「散歩をすると良いアイディアが浮かびやすい!」
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年2月28日
作家・桑島かおりさんは、アイディアがなにも出ないときは、図書館の中を散歩しながら本の背表紙を見てキーワードを探してみたり、辞書をめくって言葉と言葉をかけ合わせたりして、面白い設定やシーンを考えたりするそうですhttps://t.co/NW68lN8sbS
散歩をすると良いアイディアが浮かぶことは、いろいろな研究でわかっています。
書籍「ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法」(2018年3月刊行)によると、クリエイティブな発想をしたいなら『8の字形を繰り返し指で描く動きをしながら、野外を散歩するのが最も良い』そうです。
創作活動のみならず、お金や恋愛など厄介な問題の解決方法を考るのにも役に立つそうです。
バルチモア大学の研究によって、創造性を高める3つの行動が明らかになっています。
効果が高い順に
1位・笑う
2位・散歩する
3位・甘い物を食べる
これらをした直後にアイディアを練ったり、考えをまとめたりすると効果的です。
ジョージア大学の研究によると、20分の軽い運動をした後の3~4時間は、認知能力や集中力、考察力が高まることがわかっています。
緑の中を散歩する軽い森林浴「グリーンエクササイズ」は、たった5分ほどで、20分の運動と同等の効果が期待できるそうです。
緑豊かな田舎に住んでいる人は有利!
以上の研究を統合すると。
笑いながら甘いものを食べながら、8の字形を繰り返し指で描く動きをしつつ、森の中を20分ほど散歩するのが、良いアイデアを生むのに最も良い、となります。
が、いろいろと失うものが多そうなので、アイディアを練る時は散歩しながら、とだけ覚えておくのが良さそうです 。
散歩で実績を上げた学者、作家の実例
天才物理学者として有名なアインシュタインは、研究に行き詰まると、これを放り出して、友達の物理学者の元まで、用もなく遊びに出かけたそうです。
歩いている途中で「これだ!」とアイディアを閃いては、慌てて家に帰って研究を続けたという逸話があります。
元2ちゃんねるの管理人ひろゆきは、その著書『働き方 完全無双』(2018年4月刊行)で、クリエイティブなアイディアは考えることに集中するより、散歩している最中に生まれやすい、ということを紹介しています。
また、元「日本一有名なニート」という作家のphaさんは、その著書『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』(2017年12月刊行)で、何かを覚えたい時、考えを整理したい時に、散歩していると述べています。
19世紀のイギリスの小説家ディケンズも散歩が好きでした。午後2時から3時間。約30キロも歩いたといいます。
哲学者カントも毎日、散歩したそうです。
古今東西の多くの作家や学者にとって、散歩はインスピレーションの源でした。
壁にぶつかったり、アイディアに詰まったら散歩が良いですね。