小説の書き方。ラノベのおもしろさの本質「のび太がジャイアンに勝ってしずかちゃんにモテる」

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ラノベのおもしろさの本質とは「のび太がジャイアンに勝ってしずかちゃんにモテる」
そのために必要な、ひみつ道具の解説は必要最低限にして、早めに本題に入るのがコツです。
初心者は、ひみつ道具の解説に終始してしまいます。

大切なのは、主人公が、無双して、モテて、すごいと言われること
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世界中の人々が求めているのは『ハリー・ポッター』。いじめられっ子が英雄に

世界で5億部売れた『ハリー・ポッター』(1997年英語版刊行)こそ、ラノベの教科書です。

いじめられっ子だった主人公を英雄にして、褒めて持ち上げて、読者を気持ちよくさせる技量が高く、トップクラスのなろう小説をも上回るレベルです。

『ハリー・ポッター』のストーリーとは『のび太がジャイアンに勝つ話』です。

物語の冒頭で、魔法の世界を恐怖におとしいれた闇の魔法使いヴォルデモートによって、主人公ハリー・ポッターの両親が殺されます。
しかし、まだ赤ん坊だったハリーにヴォルデモートの力はなぜか通用せず、ハリーの額に稲妻型の傷をつけるだけで退散したエピソードが語られます。

このことによって、ハリー・ポッターは赤ん坊であるにも関わらず、魔法世界の救世主として超有名になります。

ハリーは有名になりすぎて、魔法世界で育つと教育に悪いので、物心つくまでは、ふつうの家で暮らした方が良いという理由で、魔法とは無縁の叔父夫婦に預けられます。

このことについて、魔法使いのマクゴナガルは以下のようなセリフで反対します。

「連中は絶対にあの子のことを理解しやしません! あの子は有名人です――伝説の人です―今日のこの日が、いつかハリー・ポッター記念日になるかもしれない――ハリーに関する本が書かれるでしょう――私たちの世界でハリーの名を知らない子供は一人もいなくなるでしょう!」

このように、極端なほど主人公をもちあげて褒めちぎっています。

ハリー・ポッターは叔父夫婦の家で虐待に近い扱いを受けますが、成長して魔法学校に入学する段階になると、魔法世界の救世主として、褒められて褒められて褒められまくる! 非常に気持ちがいい環境に置かれることになります。

『いじめられっ子が最強になって、無双して褒められて、人生を逆転する話』これこそ、世界中の人々が求めているおもしろさの本質です。

小学生が読んでもおもしろいと思える物語こそ理想!意識は低く志は高く。

小説を書きたいと思う人には、頭の良い人が多いです。
故に「のび太がジャイアンに勝ってしずかちゃんにモテる」を低俗だと思って、もっと高尚な物を書きたいと思います。

でも、大衆が求めているのは『ハリー・ポッター』や『ドラえもん』なので、ウケないという罠にハマります

『ハリー・ポッター』や『ドラえもん』のように小学生が読んでも、おもしろいと思えるか? がラノベの1つの基準だと思います。

低俗だと馬鹿にせずに「のび太がジャイアンに勝ってしずかちゃんにモテる」をハイレベルで実践する人が人気となります。

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