読者が最も興味があるのは主人公。設定は読み飛ばす!
読者が興味があるのは
- 主人公(自分自身だから)
- キャラクター
- ストーリー
の順で「設定」は、もっともどうでも良いモノです。
例えば、あなたが『ONE PIECE(ワンピース)』という漫画のタイトルを聞いて、まず思い浮かべるのは、主人公の「ルフィ」。次に、彼の仲間のキャラではないでしょうか?
『ONE PIECE』の1話1話のエピソードを覚えている人はレア。なんとなく、こんな話だったと思い出せる程度だと思います。
まして、世界観の設定を細かく知っている人はさらにレアでしょう。
人は無関心なことを覚えていませんし、覚えても学校のテストと同じで、すぐに忘れます。
つまり、読者が興味があるのは
- 主人公(自分自身だから)
- キャラクター
- ストーリー
で、「設定」は、もっともどうでも良いものなのです。
設定を細かく知っている人、知りたい人は、ごく一部のマニアです。
それ以外の人にとっては、主人公こそ最も大きい関心事です。
特に、小説の読者は主人公になりきって物語を楽しみます。
「主人公=読者」です。
人間がこの世で最も興味関心があるのは自分自身です。その次が、自分を取り巻く人間関係です。
その証拠に、心理学者アドラーは「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と語っています。

小説に置き換えれば、主人公とメインキャラクターこそ、読者の最大の関心事となります。
作者が書きたいのは設定。もっとも書きたくないのは主人公
多くの作者が書きたいのは
- 設定
- ストーリー
- キャラクター
- 主人公
の順です。
はい、見事に読者の関心と正反対ですね。
物語を考案する際に、設定を考えるのが最も楽しいからです。
作者は自分の物語世界を知ってほしい、という強い願望を持っています。

そのため、ついつい設定を盛り込みすぎて、話を複雑にして失敗したり、プロローグから設定をたくさん書きすぎて、読者に嫌がられたりします。
また、初心者ほど視点移動が多く、主人公が誰なのかわかりにくくなる傾向があります。これはストーリーを語ることに意識が向きすぎているためです。
小説とは、壮大なストーリーを描いた物ではなく、主人公の活躍を描いたものです。
主人公の活躍を描いた結果、壮大なストーリーになっているだけです。
なぜなら、読者は主人公になりきって小説を楽しむので、主人公の活躍にこそ興味があるからです。
また、魅力的なキャラクターを作るのは難しく、どうして良いのかわからないので、複雑なストーリーを書こうとして失敗しているケースが多いように見受けられます。
ここで大切なのは、まずは主人公の活躍を徹底的に描く、主人公を中心にした物語にすることです。
物語の作り方としては、基本中の基本なのですが、意外とできている人が少ないです。
特になろう系のWeb小説では、これが最大の重要事項となります。読者は主人公(自分)以外に興味がありません。
設定を考えるのは楽しく、主人公の活躍を描き続けるのは大変ですが、逃げずにガンバりましょう!