以前、編集者さんがプロになれる人の共通点として
「アドバイスを素直に聞く」
ということを上げていました。
こうしたら良くなるというアドバイスを素直に実践する人は伸びるそうです。
逆に自分の考えにこだわりすぎる人は、うまくいかないそうです。
自分の考えにこだわりすぎてしまうのは、おそらく自信がないからだと思います。他人からなにか言われると、自分が否定されたと思って意固地になってしまうのでしょう。
良い作品を作るのではなく、自尊心を守ることに意識が行ってしまうのです。
漫画の神様・手塚治虫は、締め切りギリギリで仕上げた「ブラックジャック」の原稿を、おもしろいかどうかアシスタントに聞いてまわり、たった一人からおもしろくないと言われたために、すべて描き直したそうです。
天才とは意外と他人の意見を聞く度量があるのですね。
ラノベ作家、蛙田あめこさんは、プロになれた理由に「素直だったこと」をあげています。
師匠や仲間のアドバイスを、とにかく早くデビューしたいという気持ちで何でも取り入れたそうです。
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/02/24/43278/
読者の意見を鵜呑みにする必要はありませんが、自分より実力のある作家仲間や編集者の意見などは、とりあえず受け入れて試してみたほうが、良いと思います。
ラノベ作家、岸馬きらくさんは、実力を高めるために最も役立ったトレーニングとして、「自分の技術を素人にも教えられるプロと話すこと」を上げています。
師匠のラノベ作家に弟子入りして作家デビューした人は意外と多くいます。その方が、独学よりも近道なのです。
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2018/12/15/40757
トップクラスの作家さんは、礼儀正しく人格者であるケースが多いようです。
おそらく自己肯定感が高く、精神が安定しているからだと思います。
なにか意見を言われても、自分への攻撃だとは受け取らず、素直に吸収できる下地があるのでしょう。
ワイズマン博士という人の研究により、運が良い人の３つの性格的特徴がわかっています。
- 外向性がある
- 開放性がある
- 情緒が安定している
長くプロ作家をしている人にも当てはまる特徴です。
特に「情緒が安定している」というのが、アドバイスを受け入れ、成長を早める要素だと思います。
