2015/10/02(金曜日) 01:56:27 小間さんの質問
私事ではありますが、重度のスランプにはまっております。
原因は自分の作風と、流行のネタがマッチしないことです。
そこで幾つか質問させて頂きます。
○ネットで小説を投稿する場合、あくまでもライトノベルや少女マンガ的なテンプレートにこだわった方がいいのか。
○古い作品ですが、出来れば「センチメントの季節」のような、文学的なR18を書きたい。
出来ればサタミシュウさんのようなズシリとくる小説が書きたい。
「ナナとカオルブラックレーベル」のような、心理描写重視のR18が書きたい。
R18だけでなく、恋愛感情そのものをガッツリと書きたい。
が、テンプレートが重要だとしてネットで活動する身には不利でしょうか??
○この手の話で受けなかった場合、素直に書き手の実力不足と考えるべきでしょうか。
以前、ネット小説においては安心感が重要という意味のことを仰っていた気がします。つまり、テンプレートに沿うということですよね?(曲解して居たら申し訳ありません)
R18に限らず、女性向けのテンプレートとはほぼ決まっています。
・イケメンが冴えない私に恋をする
・「私」は読者に共感できる設定を与える(オタクであったり干物女であったり)
・「イケメン」は社会的地位が高く、主人公に迫るときはかなり強引である。
・・・何が言いたいかと言いますと、私自身がこの手のテンプレートにゲンナリしております。
食傷しています。
壁ドン?はぁあああ?馬鹿なの?スイーツ(笑)なの??と、読者にいいたくなるくらいにうんざりです。(暴言申し訳ありません)
原因は、インプットの為にこの手の話を読みまくったことでもあります。
極端な話、腹いせにドM男子を出して調教する話でも書いてやろうかと思うくらいにこのテンプレートにうんざりです。
そして、人気があるのは常にこの手の話です。
が、私自身が、常に受身で愛情を湯水の如く注ぎまくってほしいという女性の願望にも疲れました。
それでも女性向け小説を書くならばテンプレートを意識した話にするべきでしょうか?
あまりのスランプに思い余って、実際にドM男子を出しましたが結果は笑うしかないものになりました・・・。
男性向けに鞍替えすることも考えましたが、男性向けもこの手のテンプレートにがっちりとはまってますよね・・・。
●下読みジジさんの回答
○ネットで小説を投稿する場合、あくまでもライトノベルや少女マンガ的なテンプレートにこだわった方がいいのか。
まず始めに、ネット小説と紙媒体の小説のちがいについて述べていきます。
両者のもっともたるちがいは「読者が我慢してくれる時間」です。
普通の小説は自分のペースで読み、止め、また読むという行為が簡単に行えるだけに、読者にとって不快な展開があったとしても、比較的我慢してくれるものです。
が、ネット小説は、ブラウザやシステムに読書環境が縛られる部分がありますし、なによりも「非常に限られた時間内で楽しむためのエンタテイメント」です。基本的に読者は我慢してくれないものと考える必要があるわけです(これは創作論ではなく、制作論からの意見なのですが)。
人気のあるネット小説に類似点が多い理由も、そのあたりにあるものと考えられます。
作品がテンプレに沿っていれば、読者はそれだけ脳に負担を感じることなく、短時間で楽しむことに集中できますので。このあたりは、
以前、ネット小説においては安心感が重要という意味のことを仰っていた気がします。つまり、テンプレートに沿うということですよね?(曲解して居たら申し訳ありません)
R18に限らず、女性向けのテンプレートとはほぼ決まっています。
そして、人気があるのは常にこの手の話です。
この部分へのお返事にもなるかと思います。
○古い作品ですが、出来れば「センチメントの季節」のような、文学的なR18を書きたい。
出来ればサタミシュウさんのようなズシリとくる小説が書きたい。
ナナとカオルブラックレーベル」のような、心理描写重視のR18が書きたい。
R18だけでなく、恋愛感情そのものをガッツリと書きたい。
が、テンプレートが重要だとしてネットで活動する身には不利でしょうか??
ネット小説の女性読者は、男子などに比べて長文を読んでくれるものですし、ドラマを求めているものですので、不利とは思いません。
ただ、以前も述べましたとおり、主人公と相手役の「関係性の構築」と「関係性の変化」、このふたつを明確にすることにはこだわっていただきたいところです。
恋愛という関係性を進展させるのも破壊するのも、やはり関係性ですので。
○この手の話で受けなかった場合、素直に書き手の実力不足と考えるべきでしょうか。
心情という難しいテーマを扱うわけですので、書き手の実力と「心情/性というものに対する書き手の理解・見解」が問われることになりますね。
が、私自身が、常に受身で愛情を湯水の如く注ぎまくってほしいという女性の願望にも疲れました。
性的エンタテイメントは、ユーザーの直接的欲求なしには成り立ちません。
創作なり制作なりを志すのであれば、逃げることなく向き合っていかなければならないところです。
蛇足になりますが、思考のきっかけになることを祈ってこのような小話を添えさせていただきます(極論ですので、内容についてはかるく読み流してください)。
……女性は仲間内でご飯を食べる場合は割引クーポンを「賢く」使います。
しかし男性に奢らせる場合、その男性がクーポンを使うことを「みっともなく」思うものです。
これはどちらも「自分の価値」というものがからんできた結果です。仲間内なら「賢い」と自分の価値を上げられるクーポンが、男性に使われることで「自分の価値はクーポンで割り引かれてしまう程度のもの」となってしまうのです。
でも、それをストレートに言うのはプライドが……。そこで「クーポンなんてみっともない! 貧乏臭い!」となるわけです。
心理というものはおもしろいもので、その人の絶対的価値観というものに激しく左右されます。つまり人をキャラに置き換えて考えるなら、そのキャラの心理は絶対的価値観によって激しく左右されなければならないものですし、「相手」がいれば、そのキャラが相手とどのような関係性を結びたいかによってまた左右されるものです。