小説を書き続けるコツは、
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年3月6日
・ギャンブル
・コレクション
・心地よさ
の3つの報酬を使って、執筆を楽しいゲームにすること。
なろうから何度も書籍化されている人と話すと、どうもランキング上位を獲るためのゲームだと思って攻略法を練っている印象を受けます。
物事を継続するためには3つの報酬が必要
実業家の落合陽一さんによると、物事を継続するためには
- ギャンブル
- コレクション
- 心地よさ
の3つの報酬が必要で、挫折するのは、どれかが欠けているからだそうです。
これは嫌な努力を楽しいゲームにするための方法です。
楽しくなければ、何事も継続できません。
「ギャンブル・コレクション・心地よさ」とは、スマホゲームのおもしろさとイコールです。
たまにガチャで欲しいカードが手に入る。ギャンブル的報酬。
手持ちの強いカードが増えていく。コレクション的報酬。
キャラやストーリーが楽しい。心地よさの報酬。
これらが人を中毒化させます。
小説の場合なら、
- たまに人気が出る。ギャンブル的報酬。
- 自分の作品が増える。ポイントが貯まる。コレクション的報酬。
- 小説を書くこと、そのものが楽しい。心地よさの報酬。
の3つを意識してゲーム化してしまうことが、挫折を防ぎ、成功を呼び寄せます。
ゲームだと思えば、失敗しても自分を責めなくなる!
なによりゲームだと思えば、失敗しても自尊心が傷つかず、こうすれば攻略できるのでは?と、プラスに考えやすくなります。
ゲームのモンスターに負けても、自分は能力が足りないダメ人間だ!とは考えません。
こいつに勝つためには、どんな武器やスキル、攻撃が有効か?と実際的な対処法に目が行きます。
失敗した場合に自分を責めると、同じ失敗を繰り返しやすいことが心理学的にわかっています。
自分を責めることで生まれたネガティブ感情を処理するために労力を使いすぎて、失敗から学ぶことができなくなるのです。
フィードバックを学びに変えていくのに最良なのは、ゲームだと思うことです。
小説は完結させて初めて経験値が手に入る!
そもそも小説の執筆はゲームの攻略に似ています。
ゲームはモンスターを倒して初めて経験値が手に入ります。モンスターにダメージを与えたことは、なぜか経験に加算されません。
小説の場合も完結させて初めて経験値が手に入ると、多くのプロ作家が口を揃えて言います。これは真理の一つです。
作家修行などと言うと、たくさん嫌な努力をしなければならない気持ちになりますが、楽しいゲームをしながら、さらに楽しいステージに移るために必要な経験値を稼いでいるのだと思えば、それほど苦にならなくなると思います。
結果にこだわりすぎると、書く楽しさが失われる!
ラノベ作家の黒九いなさんは、プロになれた理由を、楽しみながら続けたからだと述べています。
『結果』にこだわりすぎると『過程』の楽しみが二の次になり、それが作品の質に影響し、続けていくモチベーションを失う……といった悪循環に繋がることがあるそうです。
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2018/05/30/40493/
黒九いなさんの言うように、結果、すなわち「ギャンブル的報酬」を最大化するためには、結果に期待しすぎないことが大切です。
結果にこだわりすぎると、書く楽しさ「心地よさの報酬」が壊れてしまいます。
ゲームで言えば、SSRの獲得率10%くらいだと思っておくのが良いでしょう。
アメリカで行われた研究でも「人は成果を求める欲求が強まると、失敗を恐れて創造性が減る傾向にある」ことがわかっています。
自分を追い込んで苦しんで小説を書いている人より、楽しんでやっている人の方がおもしろい物を書く可能性が高いということです。
小説を書き続ける3つのコツ。まとめ
いかに楽しんで小説を書けるかが、成功するために重要です。
そのためには
- たまに人気が出る。ギャンブル的報酬。
- 自分の作品が増える。ポイントが貯まる。コレクション的報酬。
- 小説を書くこと、そのものが楽しい。心地よさの報酬。
の3つの報酬を意識して、小説を書くことをゲーム化するのが最適だと言えるでしょう。