物語の構成を学ぶための方法とは?/新人賞下読みが回答

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2015/04/16(木曜日) 12:26:17の質問

まひるです。いつもありがとうございます。
構成、設定、プロットについて質問です。

1、新人賞応募作の構成を勉強するためには、プロ作品より受賞作のほうがよいですか?
続巻ありの作品は、あまり研究に向かないのでしょうか。

2、400字詰め原稿用紙100枚の仕事で、設定3日、プロット20日、とのことでしたが、ここで言われているプロットとは、原稿用紙何枚くらいの分量ですか?

細くてすみません。あまりに遅筆なので、一度プロットを限りなく完璧に仕上げて書いてみたいと思っています。

先日、ジジ様が書かれていた、主人公とヒロインを別ベクトルで右往左往させて、それを伏線にして最終的にカチッと嵌らせる(微意訳?)方法。
これだけでゾクッとするほど面白かったです。

このような効果的な方法(これも構成になるのでしょうか?)は、メモなどして蓄積させていってますか?
それとも、経験量から体に染み付いている感じですか?

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●下読みジジさんの回答

1、構新人賞応募作の構成を勉強するためには、プロ作品より受賞作のほうがよいですか?
続巻ありの作品は、あまり研究に向かないのでしょうか。

受賞作をおすすめしているのは、「受賞作が基本的に1冊で完結している作品」だからです。複数巻の出版が前提となっている、ようは「続きもの」だと1巻を読んでも「応募作という1冊完結作を書くための資料」にできないからです。

ですので、既存作でも1冊完結しているものは申し分ない資料となります。

 2、400字詰め原稿用紙100枚の仕事で、設定3日、プロット20日、とのことでしたが、ここで言われているプロットとは、原稿用紙何枚くらいの分量ですか?

物語の長さによりますね。
6000字以内のショートストーリーなら、詰め込める事件は基本的にひとつですし、キャラ同士の深い関係性を描く文量もありませんので10行もあれば事足りますし、10万字程度の長編だと、普通の応募作同様800字ほどでまとめます。

ただ、最初から完璧に仕上げるより、順を追ったほうがよいかとは思います。
ちょうど他の方へのレスで書いたものがありますので、転載します。

まずは作品の「売り」になる【ネタ設定/キャラの関係性(恋愛等)/ストーリー(ものすごいどんでん返しが連続する謎解きドラマ 等】を決めてください。
そしてその「売り」のみを、ストーリー展開の順を追って、起から結まで書き連ねてみてください。それがいわゆる「作品の軸」になります。

一気に作ろうと自分を追い込むとプロットは長くなり、とりとめなくなってしまいがちです。ですので軸(骨)を作り、それがいい骨だとなってから肉をつけ、皮を貼って完成――というプロセスを踏むようにするのがよいかと思います。

このような効果的な方法(これも構成になるのでしょうか?)は、メモなどして蓄積させていってますか?
それとも、経験量から体に染み付いている感じですか?

基本的に経験則です。
目から血が出る勢いでネタを絞り出しているうち、自然といいネタ(微量)もどうしようもないネタ(大量)も思いつくようになります……。
あとはなるべく、思いついたネタは人に話してみるのがよいですね。人の食いつき具合を確かめることで、独り思い悩むより高い効果が得られます。

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