最近、短歌を作るようになって、短歌のハウツー本を読んでいたら、「苦しんで作るな。楽しんで作ろう」といったことが書いてありました。
苦しんで作っている人より、楽しんで作っている人の方が、長く継続できるので、長期的に見れば良い作品を作ることができる、といった意味です。
なにか物事を継続していくコツは、楽しんでやることだと思います。
長年、Webサイトや人が20、30人集まるオフ会を企画、運営してきて、歯を食いしばって嫌なことに耐えたら、成功するどころか途中でやめるリスクが高いなと考えるようになりました。
自分がやりたいことなら長く継続できそうな気がしますが、それだけでは駄目で、何かを継続するための最大のコツは、嫌な気持ちになる状況を極力減らすことだと思います。
嫌な気持ちになると、どうしても、それをやるのが億劫になって、だんだんやらなくなってしまいます。
そこで、私が新しく作った恋愛短歌投稿サイトでは、作品に対して、マイナス点やコメントは付けられず、良いと思ったら、1点だけ入れられるという単純仕様にしました。
ネガティブな感想などはシステム的に付けられないようにして、他人から肯定されるという快感だけを得られるようにしたいという考えからです。
点数が3点貯まることごとに、ランクアップし、30点が加算されるごとに達人、名人、巨匠といった称号がもらえます。
かなり甘い採点ですが、達人とか名人とか言われた方が、テンションがあがるだろうな、と考えてのことです。
このように、不快な状況を極力排除、回避し、自分のテンションがあがるような工夫をしていくことは、創作に限らず、人生のあらゆる局面で有効だと思います。
若い頃の苦労は買ってでもしろ、という格言もありますが、それは苦労に対するリターンが約束されている場合だけです。
そもそも嫌な気持ちというのは、本能からのこっちの方向に行ったら危険だという信号なので、これを無視して何かを推し進めると、最終的に破綻するリスクが高いでしょう。