なろうから書籍化されるためには流行、タグ、タイトルの集客性が重要!ラノベ作家・小鈴危一さんに18の質問。

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小鈴危一と申します。

第7回ネット小説大賞において賞をいただきまして、2019年7月31日発売の『最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~』(Mノベルス)にてデビューする運びとなりました。

ライトノベル作法研究所では、2012~2017年くらいに「鈴危」の名前で活動しておりました。主に長編を投稿していて、一度だけ高得点掲載所に載ったことがあります。

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  1. Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
  2. Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?
  3. Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?
  4. Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか?
  5. Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?
  6. Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
  7. Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?
  8. Q8: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
  9. Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。
  10. Q10: 小説を完結させるのはプロでも難しいと聞きます。どのようにして、この壁を乗り越えていますか?
  11. Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?
  12. Q12: ラノベでは文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?
  13. Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
  14. Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
  15. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
  16. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
  17. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
  18. Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

読書の原点は、小学生の頃に既刊全巻読破した『ズッコケ三人組シリーズ』です。
ライトノベルでは初めに『キノの旅』を知り、『されど罪人は竜と踊る』でハマりました。

初めて書いた小説は、中学生の時のSSで、本当にくだらない内容でした(笑)
長編だと、大学卒業間際に書いた現代異能バトルものですね。

Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?

車を運転している時が多いでしょうか。
それと、洗い物などの単純作業をしている時ですね。

Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?

自分で考えることはあまりなく、いわゆる「よくあるキャラ」を原型にする場合がほとんどです。
それでも、設定を付け足していくうちにある程度は独自性が出てくれます。

Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか?

やはり書いて、投稿して、感想をもらうことでしょうか。

トレーニングというより公募に出す上で必須の作業という認識でしたが、結局これが一番身になりました。
逆に、よくある三題噺のようなものは一度もやったことがないです。不得意なお題で無理矢理書いてもなー、と思ってしまい、どうも筆が進まなくて。

Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?

究極的には、ひとりでにやる気が出ないとどうしようもないです。

他作品を読もうが、執筆から離れようが、無理矢理作業を始めようがあまり効果がありません。砂漠で雨を待つがごとくやる気が出るのを待ちます。

小手先の技術としては、常に中途半端なところで筆を置くというのがあります。

そうすると次の日などに作業を再開する際スムーズに始められます。ただ、私はわかっていてもキリの良いところまで書いてしまうことが多いです(笑)

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

私は初めて長編を完成させた年から公募に出し始め、けっこう選考を進んだりしていたのですが、どうしても受賞まではいたらず、2年ほど経った頃には全然書かなくなってしまいました。

ただそれでもいつかは作家になりたいという思いがあったので、数年かけてなんとか新作のプロットを立て、再開した感じです。

Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?

メモ程度に箇条書きするだけですね。何を書くかも作品によって変わります。

以前はキャラクターのプロフィールや、ストーリーの流れなどを詳しく書き出していましたが、全部脳内プロットと行き当たりばったりで問題ないという結論に至ってしまいました。

Q8: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

とにかく最初から順番に書いていってますね。
好きなシーンから書く人とか、台詞だけ先に書く人とかいるようですが、私は基本的に順番通りにしか書けないです。

Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。

私は読者に何を楽しんでもらうのかを一番に考えるのですが、それはだいたいストーリー以外の部分になってきます。
ストーリーは、この初めに決めた作品の売りを、最も生かせるようなものになるよう意識しています。

Q10: 小説を完結させるのはプロでも難しいと聞きます。どのようにして、この壁を乗り越えていますか?

初めから結末まで決めてしまうことですね。
そうなると後は気合いです。

Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

やはり数を早く書く能力でしょうか。
成功するかどうかは運の要素も大きいので、成功率を高めるよりも挑戦回数を増やす方が合理的であると思います。

しかしながら、これは私に最も足りない能力でもあるので、ただ無い物ねだりをしているだけかもしれません。

Q12: ラノベでは文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?

一文を短くして改行回数を増やすことですね。
割と初期から心がけています。
最近では、難しい漢字や表現を使いすぎないことにも気をつけています。

Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

全く切羽詰まっていない状況だと、せいぜい土曜日の夜に少し、それと日曜日を丸一日使うくらいで終わりですね。疲れているとやる気出なくて……。
切羽詰まっていると土曜日も丸一日、平日にも2,3時間は書きます。

Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?

上にも書きましたが、読者に何を楽しんでもらうのか、何を売りにするのかを意識することです。

ただ「小説家になろう」向けに書く場合には、内容以上に流行やタグ、タイトルの集客性などが重要になってくるので、そちらにも気を配っています。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

好き好きでしょうね。
とにかく大衆の人気が欲しいのであれば売れるものを、自分の満足を優先したいのであれば書きたいものを書けばいいと思います。そこら辺は各人の創作スタイルによるでしょう。

ちなみに私の場合は「売れるもの」ですね。ただお世辞にも徹底できているとは言えず、けっこう自分の趣味が入っちゃってます。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

やはり書き続けたことでしょうか。
とにかくくじを引き続けたら当たった、そんな認識です。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

作品を認められるステージが一段上がった、ような気がすることです。
気がする、というところが大事なのです。

Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

今手応えを感じている方、そのうち挫折するので覚悟しておいてください(笑)
今くすぶっている方、成功は突然やってくるのでやっぱり覚悟しておいてください(笑)

小鈴危一さんの応援をよろしくお願いします!

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