
「ちょっと、わたしの部屋へ来てください!」
「いや……送るって言ったけど……部屋って。こんな夜中にいいのかな」
いや、ダメな気がするなどと、ぶつぶつと呟くコウに、「いいから早く!」とジュリアは焦れたように腕を引っ張った。
部屋に入ると、ほわんと灯がともる。
夜中の2時過ぎ、薄暗い部屋で女の子と二人きり。
今日のジュリアはいつも着けている眼鏡を外している。頭の上の方で一つにまとめているゆるい巻き髪を今は下ろしている。ちょっと変わった格好だなと思ったが、普段の飾り気のない大人っぽい格好とは違い、歳相応の少女らしくてなんというか……。
(こんな、可愛かったっけ?)
好意はあったけど、そういうんじゃなかったはずだったのに……思わずどぎまぎしてしまう。
なんとも言えない胸の高鳴りは、しかし次の瞬間一気に吹き飛んでしまうのだったが。
「……ちょっと待て。これっ……て」
はいっと手渡されたものを見てコウは絶句した。
「こんなに頼もしい相棒が身近に見つかるなんて思っても見ませんでした。これはわたしの予備ですが、遠慮は入りません! 使ってください! そして、研究所の平和のためにわたしと一緒に悪霊退治しましょう!」
「いや、無理だから。これ女物だろどうみても」
「この服には霊力を跳ね返す魔法をかけてあります。伸縮性もあるので、問題なく着られるはずです」
「いや、だから。俺男だから伸縮とかじゃなくて、女物とか無理」
「やっぱり、そうですよね……。男物は用意がなくて……あ、でも! いいものがあるんでした」
にこりとジュリアは笑う。
笑顔にクラっときたのもつかの間、コウを奈落の底へと突き落とす言葉をさらりと突きつける。
「性転換丹」
「せせせせ、性転換丹?」
それはもちろん必要な人もいるんだろうが、自分には絶対に必要のないものだ。
「わたし、外界との調整役もやってるんですけど、その関係で食堂派の方からもらったんです」
「……どこのどいつだったく。余計なことを……一応確認のために聞くけど、何これ」
「食べると女の子になれます」
「やっぱりか! 聞いた俺がバカでした!」
「うっ……あの、どうしてもダメですか? ほんの1時間だけです。サトーさんの力が必要なんです。ステッキを使えば誰でも退魔はできるけど、視える人でないとヒットできないから誰でもいいわけじゃないんです」
涙目でじっと見つめられて、コウは狼狽える。
「……その、ごめん。怒鳴って悪かったよ。1時間だけ、なんだな?」
「はい! ありがとうございます!」
コウは観念したように手を差し出す。
「この性転換丹の効力はたぶん1日くらいだって言ってた気がするので、ちょっぴりで大丈夫なはずです」
深いため息をつくと、コウはキッチリ等分できる魔法のナイフを取り出し24等分にしはじめた。
「二人になったわけだし、名前があった方がなにかと便利ですよね。わたしたち悪霊退治チームの名前……“魔研戦隊ゴースト・ファイターズ”はどうでしょうか?」
「……名前って誰に名乗るつもり? 悪霊に? ……でも、もうなんでもいいか。好きにしていいから、早く悪霊退治をすませよう」
コウはやや投げやりに言う。
仕方ない。この部屋にのこのこついて来たのが運の尽きだ。それには若干の後ろめたさもないわけじゃないし。
深々とため息をつき意を決して、“性転換丹”とかいう怪しげなものを念のため2切れ口に放り込んだ。
着替えを済ませ、ジュリアの部屋を出ようとしたそのとき、コウは姿見に映し出された自分の姿に思わず見入って足を止めた。
(あれ。俺、意外と可愛くね?)
落ち込みっぱなしだった気持ちが、なぜかやや持ち直した。

