2015/10/09(金曜日) 新米さんの質問
私は先日の応募作でメインヒロインに当たるキャラクターを、既存のキャラクターを下敷きにする形で作りました。具体的に言うと、劣等感に塗れている主人公に相反する眉目秀麗、頭脳明晰なキャラという位置づけです。ここまでは他にも多くの例があるし問題ないですよね。
ですが問題はその先で、更に「口調」、髪型や髪色などの「外面的要素」、そして年上で主人公を導いていくという「関係性」までもを酷似させてしまったということです。
ただ残りの部分、主に「内的要素」、例えばどのような家庭環境で育ったか、その影響でどのような考え方をするか、何を最優先事項として生きているのかは異なります。
しかしそのような人格的側面を抜きにして見れば、圧倒的に似ているのです。(ただ異なると言っても陰陽ほどに正反対なわけではなく、大人びていて向上心が強く、気高いなど方向性は同じです。)
創作に関する要素はシェイクスピアの時代に出尽くしたと言われ、キャラを構成する記号的要素も組み合わせでしかない、というジジさんとは別の方の意見もネットで拝見したのですが、いくら内面に違い(といっても方向性も同じ)があっても、外面や口調までも同じにしたのは不味かったかなと意気消沈しています。
因みにキャラ以外の設定や世界観に関しては、意地でもそのキャラが出る既存作とは違うことをやりたかったので、全く異なるオリジナルです。
簡単に言ってしまうと、元にした既存キャラがその既存作の世界ではなく、仮に私の物語世界に0から生まれ育てられたら私が描いたキャラになると思うのです。(これは有する遺伝子や資質は同じでも、育つ環境や経験する物事が異なるので人格的には違う人物になりますよね)
新人賞応募作として、これはどのように評価されるのでしょうか?
作った私としては表面要素が似ている分、双子のもう片方くらいの人物なのですが、既存作のことをよく知っていて私のキャラの内面を知らない読者の方が見たら「これあのキャラだろ」と言うかも知れません。一応友人に応募作を読んでもらったときは気づかれませんでした。(元キャラは有名作なのでこの友人は確実に知っています)
長文になってしまいましたが、過去のQ&Aにもなかったと思うので直接聞かせて頂きました。
ご回答よろしくお願いします。
●下読みジジさんの回答
ですが問題はその先で、更に「口調」、髪型や髪色などの「外面的要素」、そして年上で主人公を導いていくという「関係性」までもを酷似させてしまったということです。
実際に読んでいないので判断できないのですが、有名作の既存キャラにここまで似ているということでしたら、その出自を取り沙汰される可能性があります。
とはいえ、このあたりは結局のところ程度問題になってくるものです。設定のオリジナリティと物語性に強く光るものがあるのであれば、選考段階では置いておかれることもままあります。
個人的に気になるのは――
因みにキャラ以外の設定や世界観に関しては、意地でもそのキャラが出る既存作とは違うことをやりたかったので、全く異なるオリジナルです。
――の部分。応報さんが応募作を書くにあたり、そのキャラや既存作を強く意識しているのではないかという点です。
もちろん、これが私の杞憂ならば問題にはなりません。