ログラインの重要性。ブレないおもしろさを持った小説が書ける!
ログラインとは、誰が何をする物語なのか? 小説の内容を1行でまとめたものです。
物語を考案する時に、最初に決めるのがこのログラインです。
骨組みとなる物語の構造を、あなた自身がしっかりと把握することで、ブレないおもしろさを持った小説を書くことができます。
初心者によくある失敗として、小説を書いている間に、新しいアイディアが次々に浮かんできて、物語が明後日の方向に進んでしまい、何の話かわからなくなるというのがあります。
例えば、妖怪と一緒に宿屋経営をする話だったのに、途中からバトル物になるなど。
これは作者が自分の小説は誰が何をする話なのか? しっかりと把握できていないのが原因です。
ヒット作のログライン
ヒット作は、誰が何をする話なのか? 1行で言うことができます。
例えば、『ソードアート・オンライン』なら、
「主人公が負けると現実でも死ぬゲーム世界に閉じ込められ脱出を目指す話」
第11回GA文庫大賞《大賞》受賞作『処刑少女の生きる道』なら、
「心の優しい処刑人メノウが、異世界人アカリを殺すために一緒に旅をするが、アカリと仲良くなりすぎて葛藤する話」
『薬屋のひとりごと』なら、
「宮廷の女狩りにあって後宮に入った猫猫(マオマオ)が、薬の知識を使って難事件を解決する話」
『フルメタル・パニック』なら、
「戦争ボケの男の子と女子高生が出会って、冒険して帰ってくる話」
(作者の賀東招二さん自身が語っています)
(作者の賀東招二さん自身が語っています)
プロットを書く場合はログラインから!
小説のプロットを作る場合は、このログラインを決めるところから始めると良いです。
もし難しいと感じるなら、例に上げたように、ヒット作のストーリーを1行で言う練習をしてみてください。
どのような複雑な物語であっても、骨組みは単純、明快です
ログラインがしっかりできていれば、最後までブレないおもしろさを持った物語が書けるようになります。