「サトーさん、霊たちをステッキで呼び寄せますから、気をつけてください!」
この乙女チック過ぎる魔法ステッキ。退魔器具としてもなかなか優秀らしい。
フリフリッと可愛らしく振り回すだけで、害虫駆除の団子だとか、某ホイホイ並みに半径50m以内にいる悪霊が集まってくるそうだ。――ここに来る間にジュリアからひと通り確認したところによると。
不意にジュリアのステッキがピコーン、ピコーンと鳴った。すぐさまてっぺんのハートが、チカチカチカッとピンク色の眩い光りを放ちはじめた。
「来ます! わたしと向かい合わせでお願いします」
コウは目だけで頷いて、打ち合わせ通りの配置につく。
悪霊たちは、無秩序なようでいて、決まり事があるのだという。
つまり、霊には霊の通り道があるのだ。そこを塞ぐようにして、二人は霊と対峙する。
大きな黒い塊がこちらに向かっているのが視えた。
「あれは……親玉です!小さな悪霊はあの親玉から分裂して生まれているんです!しょっぱなから大物引くなんて、サトーさん、憑いてます! あれを一気に成仏させれば、小さいのを一匹一匹退治する面倒がなくなります! “さっき言ったとおりに”お願いしますね。来ます!」
「う、うん」
コウはなぜかぎこちなく頷いた。
「今です! サトーさん! 例の除霊魔法を発動する台詞を!」
「さ、彷徨える霊魂よ」
コウはたどたどしく台詞を紡ぐ。
「天への道標をいま」
ジュリアが声を張り上げる。
「「魔研戦隊ゴースト・ファイターズが指し示す!」」
――台詞は、先ほどコウが着替えている間に急いでセットしなおしたらしい。因みに、二つのステッキにも何やら細工をしたのだと言っていたがよくわからなかった。
二人はお互いのステッキを頭上に掲げて、重ねあわせる。
ピンクとブルー。二色の光が混ざり合いながら迸る。
親玉に向かって、二人はステッキを振り下ろす。
浄化の光はまっすぐ親玉に突き刺さった。親玉を光が包み込む。その光はどんどん大きくなっていき……、ぶわぁあああっと一気に破裂した。
大きな黒い塊は、ぷしゅーっと萎んでいき、小さな霊達がぶわぁああっと一気に散らばっていく。
ステッキのハートがピコーンと鳴った。
『35点』
「まさか……失敗ってこと?」
「平たく言うとそうです。サトーさん……声量小さすぎます。あと、決めポーズにキレがありませんでした。完璧でないと技が完成しないって言ったじゃないですか!」
ジュリアの冷たい目がコウに突き刺さる。
いや、だって。そんなの恥ずかしいじゃないか。とは思ったものの、この状況で口に出す勇気はない。
「わ……悪ぃ」
釈然としないまま、取り敢えず謝る。
(だいたい何でそんな面倒くさい仕様なんだ。エイとか、ヤーとかで十分だろ)
「一応先ほど霊を呼ぶ時に周囲を霊法陣で囲っておいたから良かったですけど。わたしが陣を使って小さい霊達を捕縛しますから、サトーさんは、“例のアレ”でとどめを! 大技はもうコレ以上打てないから、失敗は許されません!」
ジュリアはくるくると回りながらステッキを振り回す。
「尊き神よ、我が願いを聞き届け給え!」
ジュリアの声に呼応するように霊法陣が浮かび上がる。きっちりポーズを決め「捕縛!」と声を張り上げる。
今だ!というように、ちらりとジュリアがこちらを振り返った。
コウは蠢く悪霊たちに向かって、やりゃいいんだろ!とヤケクソでキメ台詞を吐き出し、完璧に可愛いポーズを決めた。

「このあたしが、神様に代わってお仕置きしちゃうんらからぁっ もうお痛しちゃらめぇ!」

ピッ『10000点☆』

ふわり、と白く煙るような光は辺り一面広がっていき、コウの体も覆い尽くしていく。
悪霊たちは、ぱっと一瞬光り闇の中に溶けこむようにして、つぎつぎ浄化される。
「上手くいった、のか?」
幻想的な光景をぼんやり眺めていると、不意に後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「10000点なんてはじめてです。決めポーズ、素敵でした……わたしもうわかってるんです……わたしもそうだから。もう隠さなくていいですから」
コウは何か違和感を覚えて、ゆっくりと首を後ろにひねってギョッと飛び退った。
「あ、あんた、誰ッ?!」
クマみたいな顔の男がにこりと笑って、可愛くポーズを決めた。
「ジュリア改め、本名ゴンザブロウDETH☆ サトーさんも、隠れオネェですよね?」

10000点の必殺技は、二人の転換された性別をも浄化してしまったのだった。

不幸にも男二人が抱き合っている姿を目撃してしまった“さすらいの魔女ミラ”は霊取り豚をそっと置くと、静かにその場を立ち去った。
**********************************

このオチ、性転換丹のくだりで読めてしまいますか?
その分、ゴンザブロウのディテールを大きくしてインパクトを出してみたのですが。
それにしても、もっとサクっとできるかとおもいきや、4000文字に苦戦させられました。。。

ミラさんの出番が~

[No.46556] 2014/10/15(Wed) 23:38:56
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – ケスウ・ユジン・ヘイテ

こんばんは。ケスウ・ユジン・ヘイテと申します。

やっほう! 名前が挙がって嬉しいです! 創作掲示板では、雷さんのレスから色々教わっておりました!
読みやすい文体で綴られる、王道の青春恋愛ファンタジーは、正統派という感じですね。シェアードワールドという事で、雷さんの作品の設定を、私も自作の参考にしています。ファンタジーに一家言持っているという感じで、好印象でした!

