小説の書き方。ラノベに必要な5つのわかりやすさ。読んでもらえる物語とは?

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ラノベに必要な5つのわかりやすさ

  • シーンのわかりやすさ
    (4人以上のキャラを同一場面に出さない)
  • 文章のわかりやすさ。
    (凝った文章を書かない)
  • 世界観のわかりやすさ。テンプレでOK
    (世界観でオリジナリティを出そうとしてはいけない)
  • キャラのわかりやすさ
    (極端な個性にする)
  • ストーリーのわかりやすさ
    (どんな話なのか、何が楽しいのかタイトルの一言で説明)

読者はラノベに、手っ取り早くスっかと楽しませてくれることを求めています。

頭を使わせるような「わかりにくい要素」を排除すること。
すぐに楽しいと思ってもらえる「おいしさ」【無双、モテ、すげぇ、ざまぁ】を最初から盛り込んでいくことが大切です。

小難しく、おいしさも足らない小説は読んでもらえません。

漫画、アニメ、ゲームと比べて小説の市場が最も小さい原因は、文字しか物語を伝える手段がないため、わかりにくいからです。

この最大の欠点をいかに打ち消すかが勝負です。

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シーンのわかりやすさ

4人以上のキャラを同一場面に出さないようにしましょう。
登場人物が多ければ多いほど、その場の状況がわかりにくくなります。

最大の問題点は、誰がどのセリフをしゃべっているのか、よほどキャラの書き分けがうまくないとわからなくなることです。

一つのシーンに出すキャラの数は3人くらいがちょうどよいです。

文章のわかりやすさ。誰でも簡単に良い文章が書ける3つのコツ

  • 一文を短くする(約40文字が目安)
  • 改行や空白を多めにする(ページに3割くらいの空白を)
  • 難しい言葉や漢字を使わない(漢字使用率は20%以下に)

良い文章とは、わかりやすい文章。
わかりやすい文章とは、簡単な言葉で書かれた一文が短い文章です。

文芸系のプロ作家さんによると、比喩に凝ったカッコイイ文章を書くと、編集者から赤が入ってバッサリ削られることが多いそうです。
意味がわからない不要ということです。

  • 文章を飾ろうとしすぎない。
  • 頭が良さげな文章を書こうとしない。
  • 格好をつけない。
  • 小説っぽい文章を書こうとしない。

世界観のわかりやすさ。テンプレでOK

世界観に凝ると

  • わかりにくくなる
  • 序盤から退屈な設定の解説で読者に嫌がられる
  • 序盤での『無双、すげぇ、モテ、ざまぁ』の質と量が低下

初心者の小説を読むと設定に凝っている人が多いです。
するとわかりにくくなり、物語に入り込めなくなって失敗します。
プロの小説は、ほぼテンプレ通りでわかりやすいものが多いです。

基本的に世界観でオリジナリティを出そうとしてはいけません。わかりやすさが犠牲になります。

ちょっとひねる程度の工夫で十分です。

小説の「設定」とは読者が最も読みたくないモノ。作者が最も書きたいモノ

キャラのわかりやすさ。極端な個性にする

ラノベのキャラは現実にはまずいないような極端な個性にすると、強く印象に残るようになります。

ヒロインなどは、主人公のことが好きすぎて、おかしな行動を取ることで個性を出します。

ラノベ作家・浅岡旭さんのキャラの作り方

どこか一つ突出した特徴を考えるようにしています。
面白い人、個性的な人には惹かれるものだと思いますので、いい意味で頭のおかしい部分を考えることから始めます。

ラノベ作家のキャラクターの作り方まとめ。プロの小説の書き方
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ストーリーのわかりやすさ。

どんな話なのか、何が楽しいのかタイトルの一言で説明することが大切です。
ラノベはまずタイトルでおもしろいと思ってもらう必要があります。

例えば、

『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』

なろうから書籍化された作品です。主人公が世界最強で無双する内容であることが、ひと目でわかります。
また、大魔王と村人Aという単語の組み合わせが、ギャップがあって目を引きます。

ラノベはタイトルでインパクトを与える必要があります。
そして、タイトルで読者に約束した「おいしさ」を序章ですぐに提供します。

例にあげた作品は、まさに史上最強の大魔王が村人Aに転生するところから始まります。その後、主人公は、最強の力で現れる敵を撃破し続け、両親や恋人、クラスメイトなど、まわりのキャラから常にスゴイ、スゴイと賞賛され続けます。

すなわち「最初からもうすでにおもしろい」状態を作り、タイトルで約束した楽しさを常に提供し続けることが大切です。

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