作家・紙吹みつ葉さんは、プロになれた理由を「運がよかった」から。
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年3月14日
そして、運を手にする方法は「書き続ける」しかないと語っています。
作家としての実力を高めるのも、とにかく「小説を完成させるという体験」を積むことであるそうです。https://t.co/3XVCRtDWjC
アンパンマンの作者やなせたかしさんも、漫画家の西原理恵子との対談で、作家としてダメになる人の特徴を「作品を書かなくなること」だと語っています。
仕事の依頼がこなくても、とにかく書き続けることが大事だそうです。
僕は漫画がずーっと売れなくてね。「アンパンマン」も50歳過ぎてからですから。それでも、ずっと書いていました。家に閉じこもって、何の目的もなく書いていた。ダメになる人を見ていると、書いていない。書かずに理屈ばかり言っている。売れなくても時間があれば、そのぶん書けるじゃない。だから「仕事が来たら書く」というのはダメなんだ。来なくても書いていなきゃ。
byアンパンマンの作者やなせたかし
引用・書籍『毎日かあさん3 背脂編』(著者:西原 理恵子 2006年4月刊行 )より
これは実際にその通りだと思います。
「プロ作家歴15年だけれど出版社から切られてしまった。それで今は、小説家になろうに投稿しています。今の人の感性に合わせるのは大変」
という元プロ作家さんにお会いしたことがあります。
本当に小説が好きな人は、書くことが生活の一部と化していて、どんな状況になっても続けるのだな!と感銘を受けました。
作家が一発屋で消えてしまうのは、書けなくなるから
以前、50冊以上小説を刊行しているベテランの女性作家さんにお会いした時に、
「新人賞を受賞して作家デビューしても、一発屋で消えてしまう人が多いのはどうしてでしょうか?」
と質問してみました。すると、
「それは単に本人が書けないのが原因です」
という答えが返ってきました。
次の本が出せないのは100%本人の責任だそうです。要するに書けないだけだそうです。
ただ、出版社から切られても小説を書き続けるというのは、かなり難しいです。
書籍化や受賞といった栄光を一度味わうと、挫折した場合のダメージが大きく、そこから這い上がって、もう一度ゼロからやり直す。書き続けられるというだけで、その人はかなり才能があると言えると思います。
誰もがアンパンマンの作者やなせたかしさんのように、結果が出なくても、がんばれる訳ではありません。
このような境地に達するのは、本当に大変なことです。
もし小説が書けなくなったら、無理をせず「一日一行だけ書く」とハードルを下げることをオススメします。
一行だけ書くと、その行為に刺激されて、人間の脳はやる気を出してくれます。