たった1人から意見をもらうのは、偏っている可能性があるので逆に危険です。
5人から意見をもらい、3人からここはマズイと言われた点に関しては修正します。
特に自分より実力が高い人からの、こうした方がおもしろくなるのでは? というアドバイスは積極的に取り入れましょう。
【プロになれる人の共通点。アドバイスを素直に聞く!】
これは以前、編集者さんが言っていたことです。
欠点があるということは、伸びしろがあるということ。
凹んだりせずに、欠点を認めてアドバイスを素直に実践する人は、確実に成長するそうです。
他人に読んでもらうことこそ最高の見直し
書いた小説は3回くらいは見直しして修正した方が良いです。
ただ、自分ではおもしろいのかどうか判断がつかないケースや、問題点に気づけない場合が多いです。
最高の見直し方法は、他人に読んでもらうこと。
できれば、同じラノベを書いている人や、ラノベ読者に読んでもらうのがベストです。
あなたがターゲットにしている人や同じ価値観の人に読んでもらいましょう。
小説は何も、あなたひとりだけで書かなくてはいけないものではありません。
例えば、アメリカの大ベストセラー作家、スティーヴン・キングは女性を書くのが苦手でした。
そこで、キングは妻に超能力を使う少女が主人公のデビュー作『キャリー』を読んでもらい、女性キャラを作るのに協力してもらったそうです。
そのかいあって『キャリー』は3回映画化されるほどの大ヒットになりました。
他人にアドバイスをしてもらうことは、実は非常に有効なのです。
文豪、夏目漱石も、デビュー作『吾輩は猫である』を俳句仲間に読んでもらって、意見をもらっています。
プロからアドバイスをしてもらえるコミュニティ
とはいえ、あなたの小説を真剣に読んでくれる5人の創作仲間を作るのは、とても難しいことですよね
私が運営するエンタメノベルラボでは、毎月、大手出版社の編集者Yさんの指導の元、原稿を読み合うラノベガチ勉強会を開いています。
ここの参加者からは、すでにプロが二人輩出され、参加者もなろうランキング上位者などレベルの高い人が多いので、フィードバックを得るための最高の場です。
編集者を含めた5人から真剣に読んでもらえます。
勉強会で、ある人からは、200点満点中50点と点数を付けられた作品が別の人から、150点と高く評価されることもあります。
小説の評価は読み手の価値観によって変わるので、一喜一憂するべきではないことがわかります。
実際に、新人賞で一次落ちした小説が、別の賞では佳作になることもあります
このため5人くらいから意見をもらった方が良いです。
もしかすると、受賞できるほどのポテンシャルを秘めていたのに、価値観の合わない人から酷評されてボツにするリスクを減らせます。
物語は10人中2人にウケれば大ヒットになります。
価値観に合う2人だけを徹底的に楽しませれば良いのです。
新人賞を取る小説は「おもしろさを突き詰めた物」
編集者Yさんの言葉なのですが、新人賞を取る小説は「おもしろさを突き詰めた物」だそうです。
自分がおもしろいと感じたアイディアを、おもしろさが伝わるように徹底的に工夫した物が受賞するそうです。
例えば、同じ材料から作ったカレーでも一流の料理人が作ったら、うまいということですね。