小説の書き方講座。物語の主人公に必要な4つの要素

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主人公にもっとも必要なのは次の2つ。 読者が共感できる点。欠点など。 善人であること。善の動機で行動する

  • 読者が共感できる点がある。弱点、欠点がある。
  • 基本は善人。悪をなしても良いが、根っからの悪人であってはならない。人は悪には共感できない。応援もできない。
  • 有能でなくてはならない。無能はダメ。
  • 終始一貫している。ブレない。
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物語の主人公にもっとも必要なのは共感

1500万部を超えるベストセラー小説『銀河英雄伝説』(1982年刊行)の主人公、ヤン・ウェンリーは「不敗の魔術師」と呼ばれるほどの軍略家ですが、チェスが苦手、メカに弱い、物覚えが悪いという欠点があります。

以下はヤンの名台詞です。

「私はものおぼえが悪いし、メカにも弱いし、有能な副官が必要なんだ」

このような欠点があると、完璧超人ではなく、自分と同じ人間なんだと読者に共感してもらいやすくなります。

現実の人間ですが、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツはマクドナルドのハンバーガーが大好きで、わざわざ列に並んで買います。

世界一の大金持ちが、自分たちと同じハンバーガーを食べているということで、日本人に大いに人気があります。

自分たちと同じ要素があると、人は共感を覚えます。

主人公は善人でなければならない!

“物語創作メソッドの権威”「SAVE THE CATの法則」というのがあります。名前の由来は、

「物語の最初で主人公は猫(弱い者)を助けろ!」というもの

物語で重要なのは、いかに主人公のことを好きになってもらえるか?です。
弱い者を助ける人に対して、人間は好感を持ちます。つまり、主人公とは基本的に他人を助けるために行動する善人でなければならないのです。
"物語創作メソッドの権威"「SAVE THE CATの法則」

証拠として、大手小説投稿サイト「小説家になろう」の累計総合ランキングの上位3作品をあげます。

  1. 転スラ
  2. 無職転生
  3. ありふれ

1、2の主人公は、他人を守って死んで異世界に転生します。
3も、弱くても主人公が他人を守るエピソードを5話に入れてます。

序盤の早い段階で、主人公が善人であることをアピールしているのです!

主人公が悪をなしても良いですが、根っからの悪人であってはいけません。
例えば、愛する妹を殺された復讐のために罪を犯すというのであれば、読者に共感してもらえます。

悪をなす場合も、その根底にあるのは愛や善の動機である必要があるのです。
自分の欲望を満たすためだけに行動するような主人公は読者に嫌われますので、注意しましょう。

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