[No.46563] 2014/10/16(Thu) 00:48:05
『奇妙な注文』、拝読しました! (No.46449への返信 / 2階層) – どあのぶ

こんばんは!どあのぶです。
前スレを上げるわけにもいかなかったので、こちらで失礼します。

片桐さんの苦労人オーラが、いい味出してますね!
これからも聖女様に振り回されるんだなーと微笑ましくなりました。
所々次話に繋がりそうな伏線が出てきただけに、続きが気になります。
あと、キマイラ弁当の味が全く想像もつかなくて、地味に興味が……。
キマイラ、……入ってるんでしょうか(汗)
世界観をもっと見たいと思える作風も魅力的でした。

はさみ描写はお色気に必須ですし、難しいところですね……。
私がもっと可愛くする!といったデザイナーごっこや、切った布地で聖女様がリボンティアラを作る描写とかあれば、違和感少ないかもと思います。
更にそれを、聖女様がドヤ顔で片桐さんに見せに来るシーンがあったら、萌えとエロスで二度おいしいと思います。微笑ましいシーンのはずが、格好はアブナイわけで……。

にぎやかな、いい作品でした。ありがとうございました。

[No.46568] 2014/10/16(Thu) 19:36:11
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – どあのぶ

こんばんは!どあのぶです。
御作拝見しました。

まさに、シェアワールドの本領発揮!といった作品ですね。
いろんなキャラが一堂に会す場面はわくわくします。それだけにきちんとキャラを活かしきるのが難しいんですよね。雷さまは他の方のキャラも違和感なく書き上げていらして、感嘆しきりでした!
また、和気藹々したり、からかったり、しんみりしたり……場の雰囲気が寸断されることなく、読み手も一緒にいるような不思議な感覚を味わいました。
思うに個人的にまた読みたくなる作品は、読者との一体感が強い、雷さまの作風そのままでした。なので、今後ともこの作風のまま書いて頂けたら読み手としてはとっても嬉しいです。

> アザースは、勝手に余分な設定を加えてしまいました。ごめんなさい。
> だって、思いついちゃったんだもん!

大丈夫だ。問題ない! Σd
設定をいじるのもシェアワールドの醍醐味だと思うので、大歓迎です。
というか、いい≪DAJYARE・駄洒落≫なので、一本取られた気分になりました(笑)
これを笑わずに言えるゲルトさんかっこいい……!
拙作のキャラクターを使って頂きありがとうございました。

[No.46569] 2014/10/16(Thu) 19:42:29
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – わをん

こんばんは、雷さん
『戦乙女と石の守り手』読ませて頂きました
雷さんの作品はなんというか、ものすごく自然な形でキャラ分けされていて良いなって思います
変に尖ってたり極端なキャラ付けがされていなくても、それが当然、みたいな感じで人物それぞれが自分の役割をこなしている気がします
だからか、作品全体のムードが洗練されているんですよね
今回は特に、キイスとゲルトという少々堅物な男たちの中で、どこか悠然としたフィアーセのキャラクターが光っていました。
いいですよね聖女様、魅力的な人物だと思います

そして前回に引き続き、私のキャラクターを使って頂いてありがとうございます
なんかもう恐縮するばかりです
ゲルトのような大人の立場にある男性キャラというのは自分もあまり書く機会がなかったのですが、実際に書いてみるとなかなか楽しくて書いてよかったなあと思いました
好きと言って頂けてすごくうれしいです

今回の作品も楽しく読ませていただきました

[No.46570] 2014/10/16(Thu) 20:52:54
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – サイラス

こんばんわ、サイラスです。

> せっかくなので、もう一作(空気? なにそれ、おいしいのw)

僕も、創作意欲がボルダンしたものの、雷さんの作品を見て、現在、鋭意制作中です。明日、明後日には、できるといいのですが……

> ジジさんの“無垢なる聖女”にもゲスト出演していただきました。
> 聖女の「フィアーセ」という名前は、サイラスさんの、
> 夢をのぞき見る能力は、あまくささんのネタから。

