「プロも間違える」
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年1月24日
20世紀初頭、モンゴメリは小説を書き上げて、いくつかの出版社に持ち込みしたけれど、すべて断られました。
黒歴史として物置に封印したけれど、数年後に読み返して「やっぱり、おもしろい!」と感じ、再度、出版社にアタック。
世界的大ベストセラー「赤毛のアン」が生まれた。
世界的大ベストセラーも最初は出版社に評価されなかった!
他にも世界的大ベストセラーである「ハリー・ポッター」(1997年刊行)は、12社から出版を断られたそうです。
プロの編集者も作品の価値を見誤ることがあるのですね。
なので新人賞に落ちても、一度くらいは別の賞に応募してみることをオススメします。
一時落ち作品が受賞!というケースはたまにあります。
プロが作品の価値を見誤る2つの理由。価値観の相違と、無名の新人だから「どうせ、つまらないんだろ」バイアス
なぜ、こういうことが起きるかというと、物語の評価は、読む人の好みや価値観に大きく左右されるからです。
みかんが大嫌いな人に世界一おいしいみかんを食べさせても、まずいと答えるでしょう。これと同じです。
運悪く、あなたと相性の悪い人に読まれると、酷評されるケースがあります。
あなたと好みや価値観が合致する相性が良い人は、10人中2人くらいです。
また、無名の人の作品だったりすると、バイアスがかかって理解されないケースもあります。
天才作家と呼ばれた芥川龍之介が、無名時代に発表した小説『羅生門』(1915年刊行)は、最初は「内容が暗すぎる!」とあまり人気が出なかったそうです。
無名の新人というのは、「どうせ、つまらないんだろ?」と思われて、ちゃんと読んでもらえない場合があるのです。
なので、評価されなくても、自分には才能がないと落ち込む必要はないです。
「たとえ100人の専門家が『あなたには才能がない』と言ったとしても、その人たち全員が間違っているかもしれないじゃないですか」
by20世紀の大女優マリリン・モンロー
誰かから否定されたり、酷評されても、自分がおもしろいと思った物は、おもしろい!と自分を信じることが大切です。
おまけ・無名の人が実力を評価してもらうのは大変!
音楽の世界では、20世紀を代表するアーティスト「ビートルズ」は、デビューがかかったオーディションに落ちています。
「個性がないし、ギター・グループはもう古い」
と言われたそうです。
科学の世界では、天才物理学者と呼ばれたアインシュタインの「特殊相対性理論」は、無名のアマチュア研究者の論文だったので、最初は相手にされませんでした。
「空間が歪んでる?プッ」
という感じだったそうです。
無名の人が実力を評価してもらうのは、大変です。最初はうまくいかずとも、焦らずにやっていきましょう。