主人公の心の声を地の文で書く場合/新人賞下読みが回答

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2015/10/03(土曜日) 01:44:02 虚田さんの質問

はじめまして。いつも拝見させて頂いています。虚田(うろた)と申します。

早速ですが、質問させて頂きます。
一人称小説を書いているのですが、主人公の心象を描く際、

A:
「アンタって、女にモテないからね~」
部長がニヤニヤしながら言う。
(大きなお世話だ)
口には出さないが。

と、いうように( )で括る場合と、

B:
「アンタって、女にモテないからね~」
部長がニヤニヤしながら言う。
大きなお世話だ。口には出さないが。

と、いうように地の文章内に書く場合とあると思うのですが、これらはそれぞれどんな効果があり、どう使い分ければよろしいでしょうか?

『涼宮ハルヒ』シリーズでは、主人公であるキョンの心象はほぼ地の文章の中で描かれていますが、『禁書目録』など、上記A、Bを併用させている作品もよく見受けられるような気がします。

これらはどちらかに統一した方がよろしいのでしょうか?

以上、よろしくお願いします。

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●下読みジジさんの回答

近年は三人称でも独白が入るスタイルが定着していますので、特に使い分ける必要もないかなとは思いますが、強いて分けるならAは三人称、Bは一人称で使うとよいかと思います。

これは地の文章が元々主人公のセリフである一人称と、体裁として主人公視点をとらない三人称のちがいですね。

ただ、前述しましたとおり、最近はこのあたりの使い分けが、いい意味であいまいになっていますので、好みや状況に合わせて使っていけばよいかと思います。

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