あー、この名前もか……名付け親としては、複雑です。
自分の技量不足を補うために、勝手に命名したものが、雷さんの作品やほかの方々の文章で、違和感なく定着してしまっている。
子供っぽいところがありながら、聖女の名に相応しいところが表現できている聖女フィアーセ。
雷さん、脱帽です。

[No.46571] 2014/10/16(Thu) 22:32:44
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – ねね

じわっと温かい気持ちになる、良いお話ですね!
今回は、直接ミラさんは出てこないのですが、わたしはすっかりミラさんファンです。

ミラさんは、優しいお姉さんキャラだなという感じで、使わせていただきましたが、他の方のキャラを使わせていただくのは、とてもドキドキしました。
でも、書いたあとに、このシーンにはこの人しかいない!という気持ちにもなりました。
(同時にこんなハチャメチャでどうしようもない話に申し訳ない……とも思ったり。)

素敵なお話&キャラをありがとうございます。
次を期待して待ってますね♪

[No.46574] 2014/10/17(Fri) 00:36:49
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46544への返信 / 2階層) – 東湖

持ってかれた!!ヽ(´Д`;)ノw

前日譚ですね、素晴らしいです。
ヘタレなので空気を、読んでしまって書き込みできなかったのですが、このところ新規投稿もないので、遅くなりましたが感想をば。

シールド石を守るミラを守る、石の魔法使い!
胸が熱いな!

良作を、ありがとうございました。
次回作、期待しております!

[No.46575] 2014/10/17(Fri) 14:58:35
Re: 「妖蛆の秘密(De Vermis Mysteriis )」 (No.46513への返信 / 3階層) – 東湖

ハンスくん、お借りしました。
彼は、いいですね!
ネタも、ひねってて興味深かったです。次回作に期待です!

> >不誠実であるが故に、ハンスは誠実でもある。
>
>  この言い回しが素敵です。
>  今度使わせてもらいます^^
・どうぞ!!

>  永久凍庫って、色んなものが保管してありそうですね。
>  便利に使えそうです。
・うん、海外ファンタジーでも、そんなのあった気がします。
ナイスアイディアですね。

>
>  妖蛆のネタだけで、ホラー系の短編が何本か書けそうですね。
>  いえ、長編とか贅沢言いませんから、短編で充分ですから。。。と煽ってみる^^
>  自分も黒くてグロいの好きですので、期待してます!
・いいんですか!?ヽ(´Д`;)ノ
いいですよね、黒グロ(*^ヮ^*)

[No.46576] 2014/10/17(Fri) 15:03:29
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ (No.46495への返信 / 3階層) – 東湖

>  東湖さまの作品は、深い知識に裏打ちされているからこそ強度があるのだなと思わされました。
・なに、ハリボテです。虎の張子です。須賀さまは、騙されておるのですよ。゚(゚´Д`゚)゚。

>  勉強させていただくべく、また興味を持って、穴の空くほど読ませていただきました。
>  じろじろじろ。
> (◞≼◉ื≽◟ ;益;◞≼◉ื≽◟)
・((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
こわいですってヽ(´Д`;)ノ

>
> >>揺らめく炎のひらめきの中に、ミラはため息を投げ入れた。
>  こういうさりげないところの描写がステキですね。
須賀さんが、そう言ってくださるだろうと裏を読んで、須賀さんのために書きました!
>
> >>火が硬い、と『さすらいの魔女』ミラ思った。
>  助詞抜けじゃないかと須賀思う。
・そのとうりだと、東湖思う。
一行目で、これはいたい!汗

[No.46577] 2014/10/17(Fri) 15:06:20
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46555への返信 / 3階層) – 雷

こんにちは。

> いろいろな方の設定を使いながら、最初から雷さんの作られた物語のように自然に流れている筆致に感心しました。
お褒めの言葉を、ありがとうございます。

> フィアーセの描き方。個人的に好きな感じでした。けっこう難しいキャラだと思うんですね。だんだん幼くなるというジジさんの初期設定を読んだとき、ギャップから面白い展開を引き出そうというという狙いなんだろうなと推測しました。
> が、私としてはもう一つのイメージとして、無邪気そうなんだけど大物感を漂わせて何となく恐いみたいなキャラとしてふくらませるのもアリかなと。雷さんの聖女は、どちらかと言うとそっち寄りの雰囲気かなと感じました。
僕は、聖女のことを書くとき、無邪気で幼稚な言葉づかいをさせながら、
計り知れない、油断できない雰囲気をまとわせたいとも考えていました。

