「天才とはたくさんの失敗作を作れる人」
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年1月14日
天才は最初から傑作が作れて、発表する作品がことごとく人気になると思いがちですが、これは誤解です。
ピカソは14万7800点もの作品を残し、アインシュタインは240本の論文を書き、松尾芭蕉は982句を残していますが、ほとんどは傑作と評価さていません。
アイディアの質は出したアイディアの量に比例する!
心理学者ディーン・サイモントンはその著書「天才の起源」の中で、「イノベーターは成功したから多くを生み出したのではなく、多くを生み出したから成功したのだ」と指摘しています。
この例のように創造性に関する多くの研究が、アイディアの質にもっとも大きな影響を与えるのは、アイディアの量だとしています。
実際に、プロ作家さんは、小説のタイトルを20個は出して、どれが一番良いか考えるそうです。
たくさん案を出せば、1つか2つは当たるアイディアが出ます。
ただ、困ったことに、それが本当に良いアイディアかは作品として発表してみるまでわかりません。
つまり発表した作品がすべてヒットするということは、あり得ないということです。どんなに完璧を期しても必ず失敗作は出ます。そして、それは成功に必要なことなのです。
天才は失敗を怖がらず、前向き!
「プロ作家歴15年だけれど出版社から切られてしまいました。それで今は、小説家になろうに投稿しています。今の人の感性に合わせるのは大変」という作家さんにお会いしたことがあります。
このように作家を長く続けられる人は失敗に対する耐性が強く、前向きです。
出版社から切られてしまうと、多くの人は落ち込んで嫌になってしまうものですが、中には別のルートから再デビューを試みる人もいます。そういう人は、長く作家を続けられます。
発明王エジソンは、晩年、死者と会話するための霊界通信機の研究に熱中して失敗しています。
このことは笑い話として語られていますが、天才は自分の名声を守ることよりも、冒険心を優先するということです。
なので、1つや2つ失敗作を作ってしまったとしても、大丈夫です。
作品を作り続けてさえいれば、あなたが天才であることには変わりありません。