みりんさんの質問 2017/06/06
お世話になっています。みりんです。
せっかくなので、また質問させて下さい!
こちらの投稿室に投稿した作品なんですが、テンプレート」というご指摘も頂きました。
その作品は、他の投稿サイトさんではそれなりの評価を初めて頂いた作品です。
その理由は、テンプレートな作品だったからなんだと理解できたのは良いのですが、ただテンプレートをなぞっただけの作品というのはある程度のところまで伸びたらそこで頭打ちするように思います。
まずは、読者様の期待に応えられるようなテンプレートな筋書きを書けるようになるのが先かもしれませんが、その先の、テンプレから脱却する方法も教えて頂けますでしょうか?
質問が漠然としすぎていたら申し訳ありません。
●下読みジジさんの回答
まず始めに、テンプレと呼ばれるものがどのようなものかをご自身の内でかみ砕けているか、それをご確認ください。
その上で、そのテンプレと呼ばれる構造――設定、キャラクター、ストーリー――をどうすれば覆せるか、飛び出せるかを考えてください。
とはいえ、このあたりのことは数を書くことで見えてくるかと思います。
賞にはオリジナリティというチェック項目が基本的に存在します。
たとえばホラーには「クラス丸ごと/見知らぬ男女数人が密閉空間でデスゲームをさせられる(そして主人公は号泣)」というテンプレートがあります。
このテンプレは非常に強固で、賞でも多くの応募作がこの鋳型を使い、そして落選しています。
テンプレ作品は他の応募作のみならず、「すでに大ヒットした既存作」とも争わなければならないので、当然審査の目は厳しくなります。
例えば、三角関係がテーマなのであれば、「どのようなイレギュラー要素を混入するか」、「三角関係だと読者に気づかせない、もしくはその形を歪める方法はないか」等を、ぜひ考えてみてください。
テンプレに沿いながらも個性を発揮する
薔薇騎士さんの返信 2017/06/07
まずは、おめでとうございます。
テンプレートに沿った作品を評価されることが第一歩です。
さて、そこからの脱出ですが、勘違いなさってはいけないことは、テンプレートに沿うことが悪いことではありません。
テンプレートに沿って書かれていることは大切なことです。
そこから脱却することは考えなくていいです。
問題は、テンプレートに沿っている”だけ”のそこそこ読める作品からの脱却になります。
何が足りないかと言えば、月並みな表現で個性というやつです。
何万冊もある小説の中で、なぜ、これを自分が書かなきゃいけないのか? ほかの小説で代用できないのか? それを問うてみましょう。
他の小説で代用できないから、自分が書くしかないという部分が大切です。
わたしの高校時代の恩師の言葉
「個性とは人と違うことをすることではない。人と同じことをしてこそ個性が現れるのだ」
つまり、テンプレートに沿って書いても、いや、書いてこそ、発揮されるのが個性です。