それが、あまくささんに、少しでも伝わったようです。

> 物足りない点をあげるなら、雰囲気が落ち着きすぎて振幅が小さめな気がするところでしょうか? 暴走させるのがやたらに巧い東湖さんと対照的。
これは、そのとおり(笑)
ど~も、はっちゃけた物語を書くのが苦手なんですよね。

東湖さんがうらやましいです。

[No.46584] 2014/10/17(Fri) 22:30:49
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46563への返信 / 3階層) – 雷

こんにちは、雷です。

> やっほう! 名前が挙がって嬉しいです!
> 読みやすい文体で綴られる、王道の青春恋愛ファンタジーは、正統派という感じですね。
正統派王道ファンタジーは、僕の大好物です。
> ファンタジーに一家言持っているという感じで、好印象でした!
いやいや、自分の嗜好に忠実なだけですよ(笑)

> シェアードワールドという事で、雷さんの作品の設定を、私も自作の参考にしています。
他の方の作品の設定やネタを拝借し、取り込み、味付けするのが、
この企画の醍醐味だと、僕も思います。

今回の企画は、思っていた以上に楽しめましたね。

[No.46586] 2014/10/17(Fri) 22:46:09
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46569への返信 / 3階層) – 雷

こんにちは、雷です。

> まさに、シェアワールドの本領発揮!といった作品ですね。
> いろんなキャラが一堂に会す場面はわくわくします。それだけにきちんとキャラを活かしきるのが難しいんですよね。雷さまは他の方のキャラも違和感なく書き上げていらして、感嘆しきりでした!
他の方のキャラをお借りするときは、僕なりに、ネタ元の作品を読み込んで、
キャラクターの性格やバックボーンを思い浮かべながら書くようにしました。

それが功を奏したようで、嬉しい限りです。

> 和気藹々したり、からかったり、しんみりしたり……場の雰囲気が寸断されることなく、読み手も一緒にいるような不思議な感覚を味わいました。
> 思うに個人的にまた読みたくなる作品は、読者との一体感が強い、雷さまの作風そのままでした。
これは、とても新鮮な意見でした。
なるほど、そういう書き方を意識するのも面白そうです。

> > アザースは、勝手に余分な設定を加えてしまいました。ごめんなさい。
> 大丈夫だ。問題ない! Σd
> 設定をいじるのもシェアワールドの醍醐味だと思うので、大歓迎です。
> というか、いい≪DAJYARE・駄洒落≫なので、一本取られた気分になりました(笑)
そういってもらえて、ほっとしています(笑)

『上下派の天敵――≪BOZE・坊主≫襲来』は、
「バカだ~」と笑いながら、楽しく読ませていただきました。
ちなみに、僕の中では“毛脱者”のアザースは、モヒカン以外の髪型を推奨する、
上下派の中でも独自の特徴を持つ小派閥を率いている、という裏設定があります。

そんな設定、使いどころがありませんけどね(爆)

[No.46587] 2014/10/17(Fri) 22:55:38
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46570への返信 / 3階層) – 雷

こんにちは。

> 雷さんの作品はなんというか、ものすごく自然な形でキャラ分けされていて良いなって思います
ありがとうございます(照)

> 今回は特に、キイスとゲルトという少々堅物な男たちの中で、どこか悠然としたフィアーセのキャラクターが光っていました。
> いいですよね聖女様、魅力的な人物だと思います
いいですよね、聖女様(笑)
無邪気な笑顔で周囲を引っ掻き回す、小悪魔っぽいポジションもイケそうです。

> 前回に引き続き、私のキャラクターを使って頂いてありがとうございます
> ゲルトのような大人の立場にある男性キャラというのは自分もあまり書く機会がなかったのですが、実際に書いてみるとなかなか楽しくて書いてよかったなあと思いました
> 好きと言って頂けてすごくうれしいです
ゲルトは、最初のエピソードの、ひどくマジメで厳格な雰囲気と、
『瓦礫の隣で』の、思慮深い、落ち着いた雰囲気を見て、
「ああ、いいキャラだな」っと思ったんですよね~。

真面目な顔して年下をからかったりするような、遊び心のある大人だろうなと思いました。
キイスとのやりとりは、そのあたりを踏まえています。

[No.46588] 2014/10/17(Fri) 23:08:21
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46571への返信 / 3階層) – 雷

