魔女と魔術の事典/創作お役立ち本レビュー

[ 著者名 ] ローズマリ・エレン グィリー
[ 出版社 ] 原書房
[ 発売日 ] 1996/10

野干さんの書評

アメリカのパウワウ、南米中米のカニングマン(カンニングという、異常な知識を持つ者)、グリグリやジュジュと呼ばれる黒人の呪術も紹介する。ある種無敵。

魔女に関するものも結構収録。イザベル・ガウディは、魔女として捕まった後拷問にかけられ、「正しい魔女像」を言いまくった、ので精神的に拷問が好きな人だったんではという説を出している他、「川面で立ったまま流れてきた魔女が、兵士を指さして笑った。兵士は発砲したが彼女は弾丸をくわえた」というワイルドな話もある。

この本の欠点、残念なところはどこですか?

著者はフェミニストなので、女性の権利を声高に唱える。「女性の権利を唱え」、魔女のステレオタイプで見る皆さんに嫌悪の情を持っているのにとどまっているが。その辺がだめな人は、あと高いから図書館とかに在ればそっちを。

『魔女と魔術の事典』のご注文はコチラから >>>

▼他の人のレビューも見る

創作ハウツー本の書評

コメント

  1. うっぴー より:

    ■ VLADさんの書評    
     資料を当たる方々はこの手の辞書・事典を手にされて必ず一度は落胆された事があるかと思います。

     例えば、あまりにも専門的・基礎知識が必要で訳がわからない。
     あるいは筆者の知識が浅く、全然まともなことが書いていない。
     主に後者の方が多いですが、これは本当にがっかりさせられるものです。

     私も以前、悪魔事典にデビルマンの項目があって心底げんなりさせられたものです。
     しかしその点、この本でそんな事はありません。

     これは実在する魔女・魔術に関する事柄をかなり広範囲に渡って網羅した名著です。

     この本のよい所は一つ一つの事柄を丁寧かつ正確に、しかも浅くもなければ深くもない、ちょうどよい程度に記している事です。
     
     マニアックではなく、かといって浅薄でもない匙加減が、初心者から上級者まで幅広くカバーしています。

     また、数多くの項目があるため全くの素人でも全然理解できないという事はありません。
     どこかで聞いた項目、面白そうな項目が幾つもあり、しかも程よい長さなので飽きずに楽しめます。
     全五百ページもありますが、寝る前に十項目、などと言う風に読み進めれば途中で投げ出す事もないでしょう。

     事典と言うよりも読み物としていかがでしょう? 
     オススメの一冊です。

    ■ 欠点、残念なところ          
     値段が高い。それに尽きます。4660円+消費税。
     それからやたらデカい。ぶ厚い。重い。本棚に入りにくい。