2015/10/02(金曜日) 小間さんの質問
テンプレに沿わないとネットで小説の人気が出ない理由とは?でのご丁寧なレスありがとう御座います。
性的エンタテイメントは、ユーザーの直接的欲求なしには成り立ちません。
創作なり制作なりを志すのであれば、逃げることなく向き合っていかなければならないところです。
さりげなくこの部分がグサリと来ました。
最近何を書いていいのか解らず、インプットだけして制作は放置中ですので・・・。
スランプという言葉自体が逃げ口上のように思えてきました。
そこでまた質問させて頂きます。
○ネット小説に置いてテンプレを意識しないのは、ただの自己満足であり、逃げであるか?
○自分の書きたいものと違っても、テンプレ作品を何作も書くべきか?
漠然とした質問で申し訳ありません。
が、「文学的な物を書きたい」という要求自体が(自分で言っていてなんですが)アマチュア物書き特有の中二病ではないか?と思えてきました。
ただの背伸びなのか?と。
何故なら人様の失敗作に、この手の物を書こうとして書ききれていないものが山ほどあるからです。
私もその例に漏れないです。
成功したときの快感が忘れられないので何度も挑戦していますが・・・。
もしかすると、テンプレを意識して王道を何作も書いたほうが実力は上がりやすいでは?と思いました。
読者の反応も良くなりやすく、結果的にモチベーションも上がるのかもしれない、と。
ところで最後にジジ様が書かれていた小話ですが、これはキャラクター同士の関係性を描写する上でのヒントと解釈してよろしいでしょうか?
理解力がなくて申し訳ありません・・・。
●下読みジジさんの回答
○ネット小説に置いてテンプレを意識しないのは、ただの自己満足であり、逃げであるか?
特にそうは思いません。しかし、
○自分の書きたいものと違っても、テンプレ作品を何作も書くべきか?
これもそうとは思いません。
もしテンプレを意識して書くのであれば、かならず「その作品のテーマを思いきり裏切る」ことを試してみてください。
主人公の「(ありがちな)男性恐怖症」をテーマにするなら、「男性恐怖症なのに男性への欲望が止まらず襲ってしまう」等の展開を考えるということですね。
テンプレを覆すことで新しい視点が得られることも結構あるものです。
ただ、
が、「文学的な物を書きたい」という要求自体が(自分で言っていてなんですが)アマチュア物書き特有の中二病ではないか?と思えてきました。
これは普通に「志」かとは思いますが、以前述べたとおり、エンタメ(娯楽)と文学(文化)は非常に相性が悪いものです。
エンタメは受信する人が主体となるもので、発信側は常に受信者のニーズを考え続ける必要がありますが、文化は逆に発信する人間が主体となり、受信者が発信者に賛同することで成立するものだからです。
どちらがユーザーにとって優しいか、望まれるかと言えば、やはり前者です。アマチュアとして「伝える」ことを優先するならば文化人を志しても問題ないのですが、プロを目ざすなら「伝わる」ことを最優先に考えなければなりません。
もしかすると、テンプレを意識して王道を何作も書いたほうが実力は上がりやすいでは?と思いました。
読者の反応も良くなりやすく、結果的にモチベーションも上がるのかもしれない、と。
ここも前述したとおり、小間さんが娯楽と文化のどちらを選ぶかによって変わります。
あと、
ところで最後にジジ様が書かれていた小話ですが、これはキャラクター同士の関係性を描写する上でのヒントと解釈してよろしいでしょうか?
関係性を描くには読者層の思考傾向を考えるのもよいです……という程度の小話でした。困惑させてしまい、申し訳ありません。