小説や漫画やアニメなどは、部屋で1人で楽しむものです。しかし、これらを真に味わおうと思ったら、同じものが好きな人とリアルで会話するのが最も良いです。
自分が好きなことを話すというのが快感である上、これを理解し、共感してくれる人と話すのは、ものすごくおもしろいです。
私の妻は、オタではないのですが、私が加入している有料アニメ視聴アプリを使って、一般人向けでもある「寄生獣」や「十二国記」などを見ています。これらの話題を「ミギーはかわいいね」などと夕飯の時に振られると、「ああ、あれはね!」と、いろいろ解説していまうのですが、これが楽しい! また解説したり、他人の感想を聞いているうちに寄生獣の新たな魅力に気づいたりできて、さらに作品を深く味わうことができます。
実家に帰れば、弟もオタなので、彼が集めた「HELLSING」を全巻読んで、少佐の演説のマネを弟の前で行って呆れられたりするのも、おもしろいです。
ブログやTwitterなどのSNSで、自分の好きなオタコンテンツについて語るという方法もあるのですが、インターネットは承認欲求を満たせそうで、満たせない場所です。
世界中の人と繋がることができるということは、もし反応が返ってこなかったら、誰からも相手にされていないという事実を突きつけられることになるからです。Facebookなどでは、「いいね!」が欲しくて書いた記事に、「いいね!」がもらえずに暴れる、なんて笑い話があります。
また、自分とは価値観の合わない人と繋がってしまうリスクもありますし、記事の内容に注意しないと、不快に感じた人からキツイ罵声を浴びせられたりします。電撃文庫で「俺のかーちゃんが17歳になった」というラノベを刊行した弘前先生は、中身を読みもしないのに叩いてくる人がいて困る、と語っています。
インターネットを使いこなすのは、無視されてもOKなタフさや、叩いてくる人をスルーする精神的防御力が必要なので、難しいです。
リアルでの会話であれば、相手から反応が返ってこないこともありませんし、喧嘩になるリスクをおかしてまで無礼な罵声を浴びせてくる人もいません。
もし、相手が話題に食いついてこなければ、別の話題を振れば良いだけです。相手もオタなら、別のアニメや漫画の話題を振るだけでOKなので、話題には困りません。