小説がエタる2つの原因と対策。創作に挫折する人のパターンを解説

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好きなことならがんばれるは間違い

✕ 好きなことならがんばれる
○ 好きじゃなくても人から評価されればがんばれる

好きなことなら最後までやり抜けると思い込んでいることが、そもそも間違いです。

小説がエタる、挫折するのは。

  • そもそも初心者が長編小説を最後まで書くのは超むずかしいから。(フルマラソンに挑戦するようなもの。プロ作家でも実はキツイ)
  • 人気が出なければ好きで始めたことでも、やる気がなくなるから。

の2つが大きな原因です。

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創作に挫折する人のパターン

  1. 長編小説を書いてなろうに投稿
  2. 人気が出なくてやる気がなくなる
  3. エタる。投げ出す
  4. 完結させない、失敗の分析をしないので実力がつかない

4の後、「1に戻る」の悪循環で挫折します。

小説は完結させて初めて経験値が手に入ります。

エタる、投げ出すことを繰り返していれば、いつまでも上達せず、人気が出ないので挫折することになります。

小説の書き方講座。初心者が長編小説を書くための7つのステップアップ
最初は小説を「1日1行を書くこと」を目標にすると良いです。 最初のステップは簡単にクリアできることにします。最初から「1日3千文字書くぞ!」などと高い目標を立てると挫折しやすいです。初稿は25%の完成度でOKです。プロは平均5回は改稿します

他人からの賞賛は絶対必要なガソリン

人間のモチベーションが続くのは上からの順です。

  1. 好きで、しかも賞賛されること
  2. 好きではないが、賞賛されること
  3. 好きで、賞賛されないこと
  4. 好きではなく、賞賛もされないこと

1は非常に珍しい幸運なケースです。
多くの人は好きな小説を書いても、なかなか人気が出ず3にとどまることになります。

3にとどまるくらいなら、2を目指したほうが良いです。

あなたが好きな物の上に人気のテンプレを被せて、読者ウケを狙いましょう。

そもそも人が何かを好きになる理由、何かをやり続ける理由というのは、他人から評価されたから、というのが実は一番大きいのです。

例えば、大ベストセラー作家スティーブン・キングがデビュー作をボツにしないで書いたのも、妻からおもしろいと言われたからです。

芥川龍之介が作家になったのは、文豪・夏目漱石から小説を褒められたからです。

他人からの賞賛は絶対必要なガソリンです。
残念ながら、好きなことならがんばれるは間違いです。

長編小説を最後まで書くのは超難しい

小説を書こうと思う人は100人に一人、実際に小説を書く人は100人に一人、長編小説を完結させることができる人は100人に一人。
つまり、長編小説を完結させることができた人は100万人に一人の才能の持ち主だ!

オーバーな表現かもしれませんが、以上は、私が主催した小説勉強会で、創作講義をしてくれたプロ作家さんの言葉です。

長編小説を完結させるのは、とても大変なことで、これができるだけでもプロ作家の才能があるそうです。

やる気があれば最後までできると思うのは間違いです。

長編小説を書く能力は単純に訓練で伸ばすしかないものです。

フルマラソンに挑戦するのなら、最初は軽いランニングから初めて走るのになれる必要があるのと同じです。

小説のエタり、挫折の対策。最初は短編小説を書く

最初は4話完結くらいの短編小説を書く

いきなりいつ終わるかもわからない壮大な話を書いても、途中でモチベが尽きて挫折する危険が大です。

それなら完結できる長さの短編を書いて、小説を書くのに慣れる、実力を磨くのが正解です。

小説は完結させて初めて経験値が手に入ります。

7~10本長編小説を書き上げたくらいでプロ作家デビューする人が多い
小説は完結させて初めて経験値が手に入る! 小説の執筆とはゲームの攻略に似ています。 ゲームはモンスターを倒して初めて経験値が手に入ります。モンスターにダメージを与えたことはなぜか経験に加算されません。 小説の場合も完結させて初めて経験値が手...

小説のエタり、挫折の対策2。テンプレと流行を盛り込む

好きなことを書いても人気が出ないとモチベが消えます。
逆に、好きでなくても人気が出ればやる気が出ます。

テンプレや流行を追うのは嫌だ! という作者さんは多いですが、人気が出た方が、絶対に小説を書くのが楽しくなります。

1:テンプレと流行を分析して盛り込む
2:タイトルを工夫する。ひと目で人気ジャンルだとわかる。小説のおもしろさがわかる長文タイトルにする

この2つをするだけで、確実に読者がつくようになります。

コナン・ドイルが嫌々ながらも「シャーロック・ホームズ」を書き続けたのは、人気が出たからです。

✕ 好きなことならがんばれる
○ 好きじゃなくても周りから評価されればがんばれる

多くの人にとって、これが真実です。

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