蒼空チョコさんの書籍。
獣医さんのお仕事in異世界 2013/10/1刊行
現在10巻まで出ており、漫画化もされている人気シリーズです。Twitterアカウント
- Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
- Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
- Q3: 作品はどのようなアプリ、ソフトを使って書かれていますか?
- Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
- Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?
- Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
- Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
- Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
- Q9: アマチュア時代にどのような方法で実力を高めていきましたか?
- Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
- Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
- Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
- Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
- Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
- Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
- Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
- Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
- Q18: 最後にこれから、蒼空チョコさんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
最初の一冊が何だったかは正直、覚えていないです(笑)
ただ、小学生の頃、ノベライズ版のテイルズシリーズや、榊一郎先生のスクラップドプリンセスなどがかなり最初期に見たラノベなのは間違いないですね!
それ以降はあまりライトノベルを読むことがなく、奈須きのこ先生の作品やとある魔術の禁書目録、フルメタルパニック、白山さんと黒い鞄という作品を買ったくらいで読んだ量自体はかなり少なめとなります。
Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
小学生の頃、チャット仲間に誘われてファイナルファンタジーの二次創作を書いておりました。
小説なんて仲間があげた作品くらいしか見ておらず、書いたこともない素人なのにいきなり長編を始めるという暴挙でした。これが若さか……!
Q3: 作品はどのようなアプリ、ソフトを使って書かれていますか?
始めた時からずっとMicrosoftのWordです。
Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
クライマックス等、自分が描きたいイベントや演出がまず思い浮かぶので、それを活かしたり、肉付けしたり、調整したりする形で一巻分のストーリーを作っています。
Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?
大学生になりたてくらいです。FFやとある魔術の禁書目録の二次創作を書き続けていたのですが、結局何も残らない二次創作はもういいやと思い、いざ電撃大賞に応募しました。
自分の持てる技術と設定を詰め込んだのですが、見事に一次落ちです(笑)
続いて富士見文庫がネット応募できるようになったので応募してみたのですが、これも一次落ちという(笑)
しかも私が作っていたサイトの仲間は二次選考くらいまで行ってしまうのだから悔しくて仕方なかったですね! その日の夜は泣きましたとも。
そのバネで、じゃあ勝てるオリジナリティーで書いてやるよ! と深夜から書き始めたのが、獣医さんのお仕事in異世界に なります。
Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
書きたいものがあっても、それを納得する品質で生み出せない苦しみは常にあります。
ただ、書きたいものがあり続けているのだから書かないわけにはいきません。
それに、苦しみながら生み出したその世界を良いなと思った人が感想やファンアートで応援してくれて、世界が広がっていきます。それが楽しいので社会人になった今でもやめられないですね。
Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
何よりの教科書は世に出ている作品です!
私はその本のいいなと思うところを考えて読んでいます。例えば榊先生のスクラップド・プリンセスや奈須きのこ先生作品は世界観やロマンが凄いです。
白山さんと黒い鞄は可愛い少女の描写が凄いな! と素直に感動しました。その本で得られるものを捉えたつもりで読めれば、それがその人にとってのいい教科書になるかと!
Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
上記の榊一郎先生、奈須きのこ先生ですね。あと、最近では医療分野の小説を書いておられる知念実希人先生。
成長して越えたいなと思います。
Q9: アマチュア時代にどのような方法で実力を高めていきましたか?
本を読んで得るものを考え、それを活かして作品を書き上げて人に見てもらうことですね。
より多くの人に見てもらうのが吉だと思います。
Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
基本は夜ですが、フリーな時間ならいつでもですね。
Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
社会人になってからは筆が遅くなりました(苦笑)
せめて一日ワード1~2ページは書きたいものです。
Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
空いている時間は基本的に全部ですけれど、ツイッターやらスマホゲームやらに浮気もしています。
Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
脳内で妄想し続けますね。高速バスの中とか、旅行中とかは風景のおかげで想像が膨らむのか、捗ります。
産み悩んだ時は絶対、パソコンと向かい合って打とうとしては駄目ですね。全力で妄想です。
Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
ファンタジー作品においては決まっています。ロマンなくしてファンタジーはありません!
盛り上げに盛り上げる展開。自分が心から震える展開。この伏線は繋がりが神がかっていると自画自賛する展開。
これらを本気で描き上げることが大事だと思います。
Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
まず1作品、書きたいものを書きましょう。それが陽の目を見た時、きっと次に手を伸ばせます。その時から売れるものに手を伸ばせばいいと思います。
というか、どちらかを選んだら交互に目指せばいいのです。
売れるものを書いて評価されたら、それだけ自由なものを書いても許されます。一作品で終わらず、書きたい欲と評価されたい欲を満たし続けましょう。
Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
獣医ネタという希少なオリジナリティーがあったからです。
それ以外の全力をぶつけた結果、私は敗北したので認めざるを得ません。
Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
イラストがついたことです。作った世界が物凄く広がります。
あと、イラストレーターさんのラフ絵はイラスト以上の味わいがあるので本当に凄いですよ!
Q18: 最後にこれから、蒼空チョコさんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
一芸で世に出た私としては、テンプレ以外の自分に活かせるもので臨む勝負を応援したいです。
ジャンプの王道作品に選ばれるのは、数年に一作品。その下の屍の数は数えきれないでしょう。
いつかはああなりたいと思っても、最初からそこだけを目指す必要はないですし、実力も評価も積み重ねられます。
そうやって勝負していってもいいのではないでしょうか!