小説の書き方講座。ストーリーの黄金法則。挫折は最初の一回だけ。主人公は常に勝利し、成長し続ける!

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挫折は最初の一回だけ。主人公は常に勝利し成長し続ける!

「主人公は最初は挫折するなどマイナスな状態からスタートするが、その後は常に勝利し続け、成長し続け、敵もそれに合わせて強大になっていく」

これがエンターテイメントのストーリーの黄金則です。

逆にストーリーを作る上で避けるべきは、主人公が負けるなどのマイナス状態に陥ることです。
読者の心理状態もマイナスになるので人気に悪影響が出ます。

ジャンプの大ヒット漫画『ジョジョの奇妙な冒険』作者、荒木飛呂彦さんによると漫画はどの回も勝って終わるプラスで締めくくるのがベストだそうです。

大手小説投稿サイト「小説家になろう」の運営も認めている話ですが、なろうでウケる小説の特徴の1つはストレスフリー。主人公が挫折をしないことです。
「主人公=読者」なので、主人公が負けたり、恋に破れたりすると読者は不快感を感じてしまいます。

主人公がマイナスの状態に陥るのは、漫画、ラノベともに危険ということです。

「転生したらスライムだった件」 (2014/5 刊行)は累計1,000万部以上を売り上げた大ヒットラノベです。この小説は、例に上げたエンターテイメントの黄金則の教科書的な内容です。

会社員だった主人公は、通り魔に刺されて殺されます(最初の挫折)。
主人公は異世界でスライムに転生します。「捕食者」「大賢者」という強力な能力を持って生まれ、これらを使って、どんどんパワーアップ。

ゴブリンの村落を助けたことをきっかけに、多くの魔物たちを支配下において、やがてジュラの森を拠点とした多民族国家「ジュラ・テンペスト連邦国」の盟主となります。

主人公は能力的にどんどん強くなり、主人公をトップとした村も国に発展し、魔王たちとも渡り合えるほど、主人公も国も強くなっていきます。

このプラスを積み重ねていく快感が、『転スラ』の最大の魅力です。

主人公が最初に挫折した方が良い理由は2つあります。

1つは、この主人公は自分と同じ人間なんだ!と読者に共感してもらうためです。なんの問題も抱えていない勝ち組リア充であるより、無職だったり、ゲーム廃人だったり、通り魔に殺されたりした方が、ラノベ読者に共感してもらえます。

2つ目は、マイナスからスタートしたほうが、その後、プラスを積み重ねていくのに好都合だからです。

主人公の成長に合わせて敵が強大になっていった方が良いのは、以前より弱い敵に勝利しても、快感が薄くなってしまうからです。
魔王に匹敵するほど強くなった主人公が、いまさら雑魚モンスターを相手にしても盛り上がりません。

主人公は最初は挫折するなどマイナスな状態からスタートするが、その後は常に勝利し続け、成長し続け、敵もそれに合わせて強大になっていく。

というストーリーの黄金法則をぜひ、あなたの小説に取り入れてみてください。

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