「面白い」と思う自分の感覚が古くなっていないか。新しい作品から刺激を受けて、感覚をアップデートしています。作家・桑島かおりさんに創作に関する18の質問

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(AMGとのタイアップ記事です)

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  1. Q0:自己紹介をお願いいたします。
  2. Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか?
  3. Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
  4. Q3: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?
  5. Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
  6. Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?また、ネット投稿経験があれば、初めてネットに投稿したのはいつか教えてください。
  7. Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
  8. Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?
  9. Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
  10. Q9: 小説を完結させるのはプロでも難しいと聞きます。どのようにして、この壁を乗り越えていますか?
  11. Q10: 小説家になる、あるいは続けていくためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?
  12. Q11: その能力を得るためにはどうすれば良いとお考えでしょうか?
  13. Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか
  14. Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
  15. Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
  16. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
  17. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
  18. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
  19. Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか

Q0:自己紹介をお願いいたします。

桑島かおりと申します。

2011年12月に、一恋ちえ名義で「野球青春小説 クロス」の中の一篇「女マネ奮闘中!」でデビュー。桑島かおり名義で時代小説「口入れ屋お千恵」シリーズ、「江戸屋敷渡り女中お家騒動記」シリーズを執筆。ただいま光文社キャラ文庫から「ことぶき酒店御用聞き物語」刊行中です。

よろしくお願いいたします。

ことぶき酒店御用聞き物語
著作:桑島かおり、イラスト:Gれ/光文社キャラ文庫

Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか?

はっきりとは覚えていませんが、小学生のときだと思います。
学校帰りに図書館でよく児童書を借りて読んでいました。斉藤洋さんや寺村輝夫さんなど、いまでも大好きです!

Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

小説と言えるほどのものではありませんが、はさみやホッチキスで白紙の冊子を作り、そこに自分で考えたお話を書いていました。うさぎの女の子が主人公の童話です。

Q3: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?

まず読みやすい文章を書きたくて、自分とリズムの合う作家さんの本を読みこみました。AMG在学中に声に出して読んでみるといいよ、とノベルス科の先生にアドバイスいただきました。

Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

まず頭の中でプロットを最後まで映像化して、それをパソコンに落とし込んでいます。

Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?また、ネット投稿経験があれば、初めてネットに投稿したのはいつか教えてください。

19歳だと思います。AMG在学中にコバルト文庫の短編の賞に応募して、一次も通らず撃沈しました。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

作家を諦めようと思ったことは無いですが、執筆中に詰まって手が止まることはしょっちゅうあります。作品を読み返し、遡り修正することで、詰まりを取りのぞくようにしています。

Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?

いまもお世話になっている榎本秋先生にプロットの作り方を細かく教わりました。それまでワンアイディアだけで作品を作っていたのですが、色々な要素を取り入れることで世界が広がることなどを教わりました。

Q8: 尊敬している作家さんはいますか?

高校生のときに読んで衝撃を受けた成田良吾さんです。

それに三浦しをんさん、瀬尾まいこさん、群ようこさん、児童書のあんびるやすこさん。好きな作家さんはたくさんいます。

Q9: 小説を完結させるのはプロでも難しいと聞きます。どのようにして、この壁を乗り越えていますか?

私も長い間、長編が書けませんでした。完璧主義なところがあり、一つの作品を何度も書き直したりしていたので。

お仕事だと納期がありますが、それ以外で書く場合は「絶対この賞に出すぞ」と締め切りを決めたり、それを誰かに宣言することで、とにかく仕上げなければ! という気持ちに持って行っています。

Q10: 小説家になる、あるいは続けていくためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

やっぱり書き続けていくことだと思います。

Q11: その能力を得るためにはどうすれば良いとお考えでしょうか?

小説や漫画や映画、色んな作品に触れて、日々刺激をもらうことでしょうか。良い作品に出合うと、自分もやらなければ!という気持ちになれますし。

Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか

子供が保育園に行っている朝の9時から夕方4時までと、家族が寝た後です。

もちろんずっと書いているわけではなく、資料を読みこんだりもしています。

Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?

アイディアがなにも出ないときは、図書館の中を散歩しながら本の背表紙を見てキーワードを探してみたり、辞書をめくって言葉と言葉をかけ合わせたりして、面白い設定やシーンを考えたりします。

大体一つの設定や、書きたいと思うシーンから膨らませていくことが多いです。

Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?

完成したときにどのページを読んでも、自分自身が「このシーン好きだな」と思えるように書いています。

プロット段階で書きたかったシーン、物語の重要なシーンだけでなく、すべてのシーンの会話や地の文に至るまで、出来るだけ自分が面白いと思うもので埋め尽くしたいので。

読者の方には、その中のどこか一カ所でも気に入っていただけたらいいな、と思っています。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

私はまず、自分が面白いと思えるものを書きたいなと思っています。

でも、その「面白い」と思う自分の感覚が古くなっていないか気にするようにしています。新しい本を読んだり映画を見て、常に自分をアップデートしていくよう心がけています。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

やはりAMG卒業後も書き続けていたからかなと思います。

あとはひたすら周りの方々のおかげです。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

それまで自分の頭の中にしかなかったものを、他の人にも読んでもらえるようになったことでしょうか。

Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか

小説家って色々な意味で勉強勉強の仕事だなぁと思いますし、私もまだまだ勉強中の身です。是非これからもたくさん勉強して、自分にしか書けない楽しい作品をたくさん書いていただきたいです。

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