こんにちは、雷です。

> > せっかくなので、もう一作(空気? なにそれ、おいしいのw)
>  僕も、創作意欲がボルダンしたものの、雷さんの作品を見て、現在、鋭意制作中です。明日、明後日には、できるといいのですが……
You、投稿しちゃいなよ(ジジさん風味)

> > 聖女の「フィアーセ」という名前
> 名付け親としては、複雑です。
> 自分の技量不足を補うために、勝手に命名したものが、雷さんの作品やほかの方々の文章で、違和感なく定着してしまっている。
個人的に、キャラ同士の「呼び名」って、物語の重要なファクターだと思ってるんです。

地の文では「フィアーセ」、台詞では「聖女様」という具合に、
呼び名を使い分ける余地を与えてくれたサイラスさんに、感謝しています。

[No.46589] 2014/10/17(Fri) 23:20:20
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46574への返信 / 3階層) – 雷

> 今回は、直接ミラさんは出てこないのですが、わたしはすっかりミラさんファンです。
> ミラさんは、優しいお姉さんキャラだなという感じで、使わせていただきましたが、
> 書いたあとに、このシーンにはこの人しかいない!という気持ちにもなりました。
「霊取り豚」のエピソードを読んで、
「ミラが予想以上の万能キャラになってるw」と笑わせてもらいました。

> 素敵なお話&キャラをありがとうございます。
> 次を期待して待ってますね♪
需要があるだと!?(驚愕)

[No.46590] 2014/10/17(Fri) 23:25:16
Re: 戦乙女と石の守り手 (No.46575への返信 / 3階層) – 雷

> 前日譚ですね、素晴らしいです。
> ヘタレなので空気を、読んでしまって書き込みできなかったのですが、このところ新規投稿もないので、遅くなりましたが感想をば。
いやいや、空気を読むのも大切なことですよ。

> シールド石を守るミラを守る、石の魔法使い!
> 胸が熱いな!
東湖さんのネタから発展させました。
『腐女と喪女と僕』や『ヴァルキリーレディと火炎放射器先輩』では、
ミラというキャラクターや、彼女とキイスとの関係性を、
深化させるきっかけをつくっていただいたことに感謝します。

それにしても、ただの便利屋として設定したはずのミラが、
とんでもないポジションについてしまったものです(笑)
『妖蛆の秘密(De Vermis Mysteriis )』でも、すっげえ気になる伏線張ってるし(爆)

> 次回作、期待しております!
まじで需要あるの!?(困惑)

[No.46591] 2014/10/17(Fri) 23:41:01
[削除] (No.46590への返信 / 4階層) –

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[No.46593] 2014/10/18(Sat) 01:48:54
Re: 修正・恋する土の乙女 (No.46518への返信 / 3階層) – ジジ

おつかれさまです。
修正版のほうが構成がすっきりまとまっていていいですね。

個人的には、「研究の理由=恋愛劇」の部分をエピソードとして読みたいかなと思いました。
また、絶望感をさらにイヤな感じで高めるため、代償を命という失われたらそれまでのものにせず、継続して最悪な状態が続くもののほうがよいかなと(たとえば人形のパーツができあがっていくごとに、マールの体の同じ部分が粘土にすげ替えられる等)。

[No.46597] 2014/10/18(Sat) 09:22:55
Re: 修正・恋する土の乙女 (No.46597への返信 / 4階層) – まーぶる

> おつかれさまです。
> 修正版のほうが構成がすっきりまとまっていていいですね。

まさか、返事をいただけるとは思わなくて、フリーズしてました。ありがとうございます。

> 個人的には、「研究の理由=恋愛劇」の部分をエピソードとして読みたいかなと思いました。
> また、絶望感をさらにイヤな感じで高めるため、代償を命という失われたらそれまでのものにせず、継続して最悪な状態が続くもののほうがよいかなと(たとえば人形のパーツができあがっていくごとに、マールの体の同じ部分が粘土にすげ替えられる等)。

安直なのは分かってて書きましたからね。
丁寧に深く書くなら、ジジさんの提案された部分も入れられたのかな。そこは、手抜きと感じる方がいても仕方ないと思ってます。キャラの描き方が浅いですから。
ただ、システマティックに笑いを取りに行くのが、自分の得意分野なんですよね。ある程度上手くまとまっていたなら、自分の中で及第点出せそうです。
あらためて、ありがとうございました。

[No.46604] 2014/10/18(Sat) 15:42:26

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