イリヤの空、UFOの夏/ラノベレビュー・匿名さん

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[ 著者名 ] 秋山 瑞人
[ ジャンル ] 学園
[ 出版社 ] 電撃文庫
[ 発売日 ] 2001/10

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解説

「6月24日は全世界的にUFOの日」
新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。
当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。
驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。

匿名さんの書評

もう10年以上前の話になりますが、今でも忘れられない作品の1つ。
読み始めは、個性的なキャラクター、デザインに惹かれて手に取りましたが、現実的でない部分と、当時中学生だった自分に重ねて感情移入していく部分と、読み進めていく内に、その世界観に引き込まれていく作品だったように思います。

物語を通して、大人と子供が悩みを抱えながら、それぞれの立場で苦しみます。
思い通りにいかないもどかしさを感じました。
しかし、そういった事を乗り越え、強くなっていこうと頑張る姿には胸を打たれます。

決して全てはうまくいかない、それでも、その現実に抵抗する、それはそれぞれの無力さと強さなのだと思います。

いろいろとライトノベルを読んできましたが、初めて本で泣いた作品です。

イリヤの空、UFOの夏 その1<イリヤの空、UFOの夏> (電撃文庫)

ラノベ書評

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