『神は細部に宿る』の真意とは?/新人賞下読みが回答

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シルヴィさんの質問2016/06/06

物語の設定だけ作って放棄を回避するコツの回答ありがとうございます!疑問に思ったことがあったので、続けて質問させてください。

設定を詰めすぎていることが問題になっているものと思われます。
「日本神話や神道の世界観を下敷きにしたファンタジー」という方針を決めたら、次は「この世界観でどんな話ができるか」を考えてみてください。

なるほど。目から鱗です。「この世界観でどんな話ができるか」、ですか。
それを考えるのは難しいと思います。

世界観を細かく決めるのは楽しい作業ですが、同時にその後の思考を縛りつける制約の鎖になりがちです。
付け加えるのは後でいくらでもできますので、「まずはざっくり」を心がけていきましょう。

正論だとは思いますが、私にとってこれは大変難しいところです。
「神は細部に宿る」といいますが、ジジさんはどうお考えでしょうか?

私はその言葉を本当だと思っていて、
・「僕のヒーローアカデミア」
・「マギ」
・「精霊の守り人」
・「獣の奏者」
といった、細部までとことんこだわって創られていて、こういった細かいところで見る人をハッとさせる作品に惹かれます。

私もこういった作品を目指しているのか、それとも自分の細かいところにこだわる気質からそうなるのか、
いつの間にか自然と設定を細かく決めてしまいます。この姿勢がおそらくジジさんの指摘した問題だと思いますが、

やはり細かく決めないほうがいいのでしょうか?それとも、「神は細部に宿る」との言葉の通り、細部にこだわって創ったほうがいいのでしょうか?

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●オルトさんの回答

「神は細部に宿る」その通りですが、細部から作っていくわけじゃありません。

どちらかと言えば「作り込む」という意味かと思います。

まずは細部を気にせず大雑把な設定を作り、大まかな物語を作り、それを土台にひとまず書いてみる。
そして書き上げてから、細部を書きこんでいく。

絵を描く作業でアタリを取ったりラフを描いたりして、そこから人物や背景を描き、ひとまず人に見せられるくらいの形にする。そっから細部を描きこんでいく。
これと同じことじゃないかなと。全体をまず作る。

細部からしっかり描いていくと(あるいは最初から細部を意識しすぎると)、細部だけは綺麗なんだけど全体で見るとバランス悪すぎで下手くそな絵になるってことは、絵描きにはよくあることです。

それに、細部にこだわる作品を書く人は、そもそも設定やプロット時点でシンプルだろうと、いざ執筆してみたらすげー細かい描写になるってだけじゃないかなと思います。

●下読みジジさんの回答

私の意見はオルトさんのご意見と同様になります。

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