[ 著者名 ] ローズマリ・エレン グィリー
[ 出版社 ] 原書房
[ 発売日 ] 1996/10
野干さんの書評
アメリカのパウワウ、南米中米のカニングマン(カンニングという、異常な知識を持つ者)、グリグリやジュジュと呼ばれる黒人の呪術も紹介する。ある種無敵。
魔女に関するものも結構収録。イザベル・ガウディは、魔女として捕まった後拷問にかけられ、「正しい魔女像」を言いまくった、ので精神的に拷問が好きな人だったんではという説を出している他、「川面で立ったまま流れてきた魔女が、兵士を指さして笑った。兵士は発砲したが彼女は弾丸をくわえた」というワイルドな話もある。
この本の欠点、残念なところはどこですか?
著者はフェミニストなので、女性の権利を声高に唱える。「女性の権利を唱え」、魔女のステレオタイプで見る皆さんに嫌悪の情を持っているのにとどまっているが。その辺がだめな人は、あと高いから図書館とかに在ればそっちを。
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