ラノベで絶対やってはいけない3つのタブー!

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やるとマズイ順に

1・読者の心を傷つけてはならない(承認欲求)
2・キャラクターがブレてはならない(キャラクター性)
3・難しい言葉や表現を使ってはならない(読みやすさ)

読者の承認欲求を満たす、キャラクター性重視の読みやすい小説がライトノベルです。

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ラノベとは承認欲求を満たすサービス

ラノベは昔から、読者の承認欲求を満たす物でした。
大ヒット作『涼宮ハルヒの憂鬱』(2003年刊行)では、男子高校生の主人公キョンは美少女のハルヒに無条件に好かれ、世界の命運を左右する重要人物として、他の美少女たちからも頼りにされます。
かつてのラノベは美少女との恋愛を通して、承認欲求を満たしていました。

なろう系は『転生したらスライムだった件』(2014年刊行)に代表されるように、主人公がたくさんの仲間や配下から、すごい!すごい!と褒められることで、読者の承認欲求を満たします。
主人公が挫折したり、恋に破れるのは絶対のタブーです。ストレスフリーが特徴。

ラノベと文芸の最大の違いは、主人公(読者)に苦悩を与えないことです。

例えば、スティーブン・キングの名作『キャリー』(1974年刊行)は、主人公の少女キャリーがいじめられているシーンから始まります。
彼女の母親も、娘を虐待する毒親で、キャリーは超能力を使って彼らに復讐するも悲劇に終わります。重っ!

ラノベで『キャリー』のような重い話を書くのは、わさび抜きの寿司を頼んだ客に、わさびてんこ盛りの寿司を出すような物です。
お客さんはびっくりして逃げていくので、やめましょう。

主人公=読者なので、主人公には挫折や強い苦悩を与えてはいけません。
読者を気持ち良くさせてあげるのがラノベです。

キャラクターがブレてはいけない!

ストーリーが破綻するよりも悪い創作で最もしてはいけないことは、キャラがブレること。

なぜなら、人間の脳は首尾一貫した性質の物を好む傾向があるからです。
ドラゴンボールの孫悟空が修行をやめて就職活動を始めたりしたら、それはもう悟空ではありません。

キャラクターとは特定の行動パターンを繰り返す物です。
次の行動が予測できる、二次創作しやすいキャラが良いキャラです。

例えば、クレヨンしんちゃんならキレイなお姉さんに会ったら必ずナンパするなど。
これは首尾一貫した物を好むという脳の性質に合ったことなので、人は快感を覚えます。

逆に何をしでかすかわからない理解しがたい他者に対して、人間は不安を感じます。
例えば「俺は海賊王になる!」と言っていた漫画『ONE PIECE』のルフィが「俺は海軍大将を目指す!」とか言い出したら、何を考えているかわからない恐怖の存在になってしまうのです。

ただ、無意識のうちにキャラがブレてしまうことはよくあります。

例えば魔物使いの主人公が、ラスボスとの最終決戦でその能力を一切使わずに、拳で殴り合って勝利してしまったりすることです。
これは魔物使いというキャラ付けに合わない展開なので、キャラがブレていることになります。

難しい言葉を使ってはいけない!漢字使用率は20%以下に

良い文章とは、難しい漢字や言葉を使わない文章です。
ベストセラーの漢字使用率は20%以下というデータがあります。
2014年の調査ではFacebookでもっとも「いいね!」される記事の漢字割合は「10%~30%」と出ています。
漢字使用率10~20%に押さえるくらいが、読んでもらいやすい文章です。

2000年代まで、ラノベは主に中高生がターゲットだったので、中学1年生でも楽に読める文章が理想とされてきました。

現在(2018年ごろから)では、なろう系は構造がシンプルであるため、小学生の間でも人気になっていると言われており、
小学5,6年生でも読めるくらいの簡単な文章がオススメです。

ラノベで絶対やってはいけない3つのタブー。まとめ

1・読者の心を傷つけてはならない(承認欲求)
2・キャラクターがブレてはならない(キャラクター性)
3・難しい言葉や表現を使ってはならない(読みやすさ)

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